[ファイトクラブ]秘蔵写真で綴る浪速のアントニオ猪木#10(1968年6・26黒い魔神Bブラジル)

[週刊ファイト6月24日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼秘蔵写真で綴る浪速のアントニオ猪木#10(1968年6・26黒い魔神Bブラジル)
 by 藤井敏之
・馬場のインターナショナル選手権試合が中心に回っていた時代
・前日の愛知県体育館で大ハプニング“黒い魔神”ボボ・ブラジル戴冠
・1本目は最初から場外において両チームが大乱撃戦を展開
・猪木の孤軍奮闘!馬場がオルテガを片エビでギブアップさせる
・翌日国技館での再戦で第4代インター王者に返り咲いた馬場
・馬場と対等の立場になってゆく夜明け前のアントニオ猪木


 1967年4月に日本プロレスに復帰してから1年2か月経過しようとしていた猪木は順調に馬場に次ぐ日本プロレスのエースとしての不動の地位を確立させてはいたものの、やはりすべてのシリーズの天王山は馬場インターナショナル選手権試合が中心に回っていた時代である。

 このシリーズにおいては今宵の大阪大会の前日に名古屋・愛知県体育館において“黒い魔神”ボボ・ブラジルが馬場を破り第4代のインター王者になるという大ハプニングが起こった。21度も日本の至宝であるインター選手権を防衛してきた絶対王者が敗れるというニュースはプロレスファンにとっては地球がひっくり返るぐらいの衝撃的なものであり、今のようにすぐにチャンピオンが変わり、今誰がチャンピオンなんだろうと考えるような時代では無かったのである。
 リターンマッチは6月27日の東京・蔵前国技館で行うことが日本プロレス協会より発表された。その狭間において大阪ではダブルメーンイベントとして第1試合は馬場&猪木対ボボ・ブラジル&ジェス・オルテガ、第2試合は大木金太郎&吉村道明対カリプス・ハリケーン&リッキー・モンテロ組のアジア・タッグ選手権試合が組まれていた。


まさに黒い魔神のオーラが漂うボボ・ブラジル

控室でのボボ・ブラジル

日時:1968年6月26日
ジャイアント馬場&アントニオ猪木 対 ボボ・ブラジル&ジェス・オルテガ

<45分3本勝負>
1本目 両者リングアウト 14分15秒
2本目 馬場 片エビ固め オルテガ 3分8秒

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