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今回は現地日曜PPVになる『NTXテイクオーバー・ヴェンジェンス・ディ』目前となり、恐らくそのままオーランドに滞在すると思われるべス・フェニックス含めて3人が実況席という布陣の放送回。ダスティ杯の準決勝と特番に向けた煽り、カード紹介が行われることになる。
最初はImpact Wrestlingでラスカルズだった黒人・白人コンビのMSK（ナッシュ･カーター&ウェス･リー）とファンタズマ軍（ラウル・メンドーザ&ホアキン･ワイルド）から。若手のタッグ屋がキビキビとした試合を魅せるのは気持ち良い。
合体ブロックバスターが決まってMSKが決勝に進むが、男子は2試合が今回の放送枠だからこの時点ではどのチームとなるかわからないオープニングにしたのがミソかも。
地獄の特訓を経て武道の達人になったザイア・リーが知らない選手をスクワッシュしたあと、ケイシー・カタンザーロ&ケイデン･カーターが「どうしちゃったの？」と出てきたり、例の1000歳の老女にボアがお仕置きされたりのスキットがデザインのセグメントに。
ジョニー・ガルガノがKUSHIDAに先週やられて負傷というのが三味線なのはバレバレで、ウィリアム・リーガル＝コミッショナーに提出の折れた腕のレントゲン写真は「これは右腕でお前のじゃない」と叱られるコントに続き、オースチン・セオリーとの試合になる運び。但し、キャンディス･レラエ&インディ･ハートウェルがリングに居残っているから、先にダスティ杯女子の準決勝になる。
エンバー･ムーン&ショッツィ･ブラックハートが戦車で登場したカードは、必殺エクリプスも受け役のせいで綺麗に決まっておらず、悪くはなかったが予想を超えた内容でもなくこんなモンに終始してしまったか。
ショッツィのセントーンで当然ブラックハートがフォールされるケツ。これで決勝カード確定でダコタ・カイ&ラケル・ゴンザレスが出てきて対峙なんだが、なんと優勝者にはRAW-SD共通の女子タッグ王座への挑戦権が与えられるとのこと。
RAWでの最弱ラナがナイア・ジャックスに勝つ試合、ラナがエプロンの固いところにナイアのデカいケツを落とした際に、トランスジェンダーのナイアがMy Hole（おケツの穴が・・・）と叫んだことがその後問題になっているようで、90分の短縮版では試合ごとカット。リプレイ流しているところもあるが、こちらはMy Holeの箇所がビープ音になったそうで(笑)。
ということは、ナイア・ジャックス&シェイナ・ベイズラーの女子タッグ王座交代の可能性が強まった。リア・リプリーがSmackDownに出てくるだろうから、ということは・・・そうなるのだろう。結構なことである。
そしてKUSHIDAの試合になり、オースチン・セオリーは以前のオカダ・カズチカのようなドロップ・キックは鮮やかなんだが、詳細は以下に譲るもケツがガルガノ介入による反則って・・・。
前夜、新日の広島大会、8時の制限が9時になった途端、セミでG.o.D.とタイチ&ザック・セイバーjr.が29分08秒といっても、介入、乱入の末に反則って、いい加減にしろと。いくらメインで高橋ヒロムとSHOが35分38秒の期待通りの内容をやってくれても、前のカードもあって長く感じてしまう。そもそも拍手だけの会場では短くすべきがセオリーなのに8時制限にはメリット教訓もあったハズだが・・・。セミの反則決着、やはりメインの内容を帳消しなんじゃないかと後味悪かったばかりである。
カリスマ性も高いキャメロン・グライムスがリング復帰。少しキャラ変更のようで、高級スポーツカーに乗ってお出ましで、現金をばら撒くリッチマンに。その理由が時事ネタで、ティモシー・サッチャーにやられてケガしていた時、家でゲームばかりやっていて、そのウチに例のゲーム会社の株を買って大儲けしたんだと。やっぱりロビンフッドをWWEはストーリーにしますか(笑)。
トマソ･チャンパ親父と関節技の鬼ティモシー･サッチャーが、まだまだ知られてないGYV（グリズルド・ヤング・ベテランズ＝ザック･ギブソン&ジェームス･ドレイク）との最後の準決勝カードがトリ。お互いの持ち味が生かされており見ごたえありに。
チケット･トゥ･メイヘムにチャンパが沈み、MSKが決勝へ。米国現地専門媒体は重鎮チャンパと大関サッチャーのコンビを予想していたんだが、いくら大物でも急造のコンビには違いない。ダスティ杯はクラシックとも名前がついており、ちゃんとしたタッグ屋が優勝しないと記者は納得できない。本誌が予想を外したら叩こうかとも思っていたが、それは杞憂に終わった。元ラスカルズのMSKとリバプールNo.1 GYVのともにタッグ屋対決、これは非常に楽しみである。
平均視聴率はAEWが約10万人減（-12.2%）の741,000、NXTは約5万人減（-8.5%）の558,000と、ともにトランプ弾劾裁判ニュースに持っていかれている。そりゃそうだ、結果はわかっているのだが、弁護士追及の法廷ドラマ、これぞ真プロレスの醍醐味であり、はっきり言って滅茶滅茶面白い。トランプは永久欠番認定の稀代のプロレスラーなのである。
■ WWE NXT
