スーパー・タイガー勝つ! 至宝奪還でストロングスタイルプロレスの2020年を締めくくる!!

 東京のコロナ感染者が800人を超えた12月17日、ストロングスタイルプロレス9ヶ月ぶりの後楽園ホール大会が厳戒態勢の中で行われた。メインでは、野獣・藤田和之に挑んだスーパー・タイガーが、ストロングスタイルプロレスの至宝、レジェンド王者のベルトをようやく取り戻した。

 それはなりふり構わぬ奪還劇だった。
 開始早々に重く鋭い蹴りの連打で野獣を追い込んだスーパー・タイガーだったが、場外戦に引き込まれて逆襲を許す。

 一進一退の攻防が続いて消耗戦に入ろうかと思われた矢先の13分00秒、コーナーの反動を利用して藤田和之に覆い被さったスーパー・タイガーが押さえ込み、和田領学レフェリーがマットを3つ叩いた。

 快勝劇とは言い難い。それはスーパー・タイガー自らが口にしたし、マスク越しに、喜ぶ素振りは微塵も感じられなかった。
 過激な仕掛け人、新間寿会長は、
「負けても負け方を見せれば良い」
そう言って、何が何でも勝つ必要は無いと諭した。

 だがこの日のスーパー・タイガーは、病を押してリングサイドに姿を見せた初代タイガーマスク/佐山サトルの期待に、どうしてもベルト奪還で応えたかった。それが恥も外聞も無いと言った形でのフォール勝ちを呼んだ。
「咄嗟に思いついた」
 上四方固めと判定された抑え込みを、スーパー・タイガーはそう語った。
 肉体を越えた、意識の下での切り返し。
 それは、48年前、カール・ゴッチがアントニオ猪木戦で見せた、キーロックを切り返しての一瞬のエビ固めを思い起こさせた。

 野獣・藤田和之の敗因をあえて捜すとすれば、ベルトへの執着心の差であろう。

「これで終わりじゃない」
 スーパー・タイガーはそうも言った。
「なんで変わらないんだ」
 そう酷評されてきた野獣に、変化の胎動は垣間見せた。それは観客に着実に伝わって来ている事は、コロナ禍で静かな会場からの反応が物語っている。
 
 新たな虎の伝説があの日始まった。  
 いずれそう振り返られる可能性を感じさせながら、ストロングスタイルプロレスの2020年は幕を下ろした。
 

■ 初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレスVol.8
日時:12月17日(木) 開始18:30
会場:東京水道橋・後楽園ホール
観衆:671人(主催者発表)

<第1試合 タッグマッチ30分1本勝負>
スーパー・ライダー ●間下隼人(UWAアジアパシフィックヘビー級王者/ストロングスタイル)
 15分52秒 デスバレーボム→片エビ固め
日高郁人(ショーンキャプチャー) ○高岩竜一(フリー)

 前回のKO劇に続き、タッグながら間下隼人に2連勝となった高岩竜一は、
「オマエみたいな弱いのに持たれてるベルトが可哀想だ」
と、UWAアジアパシフィックヘビー級王座挑戦を独断で決定。

 一方、前回KO劇のダメージが残る中でとは言え、ベテラン相手の連敗で屈辱に震える王者間下隼人は怒り心頭。
 年明けの逆襲を誓った。
 
<第2試合 シングルマッチ30分1本勝負>
○佐藤耕平(フリー)
 9分41秒 パイルドライバー→体固め
●岩崎孝樹(ガンバレ☆プロレス)

<第3試合 スペシャルタッグマッチ30分1本勝負>
Sareee(WWE Count Down) ○世志琥(SEAdLINNNG)
 15分52秒 ダイビングセントーン→片エビ固め
ジャガー横田(ディアナ) ●山下りな(フリー)

<第4試合 シングルマッチ30分1本勝負>
○ケンドー・カシン(はぐれIGFインターナショナル)
 7分17秒 腕ひしぎ十字固め
●阿部史典(プロレスリングBASARA)

<セミファイナル シングルマッチ60分1本勝負>
[船木誠勝35周年記念試合/アレクサンダー大塚25周年記念試合]
○船木誠勝(フリー)
 8分23秒 腕ひしぎ十字固め
●アレクサンダー大塚(AO/DC)

<メインイベント レジェンド選手権試合60分1本勝負>
[王者]
●藤田和之(はぐれIGFインターナショナル)
 13分00秒 上四方固め
○スーパー・タイガー(ストロングスタイルプロレス)
[挑戦者]
※第14代王者・藤田和之が防衛に失敗、スーパー・タイガーが第15代王者となる。

◎ストロングスタイルプロレス所属選手参戦情報

■ COMBO新宿FACE大会
日時:12月20日(日) 開場11:15 開始12:00 
会場:新宿FACE

<セミファイナル タッグマッチ 60分1本勝負>
舞牙 スーパータイガー(リアルジャパンプロレス)
 vs.
デッドフランティック X

■ ReOStaff 株式会社 プレゼンツ 2AW INFINITY ~2020 WINTER~
日時:12月20日(日) 開始16:00
会場:千葉市中央区・2AWスクエア

<タッグマッチ>
浅川紫悠 ナカ・シュウマ
 vs.
間下隼人(リアルジャパンプロレス) 佐山駿介(TTTプロレスリング)