UFCファイトナイト・ファイトアイランド5:サンドヘイゲンがモラエスをノックアウト!


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 日本時間10月11日(日)、アラブ首長国連邦・アブダビのヤス島に特設したUFCファイトアイランドを舞台に、UFCファイトナイト・ファイトアイランド5が開催され、メインイベントでバンタム級のタイトル戦線を占うマルロン・モラエスとコーリー・サンドヘイゲンの一戦が行われた。お互いに様子見モードだった第1ラウンドを終えて迎えた次のラウンドはサンドヘイゲンがペースを上げ、回し蹴りがモラエスの頭部にクリーンヒット。衝撃で弾かれたモラエスにサンドヘイゲンが追い打ちのパウンドを見舞って万事休すとなり、サンドヘイゲンのTKO勝利で幕を閉じた。セミメインイベントで行われたエドソン・バルボーザとマクワン・アミルカーニのフェザー級マッチは、フルラウンドにもつれ込むも、試合をコントロールしたバルボーザがユナニマス判定で勝利を手に入れている。

■ UFCファイトナイト・ファイトアイランド5:モラエス vs. サンドヘイゲン
日時:現地時間および日本時間2020年10月11日(日)
会場:UFCファイトアイランド(アラブ首長国連邦アブダビ・ヤス島)

【メインイベント】
<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○コーリー・サンドヘイゲン
 2ラウンド(1分03秒)TKO
●マルロン・モラエス

コーリー・サンドヘイゲン
「マルロンは本当にキケンなやつだから、距離を取って自分を安全にしておく必要があったんだ。それ以外はとにかく相手を上回ること。向こうがどうやってきたのか分からない。俺の方が集中していたのか、そうじゃなかったのか、彼の方が集中力に欠けていたのか、それは分からない。何度かボディショットを決めてダメージを与えられたとは思う。ヘッドキックもかなりうまく決まったし、いつも軌道に乗っていくから、その方向に攻めたんだ。相手がボディショットを食らっているのは分かっていたし、こっちのセコンドがそれについて話していたのも聞こえたはず。だから、その後は頭を狙っていった。ナンバー1コンテンダーの試合がしたい。スターリングがヤンと対戦すべきだと思う。彼との対戦では完全にしてやられた。だから、自分は、TJが1月に戻ってくるし、フランキーもまだいけるらしいから、そういう人とやりたい。ベルトはそれからだ。説明するのは難しいんだけど、俺はかなり徹底的なタイプだし、かなりタフ。それしか言えない。説明のしようがないんだ。俺にノックアウトする力があることも分かってもらえたはずだ。そのためにがんばってきた。試合に出て、相手よりポイントを多く取るだけがいいとは思っていない。ノックアウトしたいし、それを実行した。向こうのショットも良かったけど、ラウンドの終盤にはすでに息が上がっていたみたいだった。セコンドに、向こうはもうかなり息が激しいって伝えたんだ。俺はまだまだいけたから、あとは時間の問題だなと思っていた。とにかくやるべきことをやり続けるだけだった。どんどん息が荒くなっていって、最後はとっ捕まった感じだろうね」

【セミメインイベント】
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○エドソン・バルボーザ
 判定3-0(30-27、30-26、29-28)
●マクワン・アミルカーニ

エドソン・バルボーザ
「ものすごくうれしい。フェザー級では今回が2勝目。勝てて本当に満足している。うまく戦えたんじゃないかな。試合中にリスクを犯すことはなかったはずだ。気分は最高さ。できるだけ早く試合がしたい。相手が強めに来るのは分かっていたし、もちろん、俺は常に試合をフィニッシュする覚悟で臨んでいるけど、いい仕事ができたと思っている。キャンプの間、ずっとオーソドックスのストライカーを想定して取り組んでいたから、相手がサウスポーのレスラーになって、かなりアジャストしないといけなかった。調整に2週間しかなかったけど、ラウンドの合間に、時間を使ってどこを攻めればいいか、右のストレートをどう活かせばいいかを考えていた。うまくいったと思うし、とても満足している。トップ6とかトップ7を見れば、素晴らしいファイターばかりだ。俺とカルビン・ケーターの試合、俺とホロウェイの試合、オレ対ヤイール、どれも最高の試合になりそうだろ。トップ6やトップ7にいる相手とやれれば、どの試合も最高のバトルになりそうだ」

【メインカード】
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○マルチン・ティブラ
 判定3-0(27-29、27-29、27-29)
●ベン・ロズウェル

