UFCファイトナイト・ラスベガス14:フェルダーとの激闘を制したドス・アンジョス

(c) UFC

 日本時間11月15日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXを舞台にUFCファイトナイト・ラスベガス14が開催され、メインイベントでポール・フェルダーとハファエル・ドス・アンジョスのライト級マッチが行われた。試合5日前のオファーを快諾して決戦に臨んだフェルダーが力強いパフォーマンスを披露するも、元チャンピオンのドス・アンジョスが優位を保ち、フルラウンドにもつれ込んだ試合はスプリット判定でドス・アンジョスに軍配が上がっている。セミメインイベントで実現したアブドゥル・ラザク・アルハサンとケイオス・ウィリアムズのウェルター級マッチはウィリアムズの強烈な一撃がラザク・アルハサンに襲いかかり、ウィリアムズがノックアウトで勝利を飾った。

■ UFCファイトナイト・ラスベガス14:フェルダー vs. ドス・アンジョス
日時:現地時間2020年11月14日(土)、日本時間15日(日)
会場:アメリカ・ネバダ州ラスベガス/UFC APEX

【メインイベント】
<ライト級マッチ 5分5ラウンド>
○ハファエル・ドス・アンジョス
 判定2-1(48-47、45-50、45-50)
●ポール・フェルダー

ハファエル・ドス・アンジョス
「対戦相手の変更でいろいろと調整しないといけなかった。サウスポーを想定してテイクダウンディフェンスのトレーニングを積んでいたのに、5日間でオーソドックスなストライカー対策が必要になった。序盤のラウンドは捨てるような感覚で、とにかく距離を見いだして彼に近づけるようにしたかった。というのも、向こうは右利きだから、ゲームプランを変えないといけなかったし、グラップリングもグラウンドゲームも必要になったからね。たったの5日で、何も練習していなかったことをすべてやらないといけなかったんだ。でも、なんとかアジャストできたし、調整して勝利を手に入れられた。ウェルター級よりも調子がいいような気がする。自分に対して相手がやろうとしていることに対応できる。フェンス際で、クリンチして、相手を押し込んでいきたいと思うたびに、いけると思えるんだ。向こうが巻き返そうとしているときでさえ、こっちが取れるくらいにね。力強さを感じるし、想像していた通りにやれる。今回よりも長く、トラブルの少ないキャンプができれば、もっとうまくやれるはずだ。この5日間ですべてをまとめるのが戦略だった。何も失うものがない状態で試合に挑んでくる相手ほど厄介な相手はいないよ。複雑なんだ。とにかく試合に臨んでやれることをやってくる。ルーレットで遊んでいるようなものさ。でも、ポール・フェルダーは試合に出てくれたし、本当にタフなやつだ。試合中、何度か向こうがギブアップするんじゃないかと思ったけれど、それでも彼は強く攻めてきた。俺はなんとか自分の試合ができたし、テイクダウンして、試合をコントロールしながら、スタンディングでしっかりと当てて勝利をものにした。フェルダーは最高のやつだし、ギリギリで試合を受けてくれた。彼が受けてくれてうれしかったし、今回のイベントを実現できて何よりだ。オクタゴンで彼と退治できたことは自分にとって喜びだった。彼から、ホテルで待っているからビールでも飲もうと言われているんだ。ランキングを見れば、ハビブ・ヌルマゴメドフが離脱して、今じゃ元暫定チャンピオンが3人もいる。トニー・ファーガソン、ジャスティン・ゲイジー、ダスティン・ポワリエ。唯一の真のチャンピオン、正王座についたことがあるのは俺とコナー・マクレガーだ。つまり、正王者がいなくなってこの階級がオープンになったんだから、戦い時じゃないかな」

【セミメインイベント】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ケイオス・ウィリアムズ
 1ラウンド(0分30秒)
●アブドゥル・ラザク・アルハサン

