UFCファイトナイト・ラスベガス9:AオーフレイムがTKO勝利、OSPもノックアウトで白星獲得


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 日本時間9月6日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXを舞台にUFCファイトナイト・ラスベガス9が開催され、直前のカード変更によって全7試合が行われた。メインイベントではベテランのアリスター・オーフレイムが新星アウグスト・サカイを迎え撃ち、勢いのあるサカイが押す場面もあったものの、全体的にはオーフレイムが優位に立ち、第5ラウンドでサカイをダウンさせると、強烈なエルボーをたたき込み、TKO勝利を飾っている。また、セミメインイベントでアロンゾ・メニフィールドと対戦したオヴィンス・サン・プルーがKO勝利を挙げた。

■ UFCファイトナイト・ラスベガス9:オーフレイム vs. サカイ
日時:現地時間2020年9月5日(土)、日本時間6日(日)
会場:UFC APEX(アメリカ・ネバダ州ラスベガス)

【メインイベント】
<ヘビー級マッチ 5分5ラウンド>
○アリスター・オーフレイム
 5ラウンド(0分26秒)TKO
●アウグスト・サカイ

アリスター・オーフレイム
「これは数ラウンドかかるだろうなと思ったし、結局5ラウンドになった。コーチたちに心からの敬意を。彼らが俺を完璧に仕上げてくれたし、キャンプもパーフェクトだった。だからこそ、試合中の判断を正しく下すことができたのさ。テイクダウンもしっかりできたし、グラウンドで相手を仕留められた。グラウンドでフィニッシュできるという感触があったんだ。向こうのバックグラウンドが打撃だったからね。でも、彼は耐久力がある。それは分かっていたつもり。思っていた以上に忍耐強かった気がする。新星だし、ハングリーだし、タフでパンチもハードだ。俺が思っていたよりも少しだけハードなパンチを打ってきた。ケリも危険だ。後半のラウンドまで持ち込まなければいけなくなったけど、なんとかフィニッシュした。第1ラウンドでフィニッシュできたら理想的だったけどね。10秒とかいいだろ。でも、これがUFCだ。みんなが勝つためにプランを立ててくるし、カーディオも戦略も練ってくる。ときにはがまんも必要だ。これが俺のベスト中のベストさ。チームと一緒にこれからも成長し続ける。このチームは最高。彼女たちと少しゆっくりするつもり。キャンプ中は彼女たちと離れていないといけなかったから、ものすごく恋しい。一緒に過ごしたくてたまらないよ。すごくかわいく成長しているんだ。今後がどうなるかはそのうち分かる。12月か1月にはまた試合がしたいなと思っている。今は家族の時間だ」

【セミメインイベント】
<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○オヴィンス・サン・プルー
 2ラウンド(4分07秒)KO
●アロンゾ・メニフィールド

オヴィンス・サン・プルー
「良い勝ち方だったと思う。パワーがないと思われがちだからね。ヘビー級で最もタフな男とも対等に戦うことができた。相手の方がパワーでは勝っていると思っていた人が多いようだけど、しっかりそれを否定することができた。相手も序盤は距離を保ちながら打撃を中心に攻めていた。いずれ前進してくるだろうとは思っていたよ。俺はむしろ前進してくるところを狙っていたと言ってもいいかもしれない。2020年は本当に大変な1年になった。正直もう忘れたいくらいだ。今年中にもう1試合しても良い」

【メインカード】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ミシェル・ペレイラ
 3ラウンド(4分39秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●ゼリム・イマダエフ

ミシェル・ペレイラ
「今回の試合に向けて必死にがんばってきた3カ月のことはすべて覚えている。だから、今回みたいなパフォーマンスを発揮できたのは本当にうれしい。あいつにはムカついているんだ。顔をひっぱたくなんてダメだろ。最強が集まる中でも自分は戦えるってことを証明したし、自分はその最強の中にいるのがふさわしいと思うから