NXT WAR GAMES大女ラケル・ゴンザレス勝利!メイン超白熱UE生存

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 大変よく出来たNXTの年内最終PPV大会であった。本篇3時間越えてしまい、WAR GAMESは男女ともにちょっと長かったけど(笑)。驚きは狭いパフォーマンス・センターに、ちゃんと2台リングのWAR GAMES仕様を押し込んだことか。そして大型化した新たな戦車でショッツィ・ブラックハートのベビーフェイス軍が花道に登場は絵になっていた。掴みはバッチリだろう。

 現地媒体は予想を皆さん外したようで、ここはベビーフェイス勝利としていたことで文句タラタラのようだ。WAR GAMESで有利な後攻が正規軍なのに、ほとんど意味をなさない展開以下、凶器自由とはいえ、スレッジハマーや竹刀、ハシゴを持ち込むのはベビーフェイスばかりと、ロジックの破綻を指摘するのだが、果たしてそうなのか? 本誌は、別ブランドの用心棒は木偶の坊だらけなのに、大女ラケル・ゴンザレスはプロレス出来る逸材だとプッシュした通りである。王座戦じゃないんだから、紫雷イオがフォールされて結構なこと。次の挑戦者も確定となる。外しからと文句やるのは恥の上塗り。本誌だけが正確に読んでいたのは活字に残っている。ただ、公式時間はWAR GAMESのルール上からのもので、実際は45分も第1試合が続いており、全員が非常に激しい攻防(キャンディスは腕やられて病院直行)ながらもう少し短くすべきだったとは思う。

 それにしてもイオのゴミ箱被ったままの金網頂上からのダイブは見せ場だったし、ダコタ・カイにゴミ箱ごとフット・ストンプされて、ガチにペシャンと顔まで潰れたんじゃないかとなった時は事故発生かとレフェリーも慌てていた。幸い大丈夫だったようだが、危ない場面だった。

■ WWE NXT WAR GAMES
日時:12月6日(現地時間)
会場:米フロリダ州オーランド キャピタル・レスリング・センター

◆紫雷イオがラケルにピンフォールを奪取されてウォーゲームズ戦敗退
<第1試合 女子WAR GAMES>
[チーム・キャンディス]トニー・ストーム、キャンディス・レラエ、ダコタ・カイ、○ラケル・ゴンザレス
 35分22秒 木製ラダーに叩きつける3カウント
[チーム・ショッツィ]エンバー・ムーン、ショッツィ・ブラックハート、リア・リプリー、●紫雷イオ


 紫雷イオが電撃加入したチーム・ショッツィが因縁のチーム・キャンディスと『NXTテイクオーバー』の4対4女子ウォーゲームズ戦で激突するも、イオがラケル・ゴンザレスのパワーボムでラダーごと破壊されて屈辱の敗戦となった。金網に囲まれた2つのリングで行われるウォーゲームズ戦がダコタ・カイ対エンバー・ムーンでスタートすると5分ごとにショッツィ・ブラックハート、ラケル、リア・リプリー、トニー・ストーム、紫雷イオが参戦。イオはラダー2本をリングに入れて参戦を狙うもトニーがベルトでドアを閉めてイオを場外に排除。さらにイオが最終メンバーとして登場したキャンディス・レラエと対峙すると突如現れたインディ・ハートウェルが背後からイオを襲撃してドアにチェーン錠をしてしまう。

 リングでは数的有利のチーム・キャンディスが竹刀で滅多打ちにして試合を優勢に進めると、ごみ箱を持ったイオがよじ登った金網トップからダイブ攻撃を繰り出してチーム・キャンディスを粉砕。続けてイオはスレッジハンマー攻撃を繰り出すとトニーには619、キャンディスにはフラップジャック、ラケルにムーサルトを叩き込むもカウント2。

 終盤にはエンバーがダコタに2台のイスの上めがけたエクリプス、トニーがエンバーにストーム・ゼロ、ショッツィがキャンディスにラダートップからダイビング・セントーン、イオがダコタにムーンサルトと大技の攻防を展開したが、最後はイオがコーナートップからラケルにフランケンシュタイナーを狙うと、パワーに勝るラケルが強引に持ち上げるとそのままパワーボムで2台のリングを繋ぐ箇所にまたがったラダーごとイオを破壊して3カウント。NXT女子王者イオがラケルから屈辱のピンフォールを奪われてウォーゲームズ戦はチーム・キャンディスの勝利となった。

※北米王座を巡る3way戦での新王者以下全試合、どれもが素晴らしい出来だった『NXTテイクオーバー:WAR GAMES』の全容と詳細は近日[ファイトクラブ]公開、週刊ファイト12月17日号に収録されます。

◆アンディスピューテッド・エラが元NFLスターのマカフィー軍団を撃破
[アンディスピューテッド・エラ]○カイル・オライリー、ボビー・フィッシュ、ロデリック・ストロング、アダム・コール
 45分01秒 ピンフォール
[キング・マカフィー軍]ピート・ダン、オニー・ローカン、ダニー・バーチ、●パット・マカフィー


 ジ・アンディスピューテッド・エラと元NFLスターのパット・マカフィー軍団が『NXTテイクオーバー』のウォーゲームズ戦で激突した。金網に囲まれた2つのリングで行われるウォーゲームズ戦がピート・ダン対カイル・オライリーでスタートすると、柔術黒帯カイルとブルーザー級のピートが至宝の寝技対決をやってみせてマニア大興奮に。

 以降は5分ごとにオニー・ローカン、ボビー・フィッシュ、ダニー・バーチ、ロデリック・ストロング、パット・マカフィーが参戦。マカフィーはテーブル上のストロングに豪快なムーンサルトを放つも、最後に登場したアダム・コールがマカフィー軍団に消火器を噴射するとローカンに延髄切り、バーチに牛殺しを叩き込んだ。

 山場にはマカフィーが金網トップから豪快なスワントーンボムを放ってアンディスピューテッド・エラを蹴散らすとコールにはローブローを放ったが、コールもマカフィーに必殺パナマ・サンライズで反撃するもカウント2。続けてコールが止めのラストショットを狙うと、ローカンがマカフィーの身代わりになり、最後はストロング&フィッシュのハイロウからオライリーがダイビング・ニーでパイプ椅子を乗せたローカンを沈めて勝利を収めた。