メイン・セミ インタビュー & 出場選手コメント!女子マッチ見どころ!6月12日(土)『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX』新宿FACE大会!

 「KNOCK OUT」を主催する株式会社Def Fellowが2021年よりスタートした新シリーズ、『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX』の6月12日(土)新宿FACE大会で開催される第2回大会全7試合。メイン & セミ選手の直前インタビューと出場選手コメント、女子マッチ2試合の見どころが届いた。
 
■『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX vol.2『
日時:2021年6月12(土)17:30開場 18:00開始
会場:新宿FACE
主催:株式会社 Def Fellow
冠協賛:セイクリッドフォース株式会社
協賛:清水工業株式会社
【チケット価格】
カウンター席:12,000円 SRS席(最前列) 12,000円 RS席 8,000円 S席 6,000円
※全席指定/消費税込み
※今大会は新型コロナウイルス感染症対策のため、座席数を制限して販売します。
※当日券は各席とも500円アップとなります。
※ご入場時にドリンク代500円が別途必要となります。
※6歳未満は入場無料です。ただし保護者同伴で膝上にてご観戦ください。なお小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料となります。
【チケットオフィシャル】
OFFICIAL SHOP https://deffellow.stores.jp/
【チケット一般発売】
チケットぴあ https://t.pia.jp/
出場各ジム

◇決定カード(2021.5.12発表)
<メインイベント第7試合 スーパーファイト◎KNOCK OUT-RED -53.0kg契約/3分3R・延長1R>
白幡裕星(橋本道場) Yusei Shirahata
2002.8.11生/東京都渋谷区出身/18歳/164cm/サウスポー/13戦10勝2敗1分/KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者/MUAY-THAI OPENスーパーフライ級王者
Twitter:@yusei__kick
 vs.
悠斗(東京町田金子ジム) Yuto
1993.2.24生/東京都町田市出身/28歳/157cm/オーソドックス/プロボクシング戦績:15戦11勝(5KO)4敗/プロボクシング元日本ライトフライ級王者
Twitter:@takahashiyuto26

☆白幡裕星
「パンチが強い相手だし、スイッチが入れば打ち合っちゃうかも……」

──今回、悠斗選手との対戦となりました。想定にない相手だったと思いますが、話が来た時はどう思いましたか?
白幡 悠斗選手のことが全然分からなかったんですけど、調べたらボクシングのチャンピオンだったので、僕が言うのも何ですけど、いい相手だなと思いました。注目を浴びられるカードだなと。

──相手の映像などはどれぐらい見ましたか?
白幡 ボクシングの試合もキックの時の試合も、何試合かずつ見ました。ボクシングに転向したぐらいだからパンチだけの選手かなと思ったんですけど、キックの時は蹴りも丁寧ですし、普通にキックボクサーだなと思いました。ボクシングの試合は、スピードが速くて攻撃が鋭いなと。バックステップも速かったですね。

──その映像を見る限りでは、相手として噛み合いそうですか?
白幡 うーん……まあでも、道場でいろんなタイプの選手と練習しているので、試合しながら対応できるだろうと思っています。

──特に警戒するところは?
白幡 基本的に全部警戒してるんですけど、一番気をつけたいのは、集中力を切らさないことですかね。

──前戦は2月の後楽園ホール大会で老沼隆斗選手を破ってREBELS王座(後にKNOCK OUT-RED王座に移行)を獲得したわけですが、集中力という意味ではうまくできた試合でしたか?
白幡 そうですね……ただ、あの日もけっこうできなかったところはあって、そこを強化してきたので、今回はもっと進化した姿を見せられると思います。そういう穴をなくす作業と、スタミナ練習、フィジカル面、全てやってきました。

──今回の相手に対抗するのに、一番の武器は何ですか?
白幡 僕は相手どうこうよりも自分次第だと思っていて。橋本道場の練習が日本一だと思っているので、その練習を生かすか殺すかは自分次第ですよね。ただ相手はボクシングの元チャンピオンですけど、僕は『KNOCK OUT』のチャンピオンなんだぞというとろこで、そういう部分でも負けたくないなと思っています。

──チャンピオンとしての初戦にもなります。そこで「こういう試合を」というのはありますか?
白幡 前回の試合は、僕の身内しか楽しめない試合だったと思うんですよ。作戦に徹していたので。でも今回はメインイベントでもありますし、いろんなプレッシャーを自分の力に変えたいなという感じです。

