UFCファイトナイト・ラスベガス20:CガーヌがJホーゼンストライクに圧勝

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 日本時間2月28日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXを舞台にUFCファイトナイト・ラスベガス20が開催され、ジャルジーニョ・ホーゼンストライクとシリル・ガーヌが対戦したメインイベントのヘビー級マッチはフルラウンドにもつれ込んだものの、ガーヌが終始優位を保ち、ユナニマス判定で勝利した。セミメインイベントで対戦したライトヘビー級のニキータ・クリロフとマゴメド・アンカラエフの試合は、アンカラエフがユナニマス判定で勝利を収めた。

■ UFCファイトナイト・ラスベガス20:ホーゼンストライク vs. ガーヌ
日時:現地時間2021年2月27日(土)、日本時間28日(日)
会場:アメリカ・ネバダ州ラスベガス/UFC APEX

【メインイベント】
<ヘビー級マッチ 5分5ラウンド>
○シリル・ガーヌ
判定3-0(45-50、45-50、45-50)
●ジャルジーニョ・ホーゼンストライク

シリル・ガーヌ
「俺はちょっとおかしなヤツかもね。俺にしてみれば前の試合と同じような感じ。試合はただの試合だし、ケージの中でさらに時間を過ごすだけというか。ただ、驚きとかはないってこと。コーチと一緒にジムでいろいろやってきたし、5分5ラウンドもやれると分かっていたから、今回の試合も別の試合に挑んだだけ。今回の相手はすごくキケンで、本当にタフだ。ノックアウトパワーもすさまじいから、この相手とやるなら試合を管理しないといけない。ディスタンスに対応して、集中して慎重にいく必要がある。だからそうしたし、うまくできたけど、もっとやれた。ケージに対してプレッシャーをかけていき、2回か3回はテイクダウンを仕掛けていったし、試合をフィニッシュしようとした。何度もトライしたんだけど、でもいい試合だったと思う。5ラウンドを戦える。この階級でもしかすると一番危険な1人かもしれない相手に対抗できたし、うまくやれたと思っている。どんな試練も受けて立つ。メインイベントを任せてもらえるなら喜んで。これで少しは経験をつめたと思うけど、いい感じだから、必要なら呼んでくれ。俺は俺らしく、学習は早い方だ。友達と一緒にここにいられたことがうれしい。家族を養うために戦って金を稼ぐ。ポジティブにいこうぜ。試合前のストレスはまったくない。だから、それが今回の試合に役立ったのかもね」

【セミメインイベント】
<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○マゴメド・アンカラエフ
判定3-0(28-29、28-29、28-29)
●ニキータ・クリロフ

マゴメド・アンカラエフ
「スタンディングでの試合を予定していたのに、向こうがレスリングを仕掛けてきたから、戦略を変えないといけなくなって、こっちもレスリングでいった。たくさんの人が今回の試合を見てくれているとうれしい。この階級の8位と戦っていたから、みんなに見てもらいたかった。次の相手もいつでも来い。UFCが俺にメインイベントで5ラウンドを戦うチャンスを与えてくれるよう願っている。フルラウンドを戦えるかどうか試したい。5ラウンドすべてを戦えたら、タイトルマッチ前の試練になるだろ。今、この階級は俺より上の人たち全員の試合が決まっている。そのうちいくつかは3月6日に予定されていて、3月20日も数試合ある。だから、その試合で誰が勝つにせよ、勝者が次の対戦相手になると思っている。クリロフとの試合さえ、あいつが俺の対戦相手になるなんて思ってもいなかった。彼よりもずっと上位の誰かとやりたかったからね」

【メインカード】
<女子フライ級マッチ 5分3ラウンド>
△モンタナ・デ・ラ・ロサ
引き分け0-1(28-28、27-28、28-28)
△マイラ・ブエノ・シウバ

モンタナ・デ・ラ・ロサ
(大事を取って病院に搬送されたためコメントなし)

マイラ・ブエノ・シウバ
「1ポイントをはく奪する前にレフェリーは何か言うべきよ。だからこういうのは好きじゃないけど、ジムに戻って今日のボーナスを取れるようにもっとトレーニングする。今はリラックスしたいし、家族との時間を過ごしたい。家に戻りたいし、みんなと過ごしたい」

<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○ペドロ・ムニョス
判定3-0(29-28、30-27、30-27)
●ジミー・リベラ

ペドロ・ムニョス
「数年前に初めて戦ってから、ジミーと俺はいい友人なんだ。すごい人だし、タフでタフでタフなファイター。俺にとっては初戦から巻き返せて光栄だし、今回もまたすごい試合ができてうれしい。最初の試合だって最高の試合だったし、今回は間違いなくファイト・オブ・ザ・ナイトだよ。彼は本当にタフで、探りを入れてくるから、足がすごく痛いんだけど、蹴ったらケリ返してくるし、やり合いだね。こういう試合が好きだ。彼がタフなのは分かっていた。自分の大好きなことができてすごく満足している。特に今は世界中がクレイジーな状況だから、仕事ができて、自分の大好きなことができて、家にいるファンのみんなにこういう試合を見せられたことがうれしい。特にサプライズはないよ。こうなると思っていたしね。打撃の応酬になるのは分かっていたし、いい試合になると思っていたから、本当にいい気分だ。世界で一番のファイターたちと戦ってきた。トップコンテンダーとの試合で超接戦の末に負けたこともあったけど、でもやっぱり勝てたのはすごくうれしいね」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○アレックス・カサレス
判定3-0(30-26、30-26、30-27)
●ケビン・クルーム

アレックス・カサレス
「素晴らしい気分だよ。時間が早く感じた。すごく落ち着いていて、相手のパンチや打撃がきても大丈夫だった。自分の調子が良くなったと感じると、相手がそれに気付いてテイクダウンを狙うだろうと分かっていたから準備はできていた。俺とコーチとルームメートで練習してきた。ケージや床に俺を押し付けてくる練習をした。レスリングと柔術は上達したと思うし、相手が技をかけてくるのに手こずるだろうと分かっていた。アンディは200パウンド(約90kg)くらいあるのに、簡単に俺をテイクダウンできない。コーチのココは俺を壁に押しやる。彼は良い日で180パウンド(約81kg)さ。だから、145パウンド(約66kg)だろうと俺をテイクダウンするのはかなり難しいってことだ。こっちの調子が良ければ向こうが出し抜きにかかるだろうというのは分かっていたし、向こうは必死だった。スタンディングでかなり痛めつけてやったけど、唯一、後悔しているのはそれを最大に生かせなかったこと。でも、俺は削っていくのが好きだから、しょうがないね。特に今回のパフォーマンスでは、自分のレスリングやグラップリングの良さをもう少しアピールできたんじゃないかって思う」