DマッキンタイアまとめてMITBミズ&モリソン粉砕RAW大統領選前夜 

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 アメリカの夏時間が11月1日に終了。J-sportsでのリアルタイム中継はRAWが日本時間火曜日10時から1時となった。番組冒頭はランディ・オートンのお出ましから。もはやレジェンド・キラーではなく、レジェンドそのものなんだそうで・・・。


 アライアスが一曲を披露しだすとジェフ・ハーディが出てきて、今回はポールに吊らされたギターで殴ったら勝ちという・・・。前週はシェイマスに負けていたアライアスが連敗です。


 マンディ・ローズとデイナ・ブルックスが出てきて、ナイア・ジャックス&シェイナ・ベイズラーと女子タッグ王座戦ということなんだが、ほとんどマンディ試合に絡まず。シェイナの切り札クラッチがデイナ決まるんだが、ラナも見守っていてこれがあとに繋がる布石と。


 トリプルスレッド戦の展開は以下に譲るが、「キース・リーを生かせてない!」とか「ベビーフェイスが少なすぎてアンバラス」と評論家から指摘されているRAWなんだが、ドリュー・マッキンタイアとシェイマスが15年の付き合いを持ち出し「ケルティック・コネクション再結成はどうだ」と誘うセグメントがあった。この辺りは日本のファンにはイマイチ事情がわからないかもだが、スコットランドもまた住民の約半分は大英帝国連邦から離脱して独立すべきと考えている地域なのだ。グラスゴーの奴がなまりでしゃべられたら英語でも何言ってるのかわからないくらい違うのである。シェイマスはターンの準備を始めたのだろう。


 今週、現地水曜夜のAEW-NXTは視聴者数でもっと大きな影響を受けることが予想されるが、RAWのあった月曜夜は大統領選挙戦の最終日、Election EVEなのだ。バトルグラウンドという用語がこの週末は大げさでも何でもなくマジに何百回も出てきて、月曜にはフィラデルフィアを擁するペンシルバニア州のバイデン集会にLady Gagaが登場。CNNの24時間カウントダウンや英国BBCの国際配信版をずっとつけっぱなしにしている方は、恐らくはSmackDown/RAWのリアルタイム版を見ている組とかぶるであろうから、あの♪Shallowの熱唱I’m off the deep end, watch as Dive inが毎時間出てきたのが日本時間の深夜~早朝であった。その通り。もう後戻りはできない。ガガもこの戦争に飛び込んじゃったのである。なにしろ、都市部のデパートや大手小売り店はショーウィンドウが塞がれ、暴動発生の警戒態勢が週末前から続いている。戒厳令が発動された戦場下にあることは映像を見ないとその衝撃度が実感できないかも知れない。

 ということで、フィーンドがLet me Inを唱え、アレクサ・ブリスが口から赤に着色したスライムを垂らそうが、そんな呑気なエンタメ番組見ている場合じゃないだろうという自戒と自責の念にかられてしまうRAW回なのであった。ただ、ニッキー・クロスとのセグメントでずっと後ろ姿が画面に映っていて、最後に振り返ると目の周りが濃いメイクアップというセグメントがあったが、アレクサちゃんの両肩、さすがにアスリートして鍛えられていたのは印象的だったかも。


 先のセグメントの続きというか、今度はシングル戦でナイア・ジャックスがラナを一方的に痛めつけ、6度目の実況席にガシャンと葬る。まぁ無視される24/7王座のカードより取り上げて貰えるだけマシなのか(苦笑)。


 ニューデイとハートビジネスも抗争も。自虐ギャグでコフィ・キングストンとゼイビア・ウッズが9度のタッグ王者なのか10回なのかとやってはいたが・・・。

 ここは当然、セドリック・アレキサンダー&シェルトン・ベンジャミン組がフォール勝ちなのだった。


 ヘビーマシーナリーが無理に解散となり一人だけRAW所属になったタッカーが、先日までjobber扱いに降格されていたリコシェにリコイルを決められる酷い扱いに。しかし、試合を見守っていたムスタファ・アリが号令をかけると・・・

 結局、リコシェはこうなると(トホホ)。ミア・イムはレコニングと呼ばれてました。


 トリはマッキンタイアがミズ&モリソンを二人まとめてというカードなんだが、詳細は以下にゆずるがこれが予想外(失礼)に良かった。なんといってもモリソンがなにをやるにもくるくる回って独自色でアクセントをつける。うまくいかなかったspotでも咄嗟に臨機応変とか、なんでこんな出来る職人がミズのサイドギミック役なのか。大変に勿体ない。

■ WWE RAW
日時:11月2日(現地時間)
会場:米フロリダ州オーランド サンダードーム(アムウェイ・センター)

◆王者オートンに心理戦、奇襲、キャッシュ・インとWWE王座戦線が大混乱!