──プレッシャーというのは、チャンピオンとしてだったり、メインイベンターとして?
白幡 そうですね。まあ、あんまり考えないようにはしてるんですけど、やっぱりそういうプレッシャーはあるので。でも、それはチャンピオンにならないと味わえないものだと思うし、僕はずっと味わってこなかったので、「チャンピオンになってからが大変」というのはこういうことなんだなと感じてます。まあでも、今回は僕が勝ちます。

──今回の試合は当初5月22日の大会で行われることが発表されて、同大会のカードはほとんどが7月の後楽園大会にスライドされた中、このカードは新宿FACEになりました。その理由は?
白幡 理由はいくつかあるんですけど、できるだけ早く試合がしたかったのと、自信もあったので、コロナ禍の中で会場を選んでる場合じゃないなと思って。僕が初めてタイトル(MUAY-THAI OPENスーパーフライ級)を獲ったのも新宿FACEなんですよ。だから『KNOCK OUT』のチャンピオンになって一発目が同じ新宿FACEだったら縁起もいいなと思って。

──そうなんですね。『KNOCK OUT』のチャンピオンになって、橋本道場の歴代を含めた多くのチャンピオンに、並んだという実感はありますか?
白幡 いや、まだまだだと思います。(安本)晴翔先輩も『KNOCK OUT』のチャンピオンだし、同じチャンピオンでもこんなに差があるんだというのは改めて思いました。チャンピオンになったからといって練習を甘くしたりはしてないですね。今まで以上にやってきたつもりです。

──橋本道場では、5月22日の後楽園大会で花岡竜選手もいい勝ち方をしました。同じ階級ですし、刺激にもなったのでは?
白幡 そうですね、年も近いですし。年は僕が上ですけど、道場の中では先輩だと思ってますし、僕が倒せなかった松﨑公則選手に切って勝っているので、意地を張らずに、「どうやったのか」とか「どういう作戦で勝ったのか」とか、アドバイスはもらってます。

──そうなんですね。そういう意見交換みたいなことは、橋本道場では日常的に行われているんですか?
白幡 以前は僕も意地を張って、自分のスタイルを貫こうとしていたんですけど、それじゃやっぱり上には行けないなと思って。こんなにプロの選手が揃っているジムって、他にはなかなかないと思うので、いろいろアドバイスをもらったりはしてます。晴翔先輩の場合は、スパーリングをして「ここがよかった」ということを言ってくれますし。

──もちろん今は目の前の試合に勝つことが大前提だと思いますが、チャンピオンとして、その先のビジョンが広がったりはしていますか?
白幡 ありますね。特に今回は53kg契約で、『KNOCK OUT』にはその階級はないんですけど、他団体でこの体重のトーナメントが複数あるじゃないですか。チャンピオンとして他団体に負けたくないなと思うし、対抗心はありますね。刺激になりますし、燃えますね。

──そういう気持ちも込めて、今回はどんな試合をしたいですか?
白幡 魅せる試合をしたいですね。あんまり気負いすぎないように、自分のスタイルは崩さないようにしたいですけど、パンチが強い相手に対して記者会見では「打ち合わない」って言ったんですけど、気持ちでぶつかりたいなと思ってます。

──単純にパンチで対抗するというわけではない?
白幡 まあそれは試合の時のお楽しみで、打ち合っちゃうかもしれないし、やってみないと分からないですけど。でも僕は逃げも隠れもしないので、気持ちでぶつかりにいきたいと思ってます。

──現状で、自分のパンチへの自信はどれぐらいありますか?
白幡 まあ……70%ぐらいですかね。当たれば倒せるかなという感じです。予感というか、何の根拠もないんですけど。

──でも手応えはあるわけですよね? それを試してみたくなったりは?
白幡 しますよ。自信を持ちすぎるのもよくないですけど、自信がある時は打ち合いにもいきますし、練習のスパーリングでもパンチが多めなので。

──試合でもスイッチが入れば?
白幡 そうですね、試合なのでスイッチは確実に入るので。いいか悪いか分からないですけど、そうなったらいきます。

──ちなみに、以前にお話を伺った時に苦労していた運転免許証は、その後どうですか?
白幡 無事取れて、試合後に車が届く予定なんです。

──おめでとうございます! じゃあ試合後はお祝いドライブじゃないですか!
白幡 まあ、今は勝った時のことを考えてたら負けだと思うので、試合に集中します。

──失礼しました(笑)。でも勝って存分に乗り回せることをお祈りしています!

