UFCファイトナイト・ラスベガス23:ヴェットーリがホランドに圧勝

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 日本時間4月11日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXを舞台にUFCファイトナイト・ラスベガス23が開催され、マービン・ヴェットーリとケビン・ホランドが対戦したメインイベントのミドル級マッチは、ヴェットーリがユナニマス判定で勝ち星を手に入れた。セミメインイベントでアーノルド・アレンとソディック・ユサフが対戦したフェザー級マッチは、3ラウンドを戦い抜いた末にアレンがユナニマス判定で勝利した。

■ UFCファイトナイト・ラスベガス 23:ヴェットーリ vs. ホランド
日時:現地時間2021年3月27日(土)、日本時間28日(日)
会場:アメリカ・ネバダ州ラスベガス/UFC APEX

【メインイベント】
<ミドル級マッチ 5分5ラウンド>
○マービン・ヴェットーリ
判定3-0(50-44、50-44、50-44)
●ケビン・ホランド

マービン・ヴェットーリ
「あいつは本当にワイルドだな。打撃になるとマジで全力で突っ込んでくる。攻めるか引くかのどっちかだ。クリンチを仕掛けられたら、俺にしてみればそこから逃れる意味がない。向こうがクリンチからショートエルボーを狙ってくるリスクもあるしな。だから、俺は打撃を狙っていたんだけど、向こうが飛び込んでくるからクリンチしてテイクダウンさせようと思った。クリンチを仕掛けてくれれば俺が有利になる。わざわざクリンチを外してリスクを犯す必要はない。それで相手を倒したんだ。前回の試合よりもシャープになっていたし、彼には脱帽だよ。もっとやりたがっていた。立ち上がるときの緊張感も高まっていたと思う。いい試合だった。これから戻って見直したい。あいつを止めたかったけど止められなかった。それでも、50-44だったし、圧倒的なパフォーマンスを見せられたと思っている。あのアームトライアングルはタイトだった。どうやってあいつが抜け出したのか分からない。あいつは細いからね。つかまえるのが大変だった。それにはちょっと怒りもあるけど、いいパフォーマンスだったと思う。俺は完璧を目指しているけど、失敗することだってある。それでも圧倒的なパフォーマンスを見せられたから、満足しているし、次はアデサニヤとやりたい。今年の10月、次は俺の番だろ。すごい試合をしたかったんだ。ティルが負傷したと聞いて、誰とでも戦うつもりだった。文字通り、ライトヘビー級の試合をお願いしたよ。誰でもいい。試合がしたい。問題ないってね。俺はすでに世界のトップだ。自分のことに集中し、すべてに取り組んでいる。完成度の高いファイターだと思う」

【セミメインイベント】
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○アーノルド・アレン
判定3-0(29-28、29-28、29-28)
●ソディック・ユサフ

アーノルド・アレン
「飛躍を狙う2人が対戦すればタフな試合になるのは間違いないよね。若手の有望株とベテランが戦うのとはわけが違う。若手がベテランを蹴散らしてしまうケースだって起きるからね。でも有望株の2人が戦うと大抵の場合は激闘になる。ソディックには敬意を払う。本当にタフなやつだ。最初のラウンドは彼のパワーを感じてタイミングをつかみたかった。ハードに打ってくるやつだし、タフなんだけど少しだけ遅い。打撃が来ると分かったし、ブロックもできたから落とせたんだ。フィニッシュを狙っていったけどなかなか決まらず、クリンチになってしまった。第2ラウンドも同じ。向こうが手を下ろしたから、あのケリを入れていけた。もう一度、フィニッシュを狙ったけど、こいつがまたタフで。2回もフィニッシュを狙ったことでかなりのエネルギーを使ってしまった。3ラウンド目は向こうがプレッシャーをかけてきた。こっちは2ラウンドを取っているから、少し安心して戦った。フィニッシュを狙ったことでちょっと疲れてしまったんだ。今後のために調整しないと。しばらくノックアウトでフィニッシュできていない。自分の打撃が強いことは分かっているけど、それを世界に向けて証明できていない。それを証明しないといけない。フィニッシュを決めなければというプレッシャーがあった。俺の試合ではあまりリスペクトがないような気がする。今回の試合でリスペクトを得られたかって? 分からないけど、たぶん。次もなんだって受けて立つ」

