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9月19日(現地時間)にロシア連邦で『ACA 111』が開催された。
ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
今大会のメインはライト級王座決定戦で、共にACAで実績を上げてきたアレキサンダー・サルナフスキーとアブドゥルアジス・アブドゥルバクヘヴァで争われた。下馬評ではアブドゥルバクヘヴァが圧倒的に有利となっている。試合は、中盤に打撃でサルナフスキーが肉薄する場面も見せたものの、やはりアブドゥルバクヘヴァが試合全体を通して押しており、プレッシャーをかけ金網に押し込み肘を入れるなど有利に試合を進めた。結果、アブドゥルバクヘヴァの判定勝ちとなり、見事に新王者に輝いた。
セミファイナルではユーサップ・ライソフ対アーテム・レズニコフが組まれた。共に現在七連勝中だが、下馬評ではライソフが圧倒していた。しかし試合は下馬評を覆しレズニコフがテイクダウンからグランドで上を奪って猛攻。判定でレズニコフがライソフを下し、番狂わせで会場を熱くさせた。
更にライトヘビー級戦はアレクセイ・ブトリン対アスルジャン・バクジャヌイルが行われ、こちらはバクジャヌイルがスタンドでもプレッシャーをかけグランドで上を奪うなど攻勢だったが、三ラウンド開始時にいきなりカウンターでブトリンの右フックがバクジャヌイルの顎を打ち抜き、バクジャヌイルは大の字になってダウン。レフェリーがストップし、ブトリンが逆転のKO勝ちとなった。
■ ACA 111
日時:2020年9月19日(現地時間)
会場:ロシア連邦会場非公開
<ライト級王座決定戦>
○アブドゥルアジス・アブドゥルバクヘヴァ(ロシア)
判定
●アレキサンダー・サルナフスキー(ロシア)
<ライト級>
○アーテム・レズニコフ(カザフスタン)
判定
●ユーサップ・ライソフ(ロシア)
<ライトヘビー級>
○アレクセイ・ブトリン(ロシア)
3R TKO
●アスルジャン・バクジャヌイル(カザフスタン)
<フェザー級>
○トゥラル・ラジモフ(アゼルバイジャン)
3R TKO
●ベクルス・スクロフ(タジキスタン)
<ウェルター級>
○アザマット・アマゴフ(ロシア)
1R TKO
●アルセン・スルタノフ(ロシア)
<フライ級>
○アザム・ガフォロフ(タジキスタン)
判定
●マンスール・カトゥエフ(ロシア)
<ライト級>
○ロムアリ・ナルギエフ(ロシア)
1R TKO
●イマナリ・ガムザトカノフ(ロシア)
<ヘビー級>
○ジョージー・キチジン(カザフスタン)
判定
●マルスホン・カムダノフ(タジキスタン)
<ウェルター級>
○アインディ・ウマハノフ(ロシア)
判定
●ムラット・タルヤコフ(ロシア)
<フェザー級>
○ヒュルベルゲン・シャリポフ(カザフスタン)
判定
●タメルラン・クラエフ(ロシア)
<ライト級>
○メディ・ダカエフ(ロシア)
判定
●ミハイル・バラキレフ(ロシア)
<ライトヘビー級>
○オレッグ・オレニチェフ(ロシア)
1R 4分44秒 リアネイキドチョーク
●ロマン・グドチキン(ロシア)
<ライト級>
○アブバカル・メストエフ(ロシア)
判定
●アルトゥル・ソロヴィエフ(ロシア)
<ライトヘビー級>
○ムラット・グゴフ(ロシア)
1R 1分12秒 腕十字
●アレクセイ・シドレンコ(ロシア)