☆悠斗
「ボクシングとキックの融合は完成。倒す気満々です」

──キックボクシング復帰第1戦で現役王者との対戦ということで、いきなり大一番になりますが……。
悠斗 この1~2ヵ月でいろいろ心境の変化もあって。最初は『KNOCK OUT』という強い団体のチャンピオンなんで、強い相手だなと思ってたんですけど、もともと『REBELS』のチャンピオンなんですよね?

──『REBELS』の最終大会で王座を獲得し、そのまま『KNOCK OUT』王者に認定されています。
悠斗 なるほど。まあキックのチャンピオンと言っても団体がたくさんあるので、レベル高い選手の一人というイメージですね。

──改めてですが、ボクシングを引退されたのはコロナウイルスの影響が一番ですか?
悠斗 いろいろ言われてるんですけど、まず一番はコロナの影響で所属ジム(白井・具志堅スポーツジム。昨年7月に閉館)がなくなっちゃって、移籍したところも潰れちゃったので。あとはいろんな格闘技をやりたかったので、目指してるところが違うというか。総合の試合もやりたかったしキックの試合もしたかったんですけど、そうなるとボクシングはいろいろ厳しいので、決められちゃうのがイヤで。

──ボクシングでは15戦されて、ライトフライ級の日本王者にもなりました。キックボクシングから転向した中で王座までたどり着いた選手は少ないですが、それができた理由は何だと思っていますか?
悠斗 今回、キックに戻ってきても勝てるなと思った理由の一つでもあるんですけど、軽量級の中でも軽い階級なので、全体ではKOは少ない中、僕はけっこう倒してたんですね。ミットを持ってくれた人やスパーリング・パートナーからも言われるぐらいパワーがあったということが一つです。もう一つは、分析する力があったことだと思います。自分に何が足りなくて、次のレベルに行くには何が必要かというのを、一つ一つ改善できていたので。その二つが大きいと思います。

──ボクシング転向の初期は、順応するのに苦労したのでは?
悠斗 そうですね。距離感も全然違いますし、最初は相当戸惑いました。デビュー戦はギリギリ判定で勝ちました。学生キックでは全日本優勝して、プロでもランキング2位まで行っていたので自信はけっこうあったんですけど、「こんなに違うのか」という感じでした。

──一番の違いは距離感?
悠斗 あとスタミナですね。キックにもスタミナは必要ですけど、ボクシングは最大で12Rありますからね。その練習を経験したことで、今も助けられてる感じはあります。どの程度やれば自分が12R動けるかというのが分かるので。今回、延長まで行ってもMAX4Rじゃないですか。4R戦うためにはどれぐらい練習しないといけないかというのが分かってるんで、スタミナ切れはないんじゃないかと思いますね。

──しかし本戦3Rの勝負というのはまた違いますよね。
悠斗 キツいとは思いますね、首相撲も消耗しますし。ただ、今回僕はキックボクシングをやるつもりはないので、そこがけっこうカギになってくるかなとは思います。

──ということは、どういうスタイルで?
悠斗 昨季の質問と逆で、ボクサーがキックに出ても勝てないことが多いじゃないですか。それは、まずキックボクシングを知らないからなんですけど、僕はキックの経験があって、今もトップの選手たちと練習させてもらっているので、自分に足りないものも分かりましたし。最初、うまく戦おうかなと思ったんですけど、自分に合わないなと思って、得意なところで勝負しようと変えたらだいぶやれるようになって、トップの選手たちとも渡り合えるようになったんですね。言っちゃえば「ボクシングキック」ですよね。自分なりのそれは、だいぶ出来上がったかなと思います。

──独自に融合したスタイルができたと。
悠斗 そうですね、本当のそれを楽しみにしててもらえればいいかと思います。そこに、堀口恭司選手とか木村“フィリップ”ミノル選手とかの映像をたくさん見て、いいところはいろいろと取り入れています。

──かつてのキック時代とも全然違う?
悠斗 それは間違いないと思います。当たれば本当に一撃で意識を持っていく自信がありますし、相手の立場に立ったらそれが一番怖いじゃないですか。それから、相手がやってくることも予想がつくので、そこも対処してきた感じですね。

