トニー・ジョンソンJr.が豪快KO勝ちで新王者!ACA 114


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 11月26日(現地時間)にポーランド共和国ウッチで『ACA 114』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会ではヘビー級王座決定戦が行われた。ヘビー級王者だったムハマド・ヴァカエフがACAとの契約満了で団体を離れる決断をした為、空位となった王座を元UFC戦士のダニエル・オミランチョクとアメリカ人だが現在はACAを主戦場にしているトニー・ジョンソンJr.で争うこととなった。ジョンソンは過去に元UFCヘビー級王者のティム・シルビアや現在大活躍中のデリック・ルイスにも勝利した実績があるが、現在の四連勝中と勢いに乗るオミランチョクの方が下馬評では有利となっている。しかし試合は1Rでジョンソンが豪快なKO勝ち。打ち合いでジョンソンの右フック一発を食らってオミランチョクがダウン。ジョンソンの追撃をレフェリーが制してジョンソンがKO勝ち。オミランチョクは大の字でしばらく動くことが出来ず、ジョンソンがヘビー級のパワーを見せつける豪快なKOで見事に新王者に輝いた。
 セミファイナルではミドル級戦、ラファウ・ハラテ対二コラ・ディプチコフが行われた。現在六連勝中と波に乗っているハラテが下馬評でリードしていたが、試合は下馬評を覆しディプチコフが激しい打ち合いを制してKO勝ち。最後は左フックがハラテの顎に命中し、大の字にダウンしたのを見てレフェリーがストップという衝撃の結果となった。

■ ACA 114
日時:2020年11月26日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ウッチ 

<ヘビー級王座決定戦>
○トニー・ジョンソンJr.(米国)
 1R 1分09秒 KO
●ダニエル・オミランチョク(ポーランド)

<ミドル級>
○ラファウ・ハラテ(ポーランド)
 1R 3分44秒 KO
●二コラ・ディプチコフ(ブルガリア)

<ライト級>
○アウレル・プルテア(ルーマニア)
 判定
●ラヴァン・マカシュビリ(ジョージア)

<フェザー級>
○レオネルド・リンベルゲル(ブラジル)
 判定
●ドミトリー・パルブチェンコ(ウクライナ)

<ミドル級>
○バルトシュ・レシュコ(ポーランド)
 判定
●ヘニ・ペッソア(ブラジル)

<ヘビー級>
○ダニエル・ジェイムス(米国)
 2R 3分32秒 TKO
●ミハウ・マルチネク(チェコ)

<フェザー級>
○アッティラ・コルクマス(ドイツ)
 判定
●ヤコブ・コヴァレヴィッチ(ポーランド)

<ウェルター級>
○ウーカシュ・コペラ(ポーランド)
 判定
●ミヒャエル・ヨハネ・ラルシュ(オーストリア)