マルチン・ティブラ
「計画通りだった。相手が強打で前に出てくるのは分かっていたし、かなり打ち込んでくるだろうとも思っていた。プランではそれをすべて避けるはずだったんだけど、まあ無理だよね。でも、常に手は上げたままにしていたし、パンチを打ってこられても腕に当たるだけだったから、全然ダメージはない。何度かクリーンショットも打たれたけど、自分の方がもっと当てていたと確信があったし、最初のラウンドだってそう。向こうの方が打ち込んではきていたけどね。第1ラウンドで、相手のパンチがちょっと遅い気がして、自分よりもスローだったと思う。第2ラウンドは自分のペースを上げて、試合のコントロールを取らないといけなかった。パンチはすべて避けられる自信があった。ここでの試合は2度目だけど、とても気に入っている。もちろん、アブダビを歩いて回れたり、ドバイや近所に行けたりすればもっとうれしいけど、それでも最高の場所だし、天気も最高でホテルも最高。何もかもがすごい。大好きだ。次はトップ10の誰かとやりたいね。デリック・ルイスとのリマッチを夢見ているのさ。オレが勝っていた試合なのに、第3ラウンドでノックアウトされた。向こうはそれがお手の物っていうのは分かっているけど、あの時から俺も成長しているし、もし再戦できるなら喜んでやる」

<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○ドリカス・デュ・プレシ
 1ラウンド(3分22秒)
●マルクス・ペレス

ドリカス・デュ・プレシ
「自分の全ての試合はフィニッシュで決めたけど、相手は一度もフィニッシュを決められたことがない。前にも言ったけど、俺にとってもファンにとっても大きな試練だった。“UFC以外の試合は全てフィニッシュしていたけど、こいつはここに来て同じことができるのか?”とか、そんなふうに思われていた気がする。俺はここに来て、一度もフィニッシュ勝ちされたことのない男をフィニッシュした。俺の祖国は、何年にもわたってたくさんのつらい経験をしてきた。自分は南アフリカを代表して戦ってきた。アフリカで生まれて別の国で育ったわけじゃなく、俺はずっと南アフリカに住んでいるし、そこで生まれ、そこで育ち、そこでトレーニングしてきたんだ。自分のチームは南アフリカにあり、コーチは南アフリカ人で、チームメイトは全員アフリカ人だ。今回は自分にとって、世界最大の舞台でステップアップして戦い、物事について話す絶好の機会だ。南アフリカは多くのことを経験してきた」

<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○トム・アスピナル
 1ラウンド(1分35秒)TKO
●アラン・ボドウ

トム・アスピナル
「試合は良かったと思う。自分のパフォーマンスはOKだったけど、もっとうまくできたかもしれない。ちょっと踏み込みすぎたけど、まだ学んでいるところだから、あの場所でミスを犯す。幸い自分のミスが結果には出なかった。すべてが順調に進んだよ。ほとんどの回し蹴りが近すぎた。彼に近づく時間が長すぎた。イン、アウト、イン、アウトになるはずだったのに、少しだけインして、少しだけアウトになっていた。ショットはかなり近づいていたけど、学んでいるから、次は分かると思う。今回はだいぶ楽だったけど、正直1回目もあまり難しく感じなかった。結局のところ、他の試合と何ら変わりはないよ。試合場に行って、自分を蹴落そうとする巨大なヤツと毎回戦う。UFCでも地元のショーでも、それは関係ない。大きくて危険なヤツと戦っているから、毎回緊張する。俺はスピヴァックと戦いたいと思っている。なぜなら彼に合わせてフルでトレーニングキャンプをやったからだ。俺は戦って勝ったけど、今の彼は試合が決まっていない。次にUFCがファイトアイランドに来た時には、絶対にその試合を実現しないとね」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○イリア・トプリア
判定3-0(28-29、28-29、28-29)
●ユーセフ・ザラル

イリア・トプリア
「最高の気分だよ。すごく気分が良い。今はいろいろな感情が湧いてくる。俺のチョークはうまく決まった。なぜ相手がタップアウトしなかったのか分からない。彼はタフな男だ。それ以外に何と言えばいいか。次回はもっと良いチョークができるように頑張るよ。距離を置くのは初めてだった。これでサブミッション勝ち、ノックアウト勝ち、それから初めて判定勝ちを得た。俺はすべてを経験している。素晴らしい経験だ。ファンなしで戦うのは初めてだけど、最高だった。ここに自分のチームと一緒にいることは素晴らしい経験だし、多くのことを学んだ。次の試合はもっとうまくやれるようにがんばる」