──というところで相手の白幡選手については、どういう印象ですか?
悠斗 「今の若いトップの選手」というイメージですね。今の若い選手って、みんなうまいじゃないですか。まさにそういうイメージですね、うまくて早くて。だからけっこう分かりやすい戦いになると思うんですよ。僕はうまくはないし、グチャグチャにする一方、向こうはキレイに戦いたいんじゃないかと思うので。打ち合いはあまり好きじゃないと言ってましたし。

──最終的にはパンチでKOが理想?
悠斗 そうですね。まあ、KOパンチがあるから蹴りもヒジも当たるし、そこからまたパンチが当たるので。

──一つ気になるのが体重です。ボクシングで王座を獲ったライトフライ級は47~48kg。今回の契約体重である53kgともけっこう差がありますが……。
悠斗 ボクシングはけっこう落とすんですよね。今のキックはそんなに落とさないので、今回も減量幅は4kgぐらいです。だから大丈夫だとは思うんですが、まあ復帰戦でこの体重で、ヒジありで……本当に乗り込む感じですよね。本当に相手の土俵だと思うので、判定じゃ勝てないと思ってるし。ボクシングでも地方に乗り込んで、判定じゃ絶対に勝てないというところを覆してきたりもしましたからね。だから今回も倒す気満々ですよ。

──今回は復帰戦が『KNOCK OUT』のリングになりましたが、所属としてはNJKFなんですよね。この先は?

悠斗 ちょっと入り方が逆になっちゃったんですけど、NJKF王座とWBCムエタイ王座は獲りたいなと思ってます。また『KNOCK OUT』に出してもらうためにも、自分の団体でも強さは証明しないといけないと思ってるんで。
──しかしここで現役王者の白幡選手にもし勝つと、『KNOCK OUT』でのポジションも一気に上がることになると思いますが。

悠斗 そうですよね。まあそこは勝ってから考えます。さっきも言いましたけど、53kgのトップの選手と練習する機会があって、彼らはやっぱりイケイケなんですよね。みんな「俺が一番だ」と思って練習していて、それを肌で感じて。彼らにスパーリングでアドバイスももらって試行錯誤もして、自分のスタイルが出来上がったかなというところなので。
──まずはそのスタイルを出して勝つと。
悠斗 今回の相手はチャンピオンですけど、もうこれからの相手はみんなチャンピオンクラスになると思うんですよ。経験の浅い選手は僕とできないと思うんで。これまでもたくさん試合をしてきているので、リスペクトするところはして、しっかりと倒しにいきたいと思います。

──では最後になりますが、今回の試合で一番見てもらいたいところは?
悠斗 やっぱり僕のパンチですね。当たった時の衝撃だったり、音だったり。そこに注目してほしいです。

──ありがとうございました!

<第6試合 KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級/3分3R・延長1R>
森岡悠樹(北流会君津ジム) Yuki Morioka
1994.3.9生/千葉県木更津市出身/27歳/175cm/オーソドックス/15戦8勝(3KO)5敗1分
Twitter:@yuyuyunoyu039
 vs.
鈴木貫太(ONE’S GOAL) Kanta Suzuki
1996.2.9生/千葉県袖ケ浦市出身/25歳/165cm/オーソドックス/9戦5勝3敗1分
Twitter:@71kanta29

☆森岡悠樹
「この試合のテーマは『新宿FACE卒業』! その理由は……」

──4月の横野洋戦では、勝ってさらに波に乗りたかった横野選手を止めて勝つことができました。
森岡 いやあ、勝つことはできたんですけど、もうちょっとインパクトのある勝ち方がしたかったので。うまい横野選手に勝てたことは自分の糧になったのでよかったんですけど、もうちょっとできたかなという試合でした。

──試合前にはスタミナ面を課題として強化しているというお話でした。そこは?
森岡 3Rの最後まで「倒そう」という気持ちで攻撃も出せていたので、そこはよかったと思います。パワーでも、テクニックの横野選手にパワーで押せたかなという試合だったんですけど、パワーとスタミナでまっすぐ攻めるだけじゃ倒せないなと分かった試合で、次の課題にしたいなと思える内容でした。

──前戦からは、好きじゃなかった筋トレやフィジカルにも取り組んでいるということでしたが。
森岡 それももちろん継続してます。前回の試合でも出せるところは出せたので、今回もパワーアップしたところが出せればいいなとは思ってます。前回、横野選手が後半失速したというのもあったんですけど、自分自身、最後の最後まで攻めきれるということがなかったんですよね。スタミナが心配になったりしてたので。それがなかったのはよかったと思います。

