タイチ&ザック防衛は35分「終わるのは一瞬」にあらず 試合後に矢野がコーナーパッドを外すのは一瞬

 2日、新日本プロレス『Road to POWER STRUGGLE』後楽園ホール大会が開催され、ソールドアウトで賑わった。

 メインはIWGPタッグ選手権試合。先日のNEVER6人タッグ王座獲得で勢いに乗る後藤洋央紀&YOSHI-HASHIが挑戦を表明しての一戦となった。YOSHI-HASHIのキメ台詞「物事が変わるのは一瞬だ」を逆手に取った「メインが終わるのは一瞬だから」とのコメントでタイチが挑発していたが、試合は一瞬どころか35分に及ぶシーソーゲームに。タイチのアックスボンバーを仁王立ちで受け切り、バタフライロックでグイグイ攻めるYOSHI-HASHIの姿がクライマックスとなる。王者組の連係攻撃ザックメフィストにYOSHI-HASHIは沈んだが、NEVER6人タッグ戦に続く後楽園メインの熱狂を牽引してみせた。

 興奮冷めやらぬリングに、なぜか矢野通がリングイン。4つのコーナーパッドを外すのは一瞬だ。矢野はマイクで「この数日間、来る日も来る日も私・矢野がコーナーパッドを外してはコイツ(ザック・セイバーJr.)が来て(取り付けなおす)!! 外しては来て!! 外しては来て!! さぞザックはイライラしてたでしょう・・・しかし、100倍、1000倍、いや2000倍、俺の方がイライラしてたんだよ!!」と告白。11・7大阪府立体育会館でのKOPW戦がノーコーナーパッドルールに決定した。

 防衛成功に水を差されたタイチは気を取り直し、マイクで「ベルト持ったまま、タッグリーグ出てやるよ」とタッグ最強証明に乗り出すことを宣言している。

 
■ 新日本プロレス Road to POWER STRUGGLE
日時:11月2日(月)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆696人(主催者発表)

<第1試合>
○ゲイブリエル・キッド
  7分44秒 エビ固め
●辻陽太

<第2試合>
ウィル・オスプレイ
○グレート-O-カーン
  11分10秒 エリミネーター⇒体固め
●上村優也
オカダ・カズチカ

<第3試合>
BUSHI
高橋ヒロム
○鷹木信悟
  12分15秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン⇒片エビ固め
●金丸義信
エル・デスペラード
鈴木みのる

<第4試合>
チェーズ・オーエンズ
KENTA
○ジェイ・ホワイト
  12分25秒 ブレードランナー⇒体固め
●本間朋晃
棚橋弘至
飯伏幸太

<第5試合>
SANADA
○内藤哲也
  11分23秒 デスティーノ⇒体固め
●高橋裕二郎
EVIL

<第6試合/IWGPタッグ選手権試合>
[第67代王者]
ザック・セイバーJr.
○タイチ
  34分50秒 ザックメフィスト⇒片エビ固め
●YOSHI-HASHI
後藤洋央紀
[挑戦者]
※タイチ&ザックが2度目の防衛に成功


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