[ファイトクラブ]拳王は藤田とGHCナショナル王座戦へ ノア参戦レジェンド限界なき骨の髄

[週刊ファイト3月18日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼拳王は藤田とGHCナショナル王座戦へ ノア参戦レジェンド限界なき骨の髄
 ノア3・7横浜武道館
 photo & text by TERUZ
・変幻自在カシン劇場 拳王「ある意味、今までで一番怖かった」
・今宵の武藤は月面水爆ではなくスペースローリングエルボー
・ジ・アグレッションが再始動 オッサン連中からベルト奪取
・武藤が「クソ食らえ」で清宮戦へ 拳王「老人ホーム化してる」
・記憶の中だけじゃないレジェンド勢 オールタイム対決の魅力


■ ノア GREAT VOYAGE 2021 in YOKOHAMA
日時:3月7日(日)16:00
会場:神奈川・横浜武道館 観衆1280人(主催者発表)

 2月12日に11年ぶり日本武道館大会を成功させたプロレスリング・ノア。アフター武道館では首都圏初となるビッグマッチを、3月7日に早くも開催した。GHCヘビー級選手権「武藤敬司vs.清宮海斗」を翌週14日・福岡国際センター大会に“温存”しながらの横浜武道館大会となる。入団したばかりのレジェンド武藤が旬な存在だが、全8試合中4試合がレジェンドvs.リアルタイム世代対決となった。はたしてノアは「骨の髄」をしゃぶったのか!?

 
 変幻自在カシン劇場 拳王「ある意味、今までで一番怖かった」

<第6試合/GHCナショナル選手権試合>
[挑戦者]
●ケンドー・カシン
 11分13秒 PFS⇒片エビ固め
〇拳王
[第3代選手権者]
※拳王6度目の防衛戦

 オールドファンならば「カシンの負けるところは見たくない」なのだが、これだけの大暴れを見せてくれれば大満足となる。急所蹴り、シューズ脱ぎでおちょくったと思えば、往年の飛びつき腕十字で拳王を翻弄する。極めつきは、リングサイドでの世界初であろうアクリル板攻撃。実況席の飛沫抑制で設置されているものをケンドー・カシンが勝手に拝借。グニャリと曲がったアクリル板が、拳王の呼吸を奪い、ブサイクにさせることで精神的ダメージを与える。レフェリーに注意されたカシンは「置いてるのが悪い!!」。いやはや最高というものだ。

 試合後に拳王が挑発した藤田がリングインすれば、セコンド含めての5人総力となるカシン踏みつけでまた大爆笑。バックステージコメントでの拳王「ある意味、今までで一番怖かった」には、誰もが納得した。

拳王「ケンドー・カシン。こんぐらいがちょうどいい相手だろうとか言ってたけどな、ある意味、今までで一番怖かったぞ。あなどるもんじゃねえよな。それはな、心に入れて、次の挑戦者は凄まじく強え藤田和之、テメーだ。俺はな、プロレスラーは最強だと思ってんだよ。このベルトを懸けて、俺はな、最強を目指していくぞ。その相手に藤田和之…メチャクチャいい相手じゃねえかよ。俺は藤田和之を倒して、プロレスラー=最強、最強=拳王! いいか、テメーらクソヤローども。これからもっともっと最強になる拳王、俺に…ついてこい」。

カシン「夢って叶わないもんだね…。藤田さん、俺の夢はあんたに託します。頼むよ。あとは俺の夢は彼に託しました。あとはよろしく」。

藤田「……そういうことです、はい」。

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