──もう一つ前回の試合前には、新宿FACE大会という点が引っかかっている様子でした。勝ちましたが、今回も新宿FACE大会での試合ですが……。
森岡 そうなんですよね……。貫太選手とはそろそろやるだろうなとは思ってたんですが、もう一つ勝ったら後楽園ホールの大会に出してもらえるかなと思ってるんで、ここはしっかり勝ちたいと思います。

──そのために、今回はどのような強化を?
森岡 貫太選手はゴツいんですけどテクニックがあるタイプで、ガードがもっとしっかりしているので、それこそパワーとスタミナで正面からいっても削りきれないと思うんですよね。だから今回はテクニックだったりをいろいろ交えて、今までとはちょっと違う感じでやりたいなと思ってます。パワーももちろん見せていきたいんですけど、他にもいろいろ違うところを見せられればと。

──幅を広げる練習をしていると。
森岡 はい。今まではワンツーに自信があったので、特に磨いてたんですけど、他の技もいろいろやっているので、次の試合で出せればなと思ってます。

──横野戦では長身同士でしたが、今回は身長差という部分でアドバンテージがあると思います。
森岡 そうですね。貫太選手がどう来るか分からないですけど、自分の印象ではけっこうどっしりと構えてムエタイスタイルで来る選手なんですよね。今回も同じ感じで来るようなら距離を取って戦った方がいいんですけど、自分としては今回、差を見せつけて勝たなきゃなと思ってるので、なるべく何もさせずに勝つというのが課題ですね。

──距離を取って戦うと、ポイントアウト的な試合になる恐れもあると思います。
森岡 それは一番避けなきゃいけないですね(笑)。ポイントだけで勝つのは一番イヤだし、勝っても結局次につながらないですよね。まあでも結局、自分は打ち合うのが好きなので、出ちゃうと思うので。スーパーバンタム級は強い選手が多いので、今回は差を見せて勝ちたいという思いは強いです。

──この試合に勝てば、挑戦者候補グループに入ってくるかという一戦だと思います。そこの意識は?
森岡 してますね。だからなおさら、勝つだけじゃダメだと思ってるので。挑戦権がもらえるような試合をしなきゃと思ってます。

──鈴木選手もまだKO勝利がないということで、そこを課題にKOを狙いたいと言っています。両選手が最終的にやりたいことは同じなので、それがぶつかれば激しい展開になるのかもという期待もあります。
森岡 そうですね。毎回、相手が打ち合ってくれることを希望してるんですけど、なかなかそういう試合ができてないので、貫太選手には出てきてほしいですね。

──もし打ち合いになったとしたら、身長差はどう影響してくると思いますか?
森岡 本当に近い距離の打ち合いになったとしたら、貫太選手の方が回転数が多いかもしれないんですよね。だからこそ、打ち合いになって自分の距離で戦えれば、もらわずに自分だけ当てられて勝てるかなと思います。

──そうやって勝って、次こそは後楽園ホールで試合をと。
森岡 そうですね、次こそは組んでもらいたいです。新宿FACEの雰囲気は好きなんですけど、自分はまだ後楽園ホールで1回も勝ったことがないんですよ。

──そうでしたか!
森岡 他の団体も含めて、何試合か出させてもらってるんですけど、1回もなくて。だから新宿FACEがイヤというわけではないんですけど、早くそれを払拭したいというのが大きくて。

──では今回の試合のテーマは「新宿FACE卒業」?
森岡 そうですね。それができる勝ち方をしないといけないと思ってます。

──キャリアとして、そろそろ形になる実績がほしいところかとも思いますが……。
森岡 それはありますね。結局は勝つだけじゃなくてKOということになるんですけど、今度こそは出したいなと思ってます。

──ではそれも含めて、今回注目してほしい点は?
森岡 最終的には倒したいんですけど、そこに至るまでに細かい動きが増えていると思うので、そこを見てもらえれば。それで最後は倒したいと思います。

──ありがとうございました!

