[ファイトクラブ]独占インタビュー:東陽片岡の印刷デビューは『フルコン空手』だった!

[週刊ファイト11月19日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼独占インタビュー:東陽片岡の印刷デビューは『フルコン空手』だった!
 by タダシ☆タナカ
・吉村道明、豊登の日本プロレスから「マミーは怖かった!」
・雑誌ガロからとの経歴だが・・・なんと『フルコンタクトKARATE』デビュー
・ムエタイ観戦ツアー記ではセイノ・ルークパンチャマ名義で執筆作掲載
・ジムが潰れる等、運が無いキック兄弟、決斗兄弟キャラの原体験は・・・
・熟女好き、オナニー好き先生の『エステDE片岡』経営失敗と安田忠夫
・四谷三丁目『秋田ぶるうす』に行こう!ピンク・フロイドのカラオケもあり


 漫画家、イラストレーターの東陽片岡さんのお店、四谷三丁目にある『秋田ぶるうす』にてインタビューする機会に恵まれた。たまたま入ったとかではない。縁あって紹介がありお客さんで賑わう時間を避けて早めに店を開けていただき、じっくり話を伺うセッションとしてである。
 Wikiによると東陽さんは「昭和を感じさせる、下町に暮らす人々とその生活をテーマとして、下品とシュールを織り交ぜたエロ・グロ・ナンセンスでありながら、ダウナーで妙にリアリティを感じさせる独自の世界を描いている」となる。ペンネームは「夢でお告げがあったから」とのこと。紹介者ともども同世代であり、昭和プロレスも本誌の得意分野であることから、恐らくマット界と関連する話題でも盛り上がると踏んでのことだったが、狙い通り貴重なお話を伺うことが出来た。

秋田ぶるうす 東京都新宿区舟町4-1 メゾン・ド・四谷 2F  03-3356-9955 セット料金3000円

吉村道明、豊登の日本プロレスから「マミーは怖かった!」

 プロレス関連に絞るなら、4チャンネルの『日本プロレス』か、TV東京の『ディズニー』かという選択から。最初はディズニー派だったが、やがて吉村道明、カッポ、カッポの豊登ということになる。ディック・ザ・ブルーザー、スカル・マーフィー、フリッツ・フォン・エリックと名前が出てくるが、ベンジー・ラミレスの「マミーは怖かった!」とも。「三菱電機の掃除機でリングを掃除するのが・・・」となるから、いわゆる猪木・馬場の時代よりも前になる。

お客さんに合わせて変えられるが、ちあきなおみ等の昭和のムード歌謡がBGMで流れる店内。

雑誌ガロからとの経歴だが・・・なんと『フルコンタクトKARATE』デビュー

 それこそWiki的には「1994年、伝説の雑誌「ガロ」に投稿し入選」となるのだが、驚いたのは印刷媒体でのデビューは、1980年代後半にデザインを担当していた『フルコンタクトKARATE』という驚きのエピソードに。
 山田英司編集長が前田日明に女子便所内の個室に連れ込まれた有名な事件の頃になるが、例えば読者ページをレイアウトしていて余白スペースが出来るから、勝手に考えてイラストや四コマ漫画を挿入していたという。フルコンの専任ではなく、オートバイ雑誌からエロ本までレイアウト仕事を手掛けていたが、もちろんなにも言われなかったし、そんな経緯だから山田編集長が辞めることになって「山田さんと一緒に走った」こともありマット界との直接の関与はなくなったのだが・・・。

 しかしこの時期、後楽園ホールではキックの大会によく行った。ある回では関係者ということでリングサイドのテーブルで観戦したこともあったそうだ。佐山聡がフルコンの編集部に挨拶に来た時のエピソードも。そもそも一番広いからと社長室に青焼きを並べて寝転がりながら校正作業していたんだと言うが、慌てて片付けて、佐山先生がローキックのデモンストレーションを披露。ミット持ったら吹っ飛ばされたんだという。

 フルコンのカラーもあるから、一週間弱のムエタイ観戦、約8万円でバンコクやパタヤを回るツアーにも参加。「夜は○○ツアーだった」とも話すが、当時、全日本キックでロブ・カーマンvs.ドン・中矢・ニールセン戦、サガット・ペッティンディーの登場が後楽園大会で予定されていたから、デビージムに行ったり、軍隊系のルンピーニー・スタジアムでも観戦している。今は改装されているが、大きな扇風機がぶら下がっていた頃の話になる。

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