ケニー・オメガ、乱入で王座防衛!Impact Wrestling Against All Odds2021

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 6月12日(現地時間・放送日)に『Impact Wrestling Against All Odds2021』が放送された。
 今大会はインパクトレスリング7月のビッグマッチでメインはインパクト世界王座戦。王者ケニー・オメガがムースの挑戦を受けた。現在AEW世界王者、AAAメガ王者、そしてインパクト世界王者とメジャー3団体の最高峰王座を独り占めしているベルトコレクターを名乗るケニー・オメガに対し、インパクト世界王座に統一されたインパクトレスリングもう一つの最高峰王座だったTNA世界ヘビー級王者であったムースが、王座挑戦権を獲得しタイトルマッチに挑むこととなった。キャリアはオメガ、パワーはムースだが、ムースも大男ながら器用なのでオメガと互角にやりあった。そしてオメガがムースに必殺の片翼の天使を決めようとするも、ムースが大き過ぎて持ち上げることが出来ず崩れてしまう。そこでムースがクーローズラインで襲いかかりオメガは絶体絶命。しかしレフェリーが戦いに巻き込まれて倒れてしまったのだった。その隙にオメガの盟友ザ・ヤングバックスがリングに乗り込んできてムースを攻撃、スーパーキック、BTEトリガーを決める。三対一では流石のムースもやられるがままで、最後は三人がかりでムースを担ぎあげて片翼の天使を決めて、オメガがフォール勝ち。レフェリー昏睡状態の隙をついての乱入でオメガが王座防衛となった。試合後もムースを襲うが、そこに現れたのは、王座挑戦権を持つサミ・キャラハンだった。オメガらはキャラハンにバットで追いまわされ逃げ出すが、そこにドン・キャリスが現れインパクト・レスリング副社長(※すでに辞任しているがストーリー上では今でも副社長の設定)としてキャラハンの解雇を通達したのだった。しかしそこに同じく副社長のスコット・ダモールが現れキャリスと口論。王座挑戦権を持つキャラハンの処遇は今後、どうなるかという形となった。
 前インパクト世界王者リッチ・スワンは元WWEビッグ・キャスことW・モリッシーとシングルマッチで激突した。WWE離脱後、インパクト・レスリングに移籍してきたモリッシーはスワンを付け狙っており、試合に乱入して襲い掛かっており、スワンも怒り心頭だ。しかし、試合はモリッシーが圧勝。パワーボム連発でスワンからフォール勝ち。いきなり前インパクト世界王者スワンから勝利したことでモリッシーは一躍、注目を集める形となった。
 更に元全日本プロレス三冠王者ジョー・ドーリングと提携団体・新日本プロレスから遠征してきた小島聡がシングルマッチで対戦。ドーリングはエリック・ヤング率いるヒール・ユニット「バイオレント・バイ・デザイン」の中心メンバーとして暴れているが、そのデザイン軍が小島と同じく新日本プロレス所属のフィンジュース(ジュース・ロビンソン & デビッド・フィンレー)がデザイン軍に敗れインパクト世界タッグ王座から陥落した事を受けて敵打ちに乗り出した小島だが、最後はドーリングのスピニングパワーボムでフォールを奪われる。ドーリングが新日本プロレスからの刺客、小島を返り打ちにした。

 
■ Impact Wrestling Against All Odds2021
日時:2021年6月12日(現地時間・放送日)
会場:アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビル+フロリダ州ジャクソンビル デイリーズ・プレイス(メインのみ)

<インパクト世界王座タイトルマッチ>
○ケニー・オメガ(王者)
 ピンフォール
●ムース(挑戦者)

<ノックアウト王座タイトルマッチ>
○ディオナ・パラッツォ(王者)
 ピンフォール
●ローズマリー(挑戦者)

<インパクト世界タッグ王座タイトルマッチ>
○バイオレント・バイ・デザイン(ディーナー & ライノ)(王者)
 ピンフォール
●ディケイ(ブラック・タリウス & クレイジー・スティーブ)(挑戦者)

<ノックアウトタッグ王座タイトルマッチ>
○キエラ・ホーガン、ターシャ・スティールズ(王者)
 ピンフォール
●キンバー・リー、スーザン(挑戦者)

<シングルマッチ>
○テニール・ダッシュウッド
 ピンフォール
●ジョーダン・グレース

<シングルマッチ>
○W・モリッシー
 ピンフォール
●リッチ・スワン

<Xディビジョン王座挑戦者決定5WAYマッチ>
結果:ノーコンテスト
参戦選手
ピーティー・ウィリアムズ
トレイ・ミゲル
エース・オースチン
クリス・ベイ
ロヒット・ラジュ

<シングルマッチ>
○ジョー・ドーリング
 ピンフォール
●小島聡

<ストリートファイトマッチ>
○サミ・キャラハン、トミー・ドリーマー
 ピンフォール
●ザ・グッド・ブラザーズ(カール・アンダーソン & ドグ・ギャローズ)