☆鈴木貫太
「カッコよくて華のあるKO勝利をしたいという欲が、すごくあります!」

──前戦、2月の大川一貴戦では、KO勝ちを課題に臨んでいましたが、勝ったもののKOはできずという結果でした。
鈴木 そうですね。勝つことはできたんですけど、詰めて倒しにいこうかなと思ったところで、近い距離での打ち合いだと大川選手の方がうまくて、出ていった時にパンチを被弾するというのがあって。そういう課題が見えた試合になりました。今回の試合に向けて、そこを課題に取り組んできました。

──ただ、いい場面を作っていたことが判定勝ちにつながったとは思います。また試合前はパワーを課題にしているというお話でしたが、そこはどうでしたか?
鈴木 蹴りで試合を組み立てられて、それもパワーがないとできないことだと思うので、そこは自信につながった部分ですね。

──その勝ちを経て、今回は森岡選手との対戦です。この試合のテーマは?
鈴木 とにかく勝つことです。『KNOCK OUT』スーパーバンタム級のタイトル戦線に浮上していきたいので、ここは落とせない試合だと思ってます。やっぱり倒して勝ちたいですね。

──改めて、森岡選手の印象は?
鈴木 攻撃力のあるファイターだなと思います。勢いに乗った時のパンチのラッシュは警戒しないといけないと思ってます。あと長身で、そこはやりづらいかなと。

──身長差が10cmですよね。そこの攻略については?
鈴木 ウチのジムで大きい選手というと引藤伸哉選手がいるので、ウェルター級で階級は離れてるんですけど、スパーリングはやってきました。とにかく練習で大きい選手と戦うことに慣れようと思って、スパーリングをお願いして。

──引藤選手だと身長差もですが、パワー差も……。
鈴木 大変でした(笑)。でもその練習で、自分が取った方がいい距離感が掴めたのはよかったと思います。

──今回こそ倒すとなると、どこかで自分の殻を破らなければならないと思います。その突破口はどこだと思っていますか?
鈴木 技術的な部分が大きいのかなと思っていて、今回意識しているのは上下に散らすことですね。腹とかに散らして顔面以外のところを効かせてから、上でフィニッシュできたらと思ってます。ただ殻を破るとなると……必要なのは思い切りのよさですかね。慎重になりすぎてしまうので。

──先ほどの大川戦の話でも、「さっきここでもらったから」というのを考えてしまうタイプ?
鈴木 考えてしまうというより、体が正直なので。「いったら危ないな」と思って、もらわないように蹴りにいってしまったというのがあるんですよね。前回の試合では、3R終了のゴングが鳴ってコーナーに戻ってすぐ、会長に「倒せたな」と言われました。

──周りもそこが課題だと認識しているわけですね。
鈴木 そうですね、積極性とか思い切りのよさは確かに課題ではあります。今回の試合に向けては、そこも含めての意識は一番変わっていると思います。倒し切るという意識、それから相手の特徴を掴むということも全て意識しているので。もし今回、倒すことができなければ、足りないのは「倒す」という意識だということになると思います。

──そういう部分で、練習の際に指摘されることはありますか?
鈴木 気持ちとかの部分では言われることはないんですけど、「いいのを当てて終わらずに、そこから詰めないと」というのはよく言われます。

──さらにガツガツいけと。
鈴木 いいのが入ったなと思ってフッと自分が休んじゃうんじゃなくて、そこで集中していけということですかね。

──こういうのって、一回倒して勝てば一気に掴めるものなのかもしれないですよね。
鈴木 そうだと思ってます。それもそうですし、こういう競技をしてたら倒して勝つというのは華やかでカッコいいので、それをしたいという欲はすごくありますね。ファイターとして。

──それはそうですね。そして今回はレギュラー参戦している同士の激突でもありますし、勝てば挑戦者候補グループ入りが見えてくると思います。
鈴木 それもあって、絶対に負けられない試合だと思ってます。自分の実績的にも、与えられた試合を勝っていけばタイトル戦線に入っていけると思うので。目標はそこですけど、勝っていくことが自分のするべきことだと思いますね。

──では最後に、今回の一戦で見てほしい点は?
鈴木 ホントに、今回は絶対勝つんで。負けられないと思ってるんで、最終的には気持ちが全面に出ると思います。「勝ち切りたい」という自分の気持ちを見てほしいですね。

☆女子マッチの見どころ
 今大会では「ミネルヴァ」様のご協力により、女子マッチ2試合がマッチメークされています。
その各試合の見どころを「ミネルヴァ」実行本部長の“Mr.ミネルヴァ”竹越義晃氏に語って頂きました。
ぜひ大会前にご覧ください!
【erika♡ vs 祥子JSK】
王座を獲得して初の試合で初のKNOCK OUT参戦になりますが、首相撲がフリーで出来るこのルールは、首相撲が得意なeirka♡選手にとっては絶好なリングだと思います。
祥子選手も得意のムエタイスタイルを進化させてこの試合に挑んでくるでしょう。
圧力や攻撃力ではerika♡選手が有利だと思いますが、祥子選手も数々のトップクラスの選手達と対戦してきた経験を活かしてもらいたいですね。

