パガノが髪切りマッチでチェスマンに勝利!AAA『トリプレマニア28』

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 12月12日(現地時間)にメキシコ合衆国メキシコシティーでAAA『トリプレマニア28』が開催された。
 メキシコの二大ルチャリブレ団体AAAだが、世界的なコロナ自粛に伴い2020年5月に無観客大会を行った後、興行を自粛していたが、2020年10月から興行を再開、観客は車で観戦するという興行形態となっている。
 そして今回は年間最大大会であるトリプレマニアを無観客大会として開催することになった。
 メインは敗者髪切りマッチで抗争が続いていたパガノとチェスマンが激突した。元々、この両者のカベジェラ戦は決定していたもののコロナ自粛で延期されてしまい、それが遂に実現することとなった。元々、ルードとしてAAAに乗り込んできてAAA絶対エースであり、同じピエロキャラのサイコ・クラウンと大抗争を得たパガノは、その後はテクニコに転向しサイコと共にAAAの人気者になった。そのパガノに長年ルードとして活躍してきたチェスマンが立ちはだかったのだった。当然、凶器を利用した激しいハードコア戦となり、両者ボロボロになりながら攻撃を繰り返す。最後は場外のトラック荷台にパガノがチェスマンを叩き落として勝利。試合が決着した後、両者は自力では動けずスタッフの手を借りてリングに戻され、チェスマンはリングで髪を切られ、この因縁マッチは決着となった
 セミファイナルではAAAの最高峰王座であるAAAメガ王座戦が行われ、王者ケニー・オメガにラレド・キッドが挑戦した。現在、王座がメキシコ国外に流出しており、キッドとしては是が非でも王座を母国に取り戻したいが、オメガはAEW世界王座も奪って現在、二冠王と勢いに乗っているだけに、オメガ有利となっている。試合も当然、オメガが体格差も生かして攻めまくるが、キッドは絶対に負けられないと何度叩きつけられてもカウントツーで返してくる。逆にジャベでオメガをタップ寸前まで追い込むなどキッドが肉薄。しかし最後はオメガがトップロープからの片翼の天使を決めフォール勝ち。キッドは遂に力尽きてオメガが王座防衛となった。試合後、握手を求めるキッドだが、ルードのオメガは拒否。このまま王座はメキシコ国外のまま2021年を迎えることになりそうだ。
 更に遂にサイコ・サーカスが復活したが、そのサーカスに立ちはだかるのはブルー・デーモンJr.とL.A.パークという超大物ルードが手を組んだ最凶のチームだ。試合は序盤はいつも通り凶器を使って場外で攻撃を繰り返すルード軍が圧倒。しかし、デーモンJr.がイホ・デル・L.A.パークがフォールするのを邪魔するなど自分がフォールを奪うと主張して仲間割れ。息子を攻撃するデーモンJr.に怒ったL.A.パークが今度はデーモンJr.に襲い掛かりレジェンド二人が試合から戦線離脱。この間にサイコがイホ・デル・L.A.パークにスパニッシュフライを決めてフォール勝ち。サイコ・サーカスが勝利となった。

■ トリプレマニア28
日時:2020年12月12日(現地時間)
会場:メキシコ合衆国メキシコシティー

<カベジェラ・コントラ・カベジェラ>
○パガノ
 トラック葬
●チェスマン

<AAAメガ王座(AAA世界ヘビー級)タイトルマッチ>
○ケニー・オメガ(王者)
 ピンフォール
●ラレド・キッド(挑戦者)

<タッグマッチ>
○テロール・プルプラ、ベネノイデ
 ピンフォール
●レジェンダ・アメリカナ、アラクノ

<6人タッグマッチ>
○サイコ・クラウン、モンスター・クラウン、マーダー・クラウン
 ピンフォール
●ブルー・デーモンJr.、L.A.パーク、イホ・デル・L.A.パーク

<AAA女子杯>
勝者:レディ・シャニ
参戦選手
ファビー、レディ・マラビジャ、チカ・トルメンタ、イエドラ

<AAAタッグ王座3WAYマッチ>
○ペンタゴンJr.、フェニックス(王者)
 ピンフォール
●オクタゴンJr.、ミステシスJr.(挑戦者)
エル・テハノJr.、レイ・エスコルピオン(挑戦者)

<6人タッグマッチ>
○ティト・サンタナ、カルタ・ブラバJr.、モチョ・コタJr.
 ピンフォール
●ニーニョ・アンブルゲサ、Mr.イグアナ、マキシモ