格闘技とプロレスのボーダーレスな祭典! CHAKURIKI 8 Girls Bravoに全力のbravo!!

 コロナウイルス感染者が過去最多の888人となった東京。
 Xmasとは言え、電車の中は会社帰りと思しきスーツ姿がほとんどで、浮かれてサンタの帽子を被っている酔客は見かけなかった。
 1年前には想像も出来なかった2020年のクリスマスイブ、唯一華やかにXmasを感じたのが、後楽園ホールのリング上だった。

メインイベント開始前。前列はKG高等学院の生徒さん

 アントニオ猪木の
「格闘技とプロレスを分けて考えた事が無い」
との発言に共鳴しているチャクリキの甘井もとゆき代表による、格闘技とプロレスを融合させた新しい大会、CHAKURIKI 8 Girls Bravoは、ボーダーレスな闘う女子の祭典となった。
 リアルファイトの異種格闘技戦もプロレスも、華やかさと同時に、闘いのある種の非常さで魅せた。

 女子プロレスでも1990年代には全女、ジャパン女子で格闘技戦があり、L-1というビッグイベントもあった。
 しかし2000年代以後、プロレスと格闘技は分離し、発展してきた。
 女子格がブームから完全に定着した2020年の年の瀬に『Girls Bravo』が世に出た意義は大きい。
 再び融合し、かつて一世を風靡したアントニオ猪木一連の異種格闘技戦の様な新たな潮流となるのか、次回大会も要注目となる。

(左)キューティー鈴木GM(右)日本骨髄バンクの小島勝広報チームリーダー

■ 日本骨髄バンクチャリティ CHAKURIKI 8 Girls Bravo 〜X’mas女子サンタ決戦in後楽園!! 〜
日時:12月24日(木) 開始18:00
会場:東京水道橋・後楽園ホール
観衆:600人

<第1試合 キックマッチ 85kg以下契約 2分2R>
●あんなざん(チーム西島洋介)80.3kg
 判定 1-2
○ミス・モンゴル(世界プロレス協会)82.2kg

<第2試合 MMA 70kg契約 5分2R>
○パインメーカー☆ウエダマオ(UBF)
 1R 2分40秒 TKO ※レフェリーストップ
●唯我(バトスカフェ)

 袈裟固めに捉えられた唯我は果敢に抵抗を試みたが、腕を完全にV字に極められた為、レフェリーが試合をストップ。ラウェイで鼻を折られても闘おうとしていただけに、腕を折られるまでギブアップしなかったであろう事を考えると、的確なジャッジだった。

<第3試合 異種格闘技戦 5分2R>
●デボラK(フリー)
 2R 1分26秒 KO
○真美(Team Immortal)


 1Rはアリ戦での猪木を彷彿とさせるグラウンド状態でキックと脚で絡める戦法を見せたデボラK。2Rはスタンドでブレーンバスター気味に投げ、タックル狙いで勝負に出たところでミドルキックとアゴへのパンチをもらって壮絶なKO負けとなった。直前に決まり、準備不足だった事を考えると善戦であろう。しっかり練習してのリアルファイトも見たいところ。
 さらに第5試合でバンビのセコンドに付き、プロレスラーの底力を見せつけた。

<第4試合 難波久美引退試合 2分2R>
△難波久美(契明ジム)
 2R 時間切れ
△百花(魁塾)>


 交通事故の後遺症もあり、引退となった難波久美は百花を相手に最期のリングへ。



 エキシビションと言いながら、倒す気満々に来る百花に難波久美も応戦して激しい打ち合いとなった。
 



 2Rを闘い抜き、現役を終えた難波久美に10カウントが贈られた。

<第5試合 20分1本勝負>
○マドレーヌ(ワールド女子プロレス・ディアナ)
 8分38秒 
●バンビ(フリー)

<第6試合 セミファイナル 6人タッグ 30分1本勝負>
鈴季すず(Ice Ribbon) ○青野未来(あおの みく/ActwresGirl’z) 春輝つくし(はるか つくし/Ice Ribbon)
 11分47秒 ラリアート⇒片エビ固め 
雪妃真矢(ゆきひ まや/Ice Ribbon) ●本間多恵(ActwresGirl’z) 清水ひかり(ActwresGirl’z)


 勝利者賞の『チャミスル』に、つくしは狂喜乱舞。

<第7試合 メインイベント タッグマッチ 30分1本勝負>
○Sareee(WWE Count Down) 世志琥(Seadlinnng)
 15分43秒 ジャーマンスープレックスホールド
藤本つかさ(Ice Ribbon) ●青木いつ希(ショーンキャプチャー)




オニ×カナに温泉旅行他の勝利者賞が贈られた。