【喜多村美紀 vs 梅尾メイ】
梅尾選手はベテランで国内ではトップクラスの選手達との試合を経てJ-GIRLSの王者になり、海外での試合も豊富で、コーナーに追い詰めてのパンチ連打が得意の選手です。昨年行われたS1レディースのバンタム級ジャパントーナメントでは「ミネルヴァ絶対的王者」の☆SAHO☆選手に善戦しましたが惜しくも敗れてしまいました。
一方の喜多村選手は2月のミネルヴァタイトルマッチでは王者sasori選手と対戦し、有効打を当て続け試合を支配しながらも結果はドロー。
あと一歩のところでタイトルに届きませんでした。共に今回は復帰戦ですが、パンチで梅尾選手が追い、喜多村選手はそれをかわしながら攻撃を当てていく展開になるのではないでしょうか?勝敗は予想できませんが、玄人好みな試合になると予想します。

<第5試合 KNOCK OUT-BLACK女子 -47.0kg契約/3分3R・延長1R>
erika♡(SHINE沖縄) erika♡
1990.2.6生/沖縄県那覇市出身/31歳/161cm/サウスポー/8戦7勝(3KO)1敗/NJKFミネルヴァ・アトム級王者
Twitter:@erikagibo
 vs.
祥子JSK(治政館) Shoko JSK
1983.12.3生/埼玉県鴻巣市出身/37歳/160cm/オーソドックス/18戦5勝12敗1分/NJKFミネルヴァ・アトム級3位
Twitter:@JskShoko

erika♡(SHINE沖縄)
A1 コロナ禍で下向きな気持ちをぶちあげる。盛り上げます!
A2 レジェンドで上手い印象
A3 私のペースで私らしくerika♡の勢いに巻き込んでやります。なにもさせません。
A4 地方からの参戦ですが、格闘技ファンの方たちが暖かく応援してくれている事が力になっています。もうアウェイとは思えないくらい心強いです。楽しんでもらえるようがんばります♡またいつも近くで支えてくれてる方々に全力で感謝を伝えますので、熱い応援よろしくお願い致します!

祥子JSK(治政館) Shoko JSK
A1 同階級のチャンピオンとの対戦なので、実力を示せるように気合を入れてやります。
A2 パワーと、打たれても前に出てくる気持ち、体の強さが凄い選手だと思います。
A3 力に力でぶつかるのではなく、プロにしか出来ない噛み合う試合展開を見せたい。
A4 自分のスタイルを貫きつつ、相手に勝つために対策して練習してきました!熱い試合をしたいと思うので、応援よろしくお願いいたします。

<第4試合 KNOCK OUT-BLACK女子 -50.8kg契約/3分3R・延長1R>
喜多村美紀(テツジム) Miki Kitamura
1986.6.27生/広島県福山市出身/34歳/160cm/オーソドックス/22戦9勝9敗4分/NJKFミネルヴァ・ライトフライ級1位
 vs.
梅尾メイ(B9 GYM) Mei Umeo
1987.7.15生/愛知県知多市出身/33歳/162cm/オーソドックス/15戦8勝(3KO)6敗1分/J-GIRLSフライ級王者
Twitter:@umei_0715

喜多村美紀(テツジム) Miki Kitamura
A1 大きな大会からオファーを頂けて、大変嬉しく思っております。他団体のチャンピオンの胸を借りるつもりで臨みます。
A2 試合映像を見ましたが、組み付きが多い印象で首相撲に自信があるのかなと思いました。
A3 理想は打ち合っての勝利ですが、泥試合になっても気持ちの強さで粘り勝ちして、存在をアピールしたいです。
A4 いつも応援ありがとうございます。勝利を楽しみにしててください♪

梅尾メイ(B9 GYM) Mei Umeo
A1 今回KNOCK OUT-EX初参戦で個人的には久しぶりの試合です。やることはやってきたので印象に残るような熱い試合をしたいです。
A2 打たれ強く、気持ちが強そうなイメージです。
A3 肘なしですが顔面膝ありルールなので、ルール内のものすべて出して倒したいです。
A4 女子選手にあまりない、KOで倒すことを意識した試合をしたいと思います。ぜひ自分に目をつけておいてください。応援よろしくお願いします!

