(C)TNA
1月9日(現地時間・放送日)に『Impact Wrestling Genesis 2021』が放送された。
インパクト・レスリングがかつてPPV大会として開催していた「ジェネシス」が2021年1月の特番として復活する事となったのがその経緯である。
今大会のメインでは、現TNA世界ヘビー級王者ムースと抗争を続けるウィリー・マックが遂にアイクイットマッチで最終決着をつける事になった。アイクイットマッチとは基本的にシングルマッチで行われる試合に採用される形式で、3カウントやタップアウトで決着せず、対戦相手の関節技や大技を食らって肉体的、精神的に限界に達して”I Quit!”(=「まいった」「降参だ」)と叫んだ時点でそのレスラーの負けとなる。また、反則裁定はなく必然的にデスマッチの色合いが強くなる。まさに憎み合っている両雄の決着戦としてはふさわしい試合となっている。
試合は、それまでマックに煮え湯を飲まされてきたムースが恨みを晴らすようにラフな攻撃で攻め続けるが、マックも反撃。お互い、殴る蹴る、凶器攻撃という展開が続いた。遂にはトップロープから場外のテーブルに向かってマックをムースが投げ落とすなどハードな攻防となり、両者、立ち上がるのもやっとという感じで消耗しながら戦い続ける。ムースはチョークスラムを連発するが、マックはそれでも降参しない。マックもムースをスーパープレックスで椅子の山に叩きつけつ奮闘を見せた。だが最後はダウンするマックの頭に椅子を固定し、殴ろうとするムースで完全に勝負あったかと思われたが、マック絶体絶命になんと現インパクト世界王者のリッチ・スワンが乱入した。スワンはマックを庇うが、ムースは攻撃を続けようとする。そしてスワンに王座に挑戦させるなら引き下がると迫った。スワンがそれを受け入れると、ムースは試合を放棄してリングから立ち去った。裁定はマックの勝利という事となったが、実質はムースの勝利で、今後スワンとの王座統一戦が行われる事になりそうだ。
またTNA時代から散発的に開催されているスーパーXカップトーナメントも開催された。決勝まで勝ち上がってきたのは、エース・オースチンとブレイク・クリスチャンだった。当然、オースチンのセコンドであるマッドマン・フルトンの乱入も危惧されたが、そうした介入もなく動ける両者が激しいレスリングの攻防を展開。最後は元Xディビジョン王者の実績を持つオースチンがフォールを奪って優勝。試合後にフルトンもかけつけ、トロフィーを持ってオースチンが勝利をアピールした。
■ Impact Wrestling Genesis 2021
日時:2021年1月9日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビル
<アイクイットマッチ>
○ウィリー・マック
アイクイット(試合放棄)
●ムース
<スーパーXカップ決勝>
○エース・オースチン
ピンフォール
●ブレイク・クリスチャン
<シングルマッチ>
○ジョーディン・グレイス
ピンフォール
●ジャズ
<スーパーXカップ準決勝>
○ブレイク・クリスチャン
ピンフォール
●クレイジー・スティーブ
<スーパーXカップ準決勝>
○エース・オースチン
ピンフォール
●カズン・ジェイク
<スーパーXカップ一回戦>
○クレイジー・スティーブ
ピンフォール
●ザ・ラマー
<スーパーXカップ一回戦>
○ブレイク・クリスチャン
ピンフォール
●KCナバロ
<スーパーXカップ一回戦>
○カズン・ジェイク
ピンフォール
●デバリ
<スーパーXカップ一回戦>
○エース・オースチン
ピンフォール
●スイサイド
OH MY GOD!
GO TO HELL OFF THE TOP THROUGH A TABLE ON THE FLOOR! #Genesis @TheMooseNation @Willie_Mack pic.twitter.com/UVJwnFKvob
— IMPACT (@IMPACTWRESTLING) January 10, 2021
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