松永光弘、千鳥の『相席食堂』で『流し-1グランプリ』優勝を狙う!

 10月27日(火)、関西地区ではABCテレビで放送された『相席食堂』という番組に、松永光弘が出演した(他地区では違う日時で放送予定)。この番組は、漫才コンビの千鳥(大悟&ノブ)がMCを務め、ゲストが旅人となって地方の食堂を渡り歩き、一般人と相席するという趣旨である。

 番組の進行としては、『相席旅』に出掛けたゲストが一般人と絡む様子を、スタジオで千鳥の2人がそのVTRを見て、千鳥のどちらかが黙っていられなくなると『ちょっと待てぃ!ボタン』を押してVTRを止め、ゲストや一般人にツッコミを入れるというパターンだ。

 今回は普段の相席旅ではなく、『流し-1グランプリ』という企画。6人のギタリストが関西のレジャー・スポットで、ギターを使った『流し』リポートする。このギタリストたちを、千鳥がギター・笑い・リポートの3項目を各10点満点で1人30点満点、2人合計60点満点で採点し、最高得点を獲得したギタリストが『流し-1グランプリ』チャンピオンだ。

 松永は『ミスターデンジャー』ギタリストとしてエントリー。果たして、松永は見事に『流し-1グランプリ』で優勝できるのか!?

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松永光弘、VTR開始早々で千鳥から見放される!?

 松永光弘はプロレス引退後、去年の『R-1ぐらんぷり』アマチュア部門で古時計を改造したギターを駆使し、初代チャンピオンとなった。その実績を引っ提げて『相席食堂』に殴り込む。
 松永はしんがりの6人目として登場。それまでの5人の成績は以下の通りだ。

①AMEMIYA 52点
②トモ(テツandトモ) 51点
③藤原さくら 43点
④大地(ダイノジ) 41点
⑤波田陽区 26点

 つまり、松永が53点以上を叩き出せば『流し-1グランプリ』チャンピオンとなる。
 今回、松永がやって来たのは大阪府河内長野市にある関西サイクルスポーツセンター。その名の通り、自転車に特化したテーマパークであり、変わり種の自転車が800台以上もある。
 私事で恐縮だが、筆者は関西サイクルスポーツセンターの結構近くに住んでおり、子供の頃は家族で遊びに行ったこともあった。小学校の林間学校も、付帯施設のキャンプ場で行ったのだ。

 6人目に登場するギタリストが『ミスターデンジャー』としか聞かされてなかった千鳥。プロレス好きの千鳥でも、松永光弘のことは2人とも知らない様子だ。
「元プロレスラー、R-1ぐらんぷり2019年アマチュア部門優勝者、ミスターデンジャー松永光弘、参戦します!」
と噛みながら自己紹介すると、千鳥が2人同時に『ちょっと待てぃ!ボタン』ボタンを押す。

ノブ「何を長々と言うとんよ」
大悟「自己紹介を長々噛み噛みで言うたんよ。笑いを取りに行くタイプのレスラーか……」
ノブ「ちょっと厄介かも知れないですね」
大悟「ウチは(笑いを)取りに行ってないのに取れちゃうレスラーが好きなんですよ」

 VTRが始まり、松永がいきなり取り出したのは、R-1でも使った古時計ギター。『大きな古時計』を歌いながら演奏し(と言っても、1本の弦をリズムに合わせて弾くだけ)、最後に頭を古時計に打ち付けると、2人がボタンを押した。

大悟「思ってたんと違うた。単にお年寄りのボケ方だと思ったら、全然違った」
ノブ「これは優勝しますね」

 関西サイクルスポーツセンターの営業企画担当の若い女性と一緒に、松永は園内を散策する。松永がまず体験するのは、ニュージーランド生まれの『サイクルリュージュ』というニュー・スポーツ。ハンドル付きのソリに乗って、全長330mの坂を滑り降りる遊びだ。
「意外と面白いですね。バルコニー・ダイブを思い出します」と言いながらサイクルリュージュで坂を降りていく松永。滑り終えた後、番組スタッフから感想を訊かれた松永は、鯉のギターを取り出して、演奏(になっていないが)しながら松山千春の『恋』を歌う。もちろん『鯉』と『恋』をかけているわけだが、2人がボタンを押す。

大悟「ダメかも」
ノブ「面白いんですよ。ちゃんと芸がおありだから」
大悟「ある意味、完結はしてるんです。松永さんの中で」
ノブ「千鳥との相性は悪いかも……。ありがとうございました、もう大丈夫です」
大悟「それでは採点の方に行きましょう」
ノブ「もう判ったもんな」

 VTRは始まったばかりなのに、残りの松永の流しリポートは見ないの!?

