飯伏幸太が史上3人目の連覇達成で30回目G1閉幕 「この『G1』を『IWGP』に変えたい」年明けダブルドームでの初戴冠誓う

 18日、新日本プロレスが両国国技館3連戦のファイナルを迎え、G1クライマックス優勝決定戦が開催となった。

 3年連続優勝決定戦進出の飯伏幸太と初進出のSANADAが対決となる。それぞれのブロックを勝ち抜いてきただけに、相手の決定打を回避する術には長けた両者。おのずと長期戦となったが、経験に勝る飯伏が「スワンダイブ式ミサイルキックのタイミングをズラしてのシットダウンパワーボム」「ラウンディングボディプレスをヒザで迎撃」といった対処でピンチを切り抜ける。決まってもおかしくないSANADAのオコーナーブリッジ、飯伏のカミゴェはカウント2.99止まりで場内熱狂。それでも飯伏が2発目のカミゴェを放つと、SANADAは3カウントを聞くしかなかった。

 飯伏は蝶野正洋・天山広吉に続く史上3人目の2連覇達成。マイクを握ると、コロナ状況下ながら前売段階でチケット完売となった場内を見渡す。「こういう時代に、こんなにたくさん集まってくれて、本当にありがとうございます。僕は、早く前みたいなプロレスの時代が来ることを願っているんで、一刻も早く、この『G1』を『IWGPヘビー級のベルト』に変えたいと思います」。この日に再開催が発表となった年始ダブルドーム大会での初戴冠を飯伏が予告して、第30回目のG1全19戦は閉幕した。

 
■ 新日本プロレス レック Presents G1 CLIMAX 30
日時:10月18日(日)15:00
会場:東京・両国国技館 観衆2,928人(主催者発表)

<第1試合>
矢野 通
●YOSHI-HASHI
石井智宏
後藤洋央紀
  10分34秒 体固め
〇DOUKI
エル・デスペラード
ザック・セイバーJr.
タイチ

<第2試合>
〇高橋ヒロム
鷹木信悟
  11分54秒 TIME BOMB⇒片エビ固め
●金丸義信
鈴木みのる

<第3試合>
マスター・ワト
ジェフ・コブ
ジュース・ロビンソン
〇棚橋弘至
  9分12秒 テキサスクローバーホールド
●外道
石森太二
KENTA
ジェイ・ホワイト

<第4試合>
●SHO
オカダ・カズチカ
  12分36秒 足4の字固め
グレート-O-カーン
〇ウィル・オスプレイ

<第5試合>
●BUSHI
内藤哲也
  14分14秒 Scorpion Deathlock
高橋裕二郎
〇“キング・オブ・ダークネス”EVIL

<第6試合/「G1 CLIMAX 30」優勝決定戦>
<Aブロック1位>
〇飯伏幸太
  35分12秒 カミゴェ⇒片エビ固め
●SANADA
<Bブロック1位>
※飯伏幸太が『G1 CLIMAX』2連覇


 「G1クライマックス」両国国技館大会3連戦レポート&シリーズ総括は週刊ファイト10月29日号(10月23日発売分)に収録されました。

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