【メインカード】
<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○ジュリアン・マルケス
2ラウンド(2分07秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●サム・アルビー

ジュリアン・マルケス
「自分のキャリアや自信にとっては本当に最高だ。グローリーMMA&フィットネスに行ったのが正しい決断だったと分かるし、そのプロセスもコーチも信頼している。自分にとっては大きな飛躍だ。彼はパンチを受けられるし、ベテランだから、きつい試合の戦い方を知っている。彼を見てきた俺はそういうのを何度も見かけた。グラウンドでちょっとしたパンチを打つだけじゃ彼を倒すことなんてできないと思った。だから、背中に回ったとき、彼が頭を上げたのを見て、一番楽に使える選択肢を取った。それがリアネイキドチョークだ。彼をフィニッシュしたことはとても誇りに思っているけど、自分のファイトIQを駆使して相手の首を取り、倒したんだ。それが本当に重要な転換点だった。あのままパンチを打ち続けることもできたと思うけどね。ここから8週間は体を回復させて、それから試合に臨みたい」

<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
○マッケンジー・ダーン
1ラウンド(4分48秒)サブミッション(アームバー)
●ニーナ・ヌネス

マッケンジー・ダーン
「マウントを取っているときはパンチを織り交ぜながら関節技を狙っていたの。単に関節技を狙っていっていれば、もしかしたらもうちょっと楽だったかもしれない。残り20秒だったから、あのあとコーナーに戻ってスタンディングから仕切り直したくなかった。ラウンドが終わる前に一本を取りにいくことに集中したわ。目標は第1ラウンドで一本勝ちすること。下馬評では私がアンダードッグで彼女が有利だったけど、第1ラウンドでサブミッションを決められたことですべてが順調だったことを示せたと思うし、トレーニングでやってきたことをすべて実行できた。今回の試合で見せたものはすべてウオームアップの部屋でやったこと。ニーナのような相手との試合でゲームプランを実践できて満足している。今回の試合は1ラウンドしかなかったけれど、私の試合を見て興奮してもらえるはずよ。冷静になってテクニカルにもなってきているけど、サメみたいに水の中で血の匂いを嗅ぎつけ、追い求めてしまうのは危険をはらんでいる。ファイターは反撃してくるし、カウンターもあるのよ。それが最大のポイント。何かをつかんだと思っても、興奮して無謀なことはしない。ローズ、ジャン、カーラ、ヤン、誰が勝つのか見てみたい。ヨアンナの試合が決まっていないのは知っているけれど、すべては自分のランキング次第。どうなるか分からないけど、自分より上の誰かとやりたい。誰が相手でも覚悟はできているわ」

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ダニエル・ロドリゲス
判定3-0(27-30、27-30、26-30)
●マイク・ペリー

ダニエル・ロドリゲス
「緊急オファーでも構わないんだけどね。常に準備は怠らないけど、フルキャンプができれば自分のいいところをすべて引き出せる。完璧なカーディオとすべてのテクニックがポイントになってくる。今日はそれを見せられたはず。テイクダウンされるとは思っていなかったけどね。あいつは強い。ウソをつくつもりはないよ。ただ、向こうはマウントを取っている間もダメージを与えてこなかったし、俺を抑え込むこともできなかった。フルキャンプできれば、こういう俺を見てもらえるってこと。誰とでも戦う。UFC次第さ。勢いはあると思っている。この会社は誰がエキサイティングなファイターなのかちゃんと分かっているし、まさに俺だ。UFCがどうしたいのか、俺をどう見せたいのか、それはUFC次第だ」