ケイオス・ウィリアムズ
「この感覚は最高だね。最初のときよりも今回の方が重要。階級の人たちにも世界中の人たちにも自分を知ってもらうためにやってきたし、偶然なんかじゃないってことを全員に分かってもらえたはずだ。今回の方がデビュー戦よりも大事だった。だからこそ、自分の時間をすべて捧げて取り組んできた。いろんなことを保留にして、人生のことにも目をつむり、社会生活も遠ざけて、とにかく集中できるようにしてきた。それの結果がこれさ。今年は俺の人生が変わった年になる。何年もずっとがんばってきたすべてのハードワークや費やしてきたものたちはこの瞬間のためだ。いろんな人が俺のことを言っているけど、ほら見てみろ。こんなに速く決まるとは思っていなかったけどね。もちろん、俺には他人の心は読めないけど、彼になるか俺になるか、それだけのこと。今回の相手は10勝していて、10回とも1ラウンドのノックアウトだ。彼が無事だといいんだけど。これはスポーツだから、相手がどんなやつでも深刻なケガを負ってほしくはないけれど、それでも、俺がここにいるのはやるかやられるかの世界だ。でも、その外に出たら愛にあふれている。彼の無事を願っているけど、さっきも言ったように、彼自身がノックアウトアーティストだから、俺はそのアーティストをノックアウトした。俺の拳がすべてを物語っているってことさ」

【メインカード】
<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
○アシュリー・ヨーダー
 判定3-0(30-26、29-27、29-27)
●ミランダ・グレンジャー

アシュリー・ヨーダー
「毎回ファイトウイークに何か事件が起ったりするの。だからいつも瞬時に対応して、試合にフォーカスを切り替えることを心がけている。誰にもその集中力は邪魔させないわ。今回のパフォーマンスには満足していない。まだまだ強くならないといけない。できるだけ試合は楽しむように心がけてはいたつもり。すぐにまた試合をしたい。21日間は試合できないようだけど、ケガもせずにこの試合を乗り切れたからできるだけ早くまた試合がしたい」

<キャッチウェイト(195lbs) 5分3ラウンド>
○ショーン・ストリックランド
 2ラウンド(1分32秒)TKO
●ブレンダン・アレン

ショーン・ストリックランド
「2020年はとんでもない年になった。結局のところ、俺はUFCファイターでいることが気に入っているのさ。いろいろあって、UFCファイターになって、自分自身が大ファンだからな。ここにいられること、勝てたこと、オクタゴンに入れること、俺みたいなやつがみんなの注目を集めてファンもいてくれるなんて、本当に幸せだ。今年は自分にとって最高の一年だ。彼は実際、俺の仲間を何人か倒しているから、余計に気分がいいね。ブレンダンを見ていると、タフなやつなのは分かると思うし、絶対に折れないんだ。彼の試合を見れば分かるし、セコンドに“こいつをぶっ倒したいんだ。こいつを殴って、殴りまくって打倒したい。ここにいたくないと思わせたいんだ”と伝えた。それを実現させられたんじゃないかな。正直、“どうやってこいつはこんな打撃を受け続けているんだろう”と思い始めていたんだけど、向こうはただ自分のゲームプランに沿っていただけで、戦い続けていただけ。第2ラウンドの終わりにかけて、俺はとにかく下がるのをやめ、向こうにはもう何も残っていない気が下から、ここが勝負どころと見ていったんだ.彼もまだ若いガキんちょだ。俺はベテランだと言えるけどね。彼が俺の年齢になったら、まったく別人のようなファイターになっているだろうし、完全に別のストーリーを持っているだろうけど、今はもっと取り組んで成長すべき。数週間くれれば戻ってくるよ。このまま行き続けよう。俺は29だ。ノックアウトを取りに行こうぜ」

<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
○コーリー・マッケンナ
 判定3-0(28-29、28-29、28-29)
●ケイ・ハンセン

コーリー・マッケンナ
「タフな試合になると覚悟していた。ケイは女子ストロー級選手の中でも最も注目を集めている選手の1人だし、私も急成長中の選手。3ラウンドを通してタフな戦いになるとは思っていたわ。デビュー戦に相応しくない結果かもしれないけれど、何よりも勝つことができて嬉しい。すぐにでも次の試合を組みたい。強者揃いの階級だから相手は誰でも構わない」

LAS VEGAS, NV – NOVEMBER 14: in their lightweight bout during the UFC Fight Night event at UFC APEX on November 14, 2020 in Las Vegas, Nevada. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC via Getty Images)
LAS VEGAS, NV – NOVEMBER 14: in their welterweight bout during the UFC Fight Night event at UFC APEX on November 14, 2020 in Las Vegas, Nevada. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC via Getty Images)

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