低評価から一転、松永光弘が優勝候補に躍り出た!

 さすがに、これで終わりということはなく松永のVTRは続く。次に松永が体験するのは、4席連結で乗るイモムシの自転車。女性担当者が先頭に乗り、膝が悪い松永に代わってペダルを漕ぐ。
 松永がイモムシ自転車の後部座席に乗り、例によってヘンなギターを爪弾きながら、森田公一とトップギャランの『青春時代』のメロディーで「縄文時代が~夢なんて~♪」と替え歌を歌っていると、大悟がそれを無視してボタンを押した。

大悟「凄い競輪選手が(松永のバックで)走ったやん。えっ、レース中!?」
ノブ「この歌に集中してたから(見てない)。そんなん走ってないって」
大悟「見てくれ。デッドヒートやから、1位2位の。1億円グランプリのレースしてる」

 2人がもう一度VTRを確認すると、松永が「縄文時代が~♪」と歌っている後ろを、競輪選手らしき2人が凄いスピードで競技用自転車を漕いで行った。

大悟「3位と突き放してるやん」
ノブ「……デッドヒートやってたな。って、そんなとこじゃないやん」

 2人の競輪選手(?)にボケを潰された松永は、次のゾーンへ。しかし、大悟は松永に目もくれずボタンを押す。

大悟「もうワシ、だいぶ前からあの子(女性担当者)しか見てないよ」
ノブ「見ろ! 松永さんを見ろ!!」
大悟「あの子の反応とか笑顔とか、ずーっと可愛い。もうこの先も、あの子しか見んよ」

 しかし、後に大悟の態度が一変するが、それは後述しよう。松永は、ハート形のフレームが付いた2人乗りの自転車に、即興のギターを作った。と言っても、ハート形フレームに弦を1本張っただけだが。
 松永は女性担当者とハート形自転車に乗り、即興ギターを弾きながら何語か判らない意味不明の歌を歌い出す。今度は遂に、ノブがサジを投げた。

ノブ「お蔵に入れよう! こーれはダメ、これはダメ!! これはお蔵にしまおう」
大悟「ゆーっくりお蔵に入れて、ゆっくりフタを閉めて」
ノブ「あの2人も思ってるよ、今オンエアを見ながら」
大悟「(松永の歌マネをして)『オク~ラニ~♪』。お蔵に、って言うてたもん」

 関西サイクルスポーツセンターの旅が終わり、松永は「千鳥さん、本日はありがとうございます。『流し-1グランプリ』是非とも優勝したいです」と挨拶してVTRを締めた。

大悟「どーしよーかなー。(松永さん)オンエア見るよな?」
ノブ「絶対見るよ」
大悟「優勝させる?」
ノブ「いやいやいや、それはアカンわ」
大悟「でも、別に他の人は(優勝を)取りに来てないけど、この人だけ取りに来てたもん」

 なんと、大悟がまさかのヤラセを提案した!?

▼松永光弘、大悟の忖度により『流し-1グランプリ』優勝へ前進!?

松永光弘が予想通り(?)高得点、優勝なるか!?

 もう一度おさらいすると、2人の合計点が53点以上だと松永光弘が『流し-1グランプリ』チャンピオンとなる。さあ、千鳥のジャッジは?
 ノブが合計18点と妥当な点数だが、大悟は本当に全項目10点満点で合計30点満点! あまりの露骨なヨイショに、ノブがボードで大悟の頭を何度も叩いた。

ノブ「そんなワケ、ないやろ!」
大悟「この人だけが優勝したがってたもん」
ノブ「(30点のボードを指さして)なんでやねん!?」
大悟「ギターは、あんな特殊なギターを見せてくれて満点やろ? お笑いは、お笑いやったやん」
ノブ「どこがやねん!」
大悟「鯉のギターで『恋』を歌ったり。リポートも、可愛らしいお姉さんのおかげで色んな自転車を見れた」
ノブ「俺は全項目この辺(6点前後)よ」
大悟「あ~、(優勝に)届かん!」
ノブ「合計48点で届かず」
大悟「こんな不正したのに届かず!」

 大悟も不正したと認めてしまっている。結局、松永光弘の最終順位は3位だったが、不正がなければせいぜいブービーの5位だっただろう。
 まあ、番組でも認めているように『日本一どうでもいい賞レース』なのだが。

ABC『相席食堂』公式サイトより


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