2年4か月ぶり大箱興行主役は次世代3選手 熱狂巴戦をジェイクが制す 全日本

 経営危機までが叫ばれたこともあったが、2年4か月ぶりのビッグマッチ開催だ。全日本プロレスが26日、大田区総合体育館における『三冠統一の地から』と題した大会を開催した。

 開催は大会延期と王者罹患を乗り越えてのものだった。新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言により、5月16日からこの日に延期。開催4日前には三冠王者である諏訪魔のコロナ罹患が判明してしまう(諏訪魔は王座返上)。このピンチに、既に世界タッグ戦が決まっていた宮原健斗&青柳優馬が名乗り。かくして挑戦予定だったジェイク・リーに加え、宮原、青柳も加えた3者による巴戦での三冠ヘビー級王座決定戦へと大会メインは変更された。

 ビッグマッチが開催されなくとも後楽園ホールにて維持されていた王座戦でのボルテージが改めて大田区で披露された。リング内外を問わない意地の張り合いと攻防は、会場に駆け付けたファンの熱狂を誘う。巴戦第2試合へと勝ち上がってきた宮原をバックドロップで仕留めたジェイクは、第3試合でD4C(垂直落下式ブレーンバスター)を繰り出して青柳を仕留める。諏訪魔に対しての世代交代ではなく同世代2選手を1日で突破しての初戴冠は、全日本の次世代そのものの熱さを見せつけるに十分だった。

 試合後には芦野祥太郎、石川修司が三冠戦線に名乗り。巴戦でのダメージが深いジェイクは、芦野・石川の勝者を挑戦者と認めるとマイクアピールを行っている。

■ 全日本プロレス 2021 Champions Night〜三冠統一の地から 50周年への飛翔〜
日時:6月26日(土)16:00
会場:東京・大田区総合体育館 観衆1480人(主催者発表)

<第1試合>
●斉藤レイ
 4分1秒 逆エビ固め
〇斉藤ジュン

<第2試合/3WAYタッグマッチ>
〇SUGI
高岩竜一
 5分51秒 スワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュ⇒片エビ固め
ライジングHAYATO
●青柳亮生
※もう1組は田村男児&佐藤光留

<第3試合/ジャンボ鶴田メモリアルマッチ>
●力
SUSHI
西村修
仲野信市
 9分44秒 ジャンピングヒップアタック⇒体固め
土方隆司
高杉政彦
〇越中詩郎
渕正信

<第4試合/全日本プロレスTV認定6人タッグ選手権試合>
[挑戦者]
〇大森北斗
児玉裕輔
TAJIRI
 6分58秒 夢想一閃⇒片エビ固め
カーベル伊藤
●ブラックめんそーれ
大森隆男
[初代王者]
※大森&めんそーれ&伊藤が2度目の防衛に失敗。TAJIRI&児玉&北斗が第2代王者に

<第5試合>
〇羆嵐
土肥こうじ
 5分8秒 ダイビングセントーン⇒体固め 
●本田竜輝
芦野祥太郎

<第6試合>
鬼塚一聖
エル・リンダマン
〇T-Hawk
CIMA
 6分50秒 ナイトライド⇒片エビ固め
UTAMARO
入江茂弘
●イザナギ
ゼウス

<第7試合/王道ストロングスタイルへの道〜異種格闘技戦 第三弾〜>
〇西島洋介
 3R1分26秒 スリーパーホールド⇒レフェリーストップ
●ヨシタツ

<第8試合/GAORA TVチャンピオンシップ>
[挑戦者]
●宮本裕向
 11分51秒 スプラッシュマウンテン⇒エビ固め
〇石川修司
[第19代王者]
※石川が初防衛に成功

<第9試合/世界ジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者/2021 Jr.BATTLE OF GLORY優勝者]
〇フランシスコ・アキラ
 16分1秒 Yutaka⇒片エビ固め
●岩本煌史
[第55代王者]
※岩本が初防衛に失敗。アキラが第56代王者に

<第10試合/三冠ヘビー級王座決定巴戦>
(1)
〇宮原健斗
 18分28秒 シャットダウンスープレックスホールド
●青柳優馬
(2)
●宮原健斗
 10分9秒 バックドロップ⇒片エビ固め
〇ジェイク・リー
(3)
○ジェイク・リー
 19分4秒 D4C⇒片エビ固め
●青柳優馬
※ジェイクが第64代王者となる


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