「NJKF2021 1st」(2月12日、後楽園ホール)ダブルメインⅡにはキャリア最軽量となる61.3㎏契約で健太(E.S.G/元WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者)が登場。NKBからの刺客“怒突き合いお兄ちゃん”髙橋一眞(真門/NKBライト級王者)を迎え撃つ。かつて70㎏級でも戦っていた健太だが、新たな適正階級とスタイルを求めチャレンジは止まない。対する髙橋も昨年2戦2敗に終わり勝ちに飢えている。強く勝利を欲する2人が3分5Rでガムシャラにぶつかり合う。
■健太「新しいチャレンジで試行錯誤中。ハマれば快進撃が始まる」
――キャリア最軽量(61.3㎏)となる試合が近づいてきましたが、調子はいかがですか?
健太 調子は相変わらずいいですね。まだ落としていなくてそのままですけど、今日で66㎏ジャストなので、もういつでも。日曜に試合でも大丈夫なぐらいです(※取材は火曜日に実施した)。
――現在の試合体重としては何㎏がベストですか?
健太 階級は下げた方が適正なんじゃないかと思って、いろいろ食生活を変えたりしています。今回は正規ライト級に近い体重なので、新しいチャレンジというか試行錯誤している感じです。
――健太選手はどんどん階級を下げていますが、やはり階級が変わると自身や相手の戦い方、キックボクシング自体が変わってくるところがあるのでしょうか。
健太 当然ありますね。やっぱりデカい相手と向かい合っていると疲れるので、対戦相手の骨格が小さくなってスタミナは消費しなくなってきました。あと筋量を落としているので、その分瞬発力とかがなく短い3R戦だと組み立てが難しくなってきます。なので考え方を変えてもっとガンガン行くとか、そういう戦術面と自分の体がまだマッチできてない、そこも試行錯誤している段階です。でも、いま修正しているところなのでこれがハマれば、快進撃が始まると信じてやってます。
――そんな中で今回は髙橋一眞選手との対戦となりますが、どんな印象をお持ちですか。
健太“怒突き合いお兄ちゃん”っていうキャッチコピーがありますけど、ムエタイがすごい上手いなって。たまにオラオラになりますけど、普通にムエタイのレベルが高い選手っていう印象です。s
――そんな髙橋選手を相手に、どんな試合を見せてくれますか?
健太 そうですね、やっぱりメインですし“怒突き合いお兄ちゃん”らしくガチャガチャさせたいです(笑)。
――では今回の試合で感触を得て、今後の快進撃に繋げていく?
健太 ちょっと負け癖ついてる疑惑が出ちゃっているし、崖っぷちなので頑張らないと。当然“絶対勝ちたい”っていうのはありますし大前提ですけど、ただやっぱり試合も楽しみつつ、いい試合をしたいというのが今回はあります。
――昨年は苦しい1年でしたね。
健太 もう忘れました(笑)。引きずっちゃってもよくないので、去年のことは去年に置いてきました。もう去年は忘れて、課題は修正しつつ、自分の今の能力と戦術を上手く合わせていけるように修正しているところです。これがガチっとハマれば快進撃が始まるはずです。
――21年の好スタートへ、改めての意気込みやファンの方へのメッセージを最後にお願いします。
健太 いま緊急事態宣言中で、この一年ずっとコロナで苦しい思いをしている人たちも多いと思います。そんな中でもこうやってキックボクシングの試合ができることにプロモーターはじめファンの皆様に感謝しています。せっかく来てもらったファン、YouTubeで見てくださるファンに最高の試合、キックボクシングの魅力を伝えるよう頑張りますので、よろしくお願いします。
■髙橋一眞「とにかく勝ちがほしい、ガムシャラに勝ちにいく」
――昨年はコロナがあって一眞選手にとっても大変な年だったのではないかと思います。振り返っていかがですか?
髙橋 昨年は2戦して2回とも負けちゃって連敗しているので、自分的にはよくない年でした。1年間勝ち星なしで終わったのでキツかったです。
――そんな1年を終え新たな年を迎え、どんな思いでいらっしゃいますか。
髙橋 やっぱり勝ちたいです。あの気持ちよさをもう久しく味わっていないので。あの気持ちよさって決して他では味わえないし、倒して勝ちたいです。
――昨年は三兄弟でのジムもスタートしましたが、コロナで大変な中での船出となってしまいましたね。
髙橋 でもやっぱりキックボクシングが好きなので、1日キックボクシングに触れていられるのは幸せではありますよね。応援してくれる人も増えたので嬉しいです。
――NJKFには今回初出場となりますがどんな印象がありますか?
髙橋 強い選手が多いですよね。でも雰囲気はNKBとそんなに変わらないかなと思います。あんまり“NJKFはこう違う”っていうのは特にないです。
――では、対戦相手・健太選手の印象をお願いします。
髙橋 元々僕は健太選手が大好きで、ツイッターとかブログとかめっちゃ読んでて、減量についてとかトレーニングについてとか勉強させてもらっていました。KNOCK OUTに出てる時に一緒のことも多かったので、「いつもブログ読んでます」みたいに言って、挨拶させてもらったこともあります。もうめちゃくちゃ尊敬する選手です。
――でも、当時は戦うことが来るなんて思ってなかったのではないですか。
髙橋 もともと大きい階級でやっていて、そこからガンガン落とし始めて“これライト級まで来たらダルいな”と思っていたんです(笑)。“これライト級まで落としてくるんちゃうん?”と思っていたら今回だったので、“うわ、スゲぇな”って思っています。大きい階級の選手だったから、まさか戦うことはないと思っていたので。
――オールラウンドで試合運びの上手な選手だと思いますが、どう戦いますか?
髙橋 ベテランでいろんなことができますけど、始まってみないと分からないですよね。健太選手はここ最近調子が悪いので、ガラリと変えてくるかもしれないな、とか思うので。そういう可能性はあるし、だから始まってみないと分からないです。
――では、尊敬する選手である健太選手を相手にどんな試合を見せたいですか?
髙橋 そこはもう健太選手どうこうじゃなく、自分が勝ちたい一心で、そこに関しては健太選手は関係ないです。勝ち星がほしい、ただそれだけです。
――ここまで勝ちに飢えたことはここ最近はなかったのではないですか?
髙橋 そうですね、応援してくれてる人の期待を裏切っちゃっているのでとにかく勝ち星がほしいし、もうガムシャラに勝ちにいきたいと思います。
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