今宵神戸の波止場は戦場と化した KOBEメリケンプロレスハーバーファイト

 「リングのあるところは戦場です」と言う言葉を、記者が最初に聞いたのはbrother”YASSHI”からだった。

 今宵6月26日午後18時、神戸波止場のスタジオは戦場と化した。
 ここしばらくイベント関係は政府の決定に翻弄された。

 リングの上がプロレスラーの生きる処であり、観客に囲まれ、声援を浴びながらプレイしてこそプロレスラーであるから、それこそ命を燃やす場を理不尽にも奪われた格好となっていた。
 KOBEメリケンプロレスも団体を立ち上げたものの活動の自粛を余儀なくされた。
 この日ハーバースタジオで延期を重ねてきた興行をようやく開催することが出来、参戦したすべての選手が、待ってましたと言わんばかりに生命力を爆発させリングの内と外で暴れまくった。



 十二分な換気とエアコンが効いた会場にも関わらず体感気温は38度、洗練とは真逆の泥臭く無骨にずしんと重く、ひたすらアグレッシブに疾走しまくりカラダを張りに張った生々しいプロレスを、久しぶりにフルに堪能した。



 リングが低いこともあって、距離感がとても近く感じられる上にDJがアグレッシヴな音楽をかけ流し続け選手のプレイと観客の興奮を煽りに煽りまくる。




 息もつかせぬスピーデイーな闘いの激しさを倍増しさせてくれる絶妙の音響効果。観客は音とプロレス両方に酔いしれた。    
 音楽ライブとプロレスを違和感なく融合させた興行の成功に、いつ終わるとも知れぬコロナ禍未曽有の危機に直面しているイベント業界に一条の希望の灯を見る思いがした。



■ KOBEメリケンプロレス神戸大会 ハーバーファイトVol.1
日時:2021年6月26日(土)18:00
会場:兵庫県・神戸ハーバースタジオ

<メインイベント 60分1本勝負>
金本浩二 ●BADMAX藤永
 23分21秒 ダイビングビッグヘッド⇒体固め
◯“brother“YASSHI 拳剛

<第4試合 30分1本勝負>
グンソ 谷嵜なおき ◯カブキキッド
 9分38秒 ダイビングセントーン⇒片エビ固め
ヒデ久保田 ヤス久保田 ●沙恵

<第3試合30分1本勝負>
ヴァンヴェール・ネグロ ◯ヴァンヴェール・ジャック
 13分2秒 エビ固め
TiiiDA ●ユーセー☆エストレージャー

<第2試合30分1本勝負>
●マスポコ
 7分8秒 恍惚
◯レイパロマ

<第1試合30分1本勝負>
●HELLBROS Ryu HELLBROS Ken
 10分30秒 フィッシャーマンズバスター⇒片エビ固め
伊東優作 ◯清水佑

詳細記事はファイトクラブ公開
<写真多数追加の拡大版は7月2日発売の週刊ファイト(7月8日号)に収録されます>