20日、新日本プロレスが『NEW JAPAN CUP 2021』ファイナルとなる宮城・ゼビオアリーナ仙台2連戦の初日を迎えた。
第4試合序盤の場外乱闘途中、10年前(2011年3月11日)の東日本大震災を想起させる震度5の地震が会場を直撃する。新日本は「会場の安全確認が取れるまで」とのアナウンスで25分程度、試合を中断。対戦相手のバレットクラブ勢は控室にいったん戻ったが、棚橋弘至&オカダ・カズチカ&飯伏幸太は場内に残る。飯伏が「落ち着いて」とのジェスチャーで観客とコミュニケーションを取れば、棚橋はリングサイドでマッスルポーズ、リング内でエアギターを披露する。そののち棚橋&オカダ&飯伏が勢揃いシャッターチャンスを四方の観客に提供した。
「次にまた大きな揺れを確認した場合、本日の大会は中止とさせていただきます」としたうえで再開し、再びの揺れが起きることなく大会は終了した。試合終了後も、新日本は交通機関が落ち着くまでの待機も可能であることを告げる。天災たる地震を止めることはプロレスラーであってもできないが、観客と一緒に闘うことはできる。第4試合でいうと、ゴング前や試合後には飯伏との合体に一線を引くそぶりを見せたオカダ。それでも緊急事態にあたり、シャッターチャンスでは団結をみせていた。「怖い」という観客の気持ちをやわらげた棚橋&オカダ&飯伏の連携は仙台ファンの記憶に一生残るに違いない。
■ 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 2021
日時:3月20日(土)17:00
会場:宮城・ゼビオアリーナ仙台 観衆1230人(主催者発表)
<第1試合>
グレート-O-カーン
○ジェフ・コブ
8分44秒 ツアー・オブ・ジ・アイランド⇒片エビ固め
●上村優也
ジュース・ロビンソン
<第2試合>
SHO
YOSHI-HASHI
○矢野通
7分58秒 横入り式エビ固め
●邪道
チェーズ・オーエンズ
バッドラック・ファレ
<第3試合>
BUSHI
内藤哲也
○SANADA
11分19秒 Scull End
●DOUKI
ザック・セイバーJr.
タイチ
<第4試合>
オカダ・カズチカ
棚橋弘至
○飯伏幸太
10分26秒 カミゴェ⇒片エビ固め
●高橋裕二郎
KENTA
ジェイ・ホワイト
<第5試合/「NEW JAPAN CUP 2021」準決勝>
○ウィル・オスプレイ
21分04秒 ストームブレイカー⇒片エビ固め
●デビッド・フィンレー
<第6試合/「NEW JAPAN CUP 2021」準決勝>
○鷹木信悟
22分43秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン⇒片エビ固め
●EVIL
☆拡大詳細版は3月26日発売の週刊ファイト(4月1日号)に収録されまました。
☆レポート総ざらいの電子書籍版は毎週金曜発売!!
プロレス&格闘技の最新情報&見解を1冊に凝縮しています。