[ファイトクラブ]ビッグマッチに武藤、無観客にムタ出陣へ コロナ見据えたノア戦略の緩急分析

[週刊ファイト6月10日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ビッグマッチに武藤、無観客にムタ出陣へ コロナ見据えたノア戦略の緩急分析
 text & photo by TERUZ ノア5・31後楽園
・マサ北宮の一世一代のリボーンなるか 金剛離脱で中嶋に三行半
・男色ディーノ尻隠さず まんまと「またぐなよ」警告を突破
・前哨戦エメフロ発射勝利も 武藤「万全な日がない」58歳弱気
・記者席がザワついた三沢メモリアル 「新日なら絶対にやらない」
・CFフェス6・6さいたま最新情報 6月無観客配信にムタ参戦も決定
・空白だった6月シリーズ日程の謎 無観客3連発というアンサー


■ NOAH 三沢光晴メモリアル 2021 in 後楽園ホール ~Forever in our hearts~
日時:5月31日(月)18:30 ※オープニングマッチは18:00開始
会場:東京・後楽園ホール 観衆614人(札止め=主催者発表)

 当初は5月30日に大田区総合体育館で予定されていたノア「三沢光晴メモリアル」大会が、会場貸し出し都合により31日に後楽園ホールへと場所を移して開催となった。チケットは完売札止め。新日本プロレスが不入りにあえぐ後楽園を最後列まで埋めてみせる。4つのGHC王座戦、武藤敬司と丸藤正道のタッグ対決により編成され、ABEMAで生中継された。後楽園大会明けの6月1日には、無観客で行われる6月3大会のアウトラインも明らかになる。緊急事態宣言の延長と緩和の間での判断力が問われる中でのノア戦略を分析した。

 
マサ北宮の一世一代のリボーンなるか 金剛離脱で中嶋に三行半
 

<第2試合/GHCタッグ選手権試合>
[挑戦者]
谷口周平
●モハメド ヨネ
 21分05秒 ヴァーティカルスパイク⇒エビ固め
マサ北宮
〇中嶋勝彦
[第55代選手権者]
※中嶋&北宮が初防衛に成功
※試合後に北宮が中嶋を襲撃して金剛離脱宣言

 4月29日、防衛成功のGHCヘビー級王者・武藤敬司から「マサ北宮あっぱれだよ。受け継いでいいよ。俺が後見人になってやる」と称えられたマサ北宮。その伏線に回収されるのか、違った展開になるのか、北宮が金剛を離脱した。試合中に同士討ちがあったことを受けて「確信犯だか知らないがな、たった1回の誤爆で我慢ならない。もう1回はっきり言っといてやる。10年前だよ。10年前から健介オフィスに入門したその時からテメエのことが嫌いで嫌いで嫌いで、大嫌いだったんだよ。テメエとのタッグはもう無理だ!」とマイク。マサ北宮の一世一代のリボーンなるか。大会明け6月1日には無観客配信大会での敗者髪切り金網デスマッチ(6月26日配信)が決定している。

 試合は挑戦者組が大善戦。ヨネのエルボー、谷口のハーフネルソンは三沢光晴を彷彿させもしただけに、一転しての離脱劇がインパクト大となった。とはいえ、メモリアル大会の名に違わぬヨネと谷口の踏ん張りは、ノアの厚みを納得させるに十分だった。

 
男色ディーノ尻隠さず まんまと「またぐなよ」警告を突破
 

<第4試合/GHCナショナル選手権試合>
[挑戦者]
●桜庭和志
 15分18秒 横入り式エビ固め
〇杉浦貴
[第5代選手権者]
※杉浦が初防衛に成功

 桜庭和志の関節技地獄に手を焼いた杉浦貴だったが、なんとか丸め込んで勝利。その余韻に浸っていたところにDDTの男色ディーノとスーパー・ササダンゴ・マシンが姿を見せる。6・6サイバーファイトフェスでの対戦を要求するも何度もノア会場受付に遮断されてきたが、ようやく突破してきたようだ。2人に対して長州力ばりに「またぐなよ」とマイクで警告する杉浦。その迫力には足が止まり、ディーノは思わず尻を出す。

 打開策はササダンゴによるフリップを使ってのプレゼンだ。A案「ぐるぐるバットデスマッチ」とB案「SAKUベルト&SUGIベルトを賭けた試合」を持ち出すと緊張感が解けたか、ディーノとササダンゴはリングインに成功。杉浦の「いつ誰の挑戦でも受ける」発言を引き出した。バッグステージで杉浦は「A案はないでしょう。Bだったらコレを賭けて普通の試合をやるんでしょ?」と、あっさりB案受諾の構え。後楽園大会後には、両チームの対戦が正式に決定している。

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