[ファイトクラブ]ニュージャパンクオリティのまま祭典閉幕 IWGP世界に挑むのはオスプレイ 新日本

[週刊ファイト4月1日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ニュージャパンクオリティのまま祭典閉幕
 IWGP世界に挑むのはオスプレイ 新日 NJCUP総括
 text by TERUZ photo:編集部
・震災10年の仙台大会中に震度5 棚橋&オカダ&飯伏がファン対応
・春祭典で頭角を現したフィンレー オスプレイに屈するも存在感
・鷹木がニュージャパンカップ制覇に王手 決勝はオスプレイと
・神対応トリオ2夜連続登場 遠のくベルトでオカダの心は揺れたまま
・交際5年同棲中ビーにオスカッター 初制覇オスプレイの仰天プレイ
・プロレス報道にも仁義なき闘い 先行記事によるインスパイアも!?
・飯伏世界ロードの好敵手たれ オスプレイついに祭典の一角制覇


■ 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 2021
日時:3月20日(土)17:00
会場:宮城・ゼビオアリーナ仙台 観衆1230人(主催者発表)

■ 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 2021
日時:3月21日(日)14:00
会場:宮城・ゼビオアリーナ仙台 観衆2299人(主催者発表)

 EVIL台頭による2020年の悪夢がファンのトラウマにもなっているニュージャパンカップ。緊急事態宣言による夜8時イベント終了制限もあって興行としてのやりにくさもあったが、シリーズとしては白熱のままに進んだことをしっかりと記しておきたい。トーナメントのファイナルは3月20日の準決勝、3月21日の決勝。舞台となった仙台は震災10年のタイミングとなった。4月両国国技館、5月レスリングどんたくやスタジアム2大会に向けて繰り広げられてきた新日本プロレスの闘いは、どのように決着したのか。現地写真とともに総括する。

震災10年の仙台大会中に震度5 棚橋&オカダ&飯伏がファン対応

<3月20日/第4試合>
オカダ・カズチカ
棚橋弘至
○飯伏幸太
 10分26秒 カミゴェ⇒片エビ固め
●高橋裕二郎
KENTA
ジェイ・ホワイト

 第4試合序盤の場外乱闘途中、10年前(2011年3月11日)の東日本大震災を想起させる震度5の地震が会場を直撃する。新日本は「会場の安全確認が取れるまで」とのアナウンスで25分程度、試合を中断。対戦相手のバレットクラブ勢は控室にいったん戻ったが、棚橋弘至&オカダ・カズチカ&飯伏幸太は場内に残る。飯伏が「落ち着いて」とのジェスチャーで観客とコミュニケーションを取れば、棚橋はリングサイドでマッスルポーズ、リング内でエアギターを披露する。そののち棚橋&オカダ&飯伏が勢揃いシャッターチャンスを四方の観客に提供した。


 「次にまた大きな揺れを確認した場合、本日の大会は中止とさせていただきます」としたうえで再開し、再びの揺れが起きることなく大会は終了した。試合終了後も、新日本は交通機関が落ち着くまでの待機も可能であることを告げる。天災たる地震を止めることはプロレスラーであってもできないが、観客と一緒に闘うことはできる。第4試合でいうと、ゴング前や試合後には飯伏との合体に一線を引くそぶりを見せたオカダ。それでも緊急事態にあたり、シャッターチャンスでは団結をみせていた。「怖い」という観客の気持ちをやわらげた棚橋&オカダ&飯伏の連携は仙台ファンの記憶に一生残るに違いない。

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