 王者ランディ・オートンの前に洗脳された“小悪魔”アレクサ・ブリス、王座奪還を狙うドリュー・マッキンタイア、Mr. MITBのミズが次々と現れてWWE王座戦線が大混乱となった。“毒蛇”こと王者オートンがオープニングのリングに登場すると、「俺はWWE王者になってベストだと証明した。マッキンタイア、ミズ、レインズやフィーンド、誰でもかまわない。俺の王座を取れるならやってみろ!」と王座戦線にいるスーパースターたちを挑発した。するとそこへアレクサが現れて「彼はここにいるかもよ」とオートンにフィーンド登場を匂わして心理戦を仕掛けると、突如マッキンタイアが背後からオートンを奇襲してクレイモア葬。

 マッキンタイアは倒れこんだオートンにリマッチを要求すると、今度はMr. MITBのミズ&ジョン・モリソンが現れてレフェリーにキャッシュ・インするも、戻ってきたマッキンタイアが「オートンから王座を奪うのは俺だ」と2人を蹴散らしてWWE王座戦線が大混乱となった。その後、ミズ&モリソンはキャッシュ・イン無効を主張すると、因縁が勃発したマッキンタイアとのハンディキャップ戦を要求した。

 番組最後のハンディキャップ戦では数的不利なマッキンタイアがミズのスカル・クラッシング・フィナーレを食らって一時劣勢となるも、最後は必殺のクレイモアでミズをKO。マッキンタイアはミズ&モリソンを返り討ちにしたが、試合後に因縁の王者オートンがどこからともなく現れてマッキンタイアに不意打ちのRKO。仕返しに成功したオートンは自身の王座ベルトを掲げて勝ち誇ると、会場にはフィーンドの笑い声がこだました。オートン対レインズの王者対決が行われるPPV「サバイバー・シリーズ」は日本時間11月23日にWWEネットワークで配信される。

◆“巨獣”ストローマンがチームRAW入りもメンバーと仲間割れ

 “巨獣”ブラウン・ストローマンがキース・リー、シェイマスとのトリプルスレット形式の予選を制してPPV「サバイバー・シリーズ」で行われるブランド対抗5対5エリミネーション戦のチームRAW入りを決めるもチームメンバーと仲間割れを起こした。すでにチームRAW入りしているAJスタイルズ(withジョーダン・オモビヒン)が「チームRAWの方が有利だ。俺がキャプテンだからな」と主張すると、同じくチームメンバーのリーとシェイマスが現れてAJスタイルズの主張を認めずに舌戦を展開。さらにここでストローマンも姿を現すと予選を戦っていないのにチーム入りを強引に主張した。この状況にキャプテンを自称するAJスタイルズが3人によるトリプルスレット戦をストローマンの予選にすることを提案するとプロデューサーのアダム・ピアースが承認。

 試合では3人が入り乱れた激しい攻防を展開すると、終盤にリーがストローマンにスピリットボムを狙ったが、シェイマスがブローグ・キックでこれを阻止すると、最後はストローマンがシェイマスにランニングパワースラムを決めてチーム入りを決めた。

 試合後にはAJスタイルズが間に入って3人に握手をさせたが、シェイマスが耐え切れずにブローグ・キックをストローマンに放つと、リーもショルダータックルでシェイマスを吹き飛ばして仲間割れに発展した。ブランド対抗5対5エリミネーション戦が行われるPPV「サバイバー・シリーズ」は日本時間11月23日にWWEネットワークで配信される。


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’20年11月12日号米国分断とマット界 猪木発明 新日 DeepJewels 藤波辰爾 SEAdLINNNG