日時：2月10日（現地放送時間 WWEネットワーク日本時間金曜）
会場：米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center
◆KUSHIDAが王座戦回避を企んだ王者ガルガノを制裁「俺たちの次のアポイントメントはリングの上だ」
KUSHIDAが「NXTテイクオーバー：ベンジェンス・デイ」のNXT北米王座戦を前に王座戦回避を企てる王者ジョニー・ガルガノらを襲撃。さらにKUSHIDAはオースティン･セオリーを反則勝ちで撃破すると襲撃を受けたガルガノをホバーボードロックで制裁した。王者ガルガノ（withオースティン･セオリー、キャンディス・レラエ、インディ･ハートウェル）が車椅子でリングに登場すると「先週のKUSHIDAの襲撃で腕を骨折した。最悪なのはテイクオーバーの王座戦に出場できない」と主張した。するとステージにウィリアム・リーガルGMが現れるとガルガノのレントゲン写真を偽物扱いして「北米王座をかけてセオリーがKUSHIDAと対戦するか、もしくは王座没収だ」と２択を迫るとガルガノの背後にKUSHIDAが姿を現した。KUSHIDAは王座ベルトを奪おうとすると、ガルガノは骨折しているはずの左腕でベルトを守ったため嘘が発覚。するとKUSHIDAはマサヒロ・タナカをガルガノの顔面に叩き込んで制裁した。
その後、KUSHIDAはセオリーとシングル戦で対戦すると、KUSHIDAはエプロンでセオリーにアームバーを決めたが、セコンドのガルガノがスーパーキックをKUSHIDAに放ってしまい反則裁定。試合後、KUSHIDAは２人がかりの暴行を受けたが、リング下からデクスター・ルミスが現れるとKUSHIDAがガルガノにホバーボードロック、ルミスがセオリーにサイレンスを決めて蹴散らした。
試合後、KUSHIDAは「俺たちの次のアポイントメントはリングの上だ」と大一番の王座戦を前に自身のツイッターに投稿した。ガルガノ対KUSHIDAのNXT北米王座戦が行われる「NXTテイクオーバー：ベンジェンス・デイ」は日本時間2月15日にWWEネットワークで配信される。
Our next "appointment" will be in the ring Sunday.@WWENXT #NXTTakeOver pic.twitter.com/T1P9hBwmie
— KUSHIDA (@KUSHIDA_0904) February 11, 2021
◆紫雷イオが「トニーはただの挑戦者。私がタイトルを防衛する」と王座防衛を宣言
王者紫雷イオ、トニー・ストーム、メルセデス・マルティネスが直前となった「NXTテイクオーバー：ベンジェンス・デイ」のNXT女子王座トリプルスレット戦に向けてその意気込みを語った。イオは「３ウェイマッチが怖い訳ないでしょ。私がタイトルを獲った時はシャーロットとリアを倒してチャンピオンになったんだから。トニーはまだこのタイトルに相応しくない。メイ・ヤング・クラシックから３年も経ったんだから別人だろ。私はチャンピオン、トニーはただの挑戦者でしかない。メルセデスはこのタイトルを目指して20年も旅を続けているみたいだけど、旅は終わらないだろうな。私がこのタイトルを防衛するからだよ」と挑戦者２人を侮辱して王座防衛を宣言した。
これに対して挑戦者のトニーは「最終的に王座挑戦の機会を掴んだ。イオはNXT女子王者、そしてメイ・ヤング・クラシック覇者だったな。いや、それは私だった。私がいつも勝っているからイオは私のことが好きじゃないんだよ。テイクオーバーでは私が王座戴冠することになる」とイオを倒した実力を強調して王座奪取を宣言すれば、メルセデスも「王座は私の運命であり目標だ。王者として私がリングを降りる」と王座戦に向けて自信を見せた。イオ、トニー、メルセデスのNXT女子王座トリプルスレット戦が行われる「NXTテイクオーバー：ベンジェンス・デイ」は日本時間2月15日にWWEネットワークで配信される。
■ WWE NXT UK
日時：2月11日（WWEネットワーク配信解禁）
会場：英国ロンドン NXT UKスタジオ
◆“女子レジェンド”里村明衣子がNXT UKデビュー戦で快勝！王者ケイと睨み合いの視殺戦
“女子レジェンド”里村明衣子がNXT UKデビュー戦で対戦相手のアイラ・ドーンをスコーピオライジングで沈めて圧倒的な存在感を示した。2018年のメイ・ヤング・クラシック以来の参戦となった里村は解説者から“ファイナルボス”と呼ばれて威風堂々と入場するとスピニング・ヒールキックやスーパープレックスを決めて攻め込んだ。
試合途中にNXT UK女子王者ケイ・リー・レイが観戦に現れる中、アイラも里村にスープレックス２発を放って反撃するも、里村がDDTや側転ニー・ドロップの波状攻撃を叩き込むと最後は渾身のスコーピオライジングを命中させて３カウント。試合後、NXT UK初戦を快勝した里村は王者ケイを睨みつけると「カモーン」と挑発して闘志をむき出しにした。「NXT UK」は日本時間毎週金曜日にWWEネットワークで配信される。
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