<第3試合 KNOCK OUT-BLACKウェルター級/3分3R>
YUYA(クロスポイント吉祥寺) Yuya ※高橋佑弥からリングネーム変更
1991.6.6生/東京都渋谷区出身/29歳(※試合時は30歳)/177cm/サウスポー/1戦1勝(1KO)
 vs.
松山翔(菅原道場) Sho Matsuyama
1985.9.25生/千葉県木更津市出身/35歳/173cm/オーソドックス/6戦2勝(1KO)3敗1分

YUYA(クロスポイント吉祥寺)
A1 REBELS、旧KNOCK OUT時代からクロスポイント吉祥寺の先輩たちが活躍しているので、自分もこの「KNOCK OUT-EX」という素晴らしい舞台で、全力で暴れたいと思います。
A2 フィジカルもメンタルも強い、小細工なしの清々しい選手。THEブルファイターという印象です。
A3 今回も相手は真っ向勝負のブルファイトで来ると思うので、自分はテクニックや瞬間火力で上回って勝つところを見せたいです。
A4 ファンの期待以上の試合を見せるので、思いっきり期待しててください!あと大半の方が自分を認知していないので、その方々の記憶に残るような試合を見せます!

松山翔(菅原道場) Sho Matsuyama
A1 KNOCK OUTに初参戦できて、すごく楽しみです。自分がKNOCK OUTの中量級を盛り上げる選手になれるようにがんばりたいです。
A2 強いと思いますが自分の実力なら全く問題ないと思います。
A3 松山翔と言う名前を全国に売り出すために、今大会で一番盛り上がる試合をしたいです。
A4 今回の自分の試合を見てファンになってください!笑笑

<第2試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級 3分3R>
飯塚剛志(GONG-GYM坂戸) Tsuyoshi Iizuka
A1  インパクトのある試合にしたいです。
A2 アグレッシブな選手
A3 打ち合って倒す試合展開にしたいです。
A4 KO狙ってるので応援お願いします!
 vs.
Apollo中山(GOD SIDE GYM) Apollo Nakayama
A1 インパクトを残す勝ち方をする。
A2 特に無い。普通のキックボクサーって感じ。
A3 キックボクサーではない自分のキックボクシングの戦い。
A4 ずっと地下で戦ってましたが、やっとプロのリングに上がれてワクワクしてます。バチバチの試合見せられるように仕上げて行くので応援宜しくお願いします。押忍

<第1試合 KNOCK OUT-BLACKバンタム級 3分3R>
宮下友樹(team AKATSUKI) Yuki Miyashita
A1 第1試合から大会に火をつけるような試合が出来るように頑張ります!
A2 アマチュアのベルトを何本も持っていて、テクニックのある選手だと思います。
A3 お客さんの印象に残るような、面白い試合がしたいです。
A4 面白い試合を出来るように頑張るので、ぜひ第1試合から見てください!
 vs.
中島隆徳(GET OVER) Takanori Nakashima
A1 デビュー戦ですごい大会に出れるので、しっかり勝ってKNOCK OUTのベルトを取れるように頑張りたいです!
A2 相手選手の印象は背が高くて少し怖いです。
A3 絶対に勝って皆さんに名前と顔を覚えてもらいたいです。
A4 しっかり勝って中島三兄弟を覚えてもらえるように頑張るので応援よろしくお願いします!!

出場選手コメント
Q1 今回の試合への意気込み
Q2 対戦相手選手の印象
Q3 今回どんな形で勝ちたいか
Q4 ファンへのメッセージ

※出場選手はケガ等により変更となる場合がありますのでご了承ください。

■2021年・イベントスケジュール/2021.6.9現在
・6月12日(土)昼夜:新宿FACE=昼:アマ大会/夜:プロ大会
・7月18日(日)夜:後楽園ホール=プロ大会
・8月22日(日)昼夜:新宿FACE=昼:プロ大会/夜:プロ大会
・8月29日(日)全日:新宿FACE=全日アマ大会
・9月25日(土)夜:後楽園ホール=プロ大会
・10月29日(金)夜:後楽園ホール=プロ大会
・11月7日(日)昼夜:新宿FACE=昼:アマ大会/夜:プロ大会
・11月28日(日)夜:後楽園ホール=プロ大会
※大会日程は都合により変更となる場合があります。
※運営都合により上記予定は変更または中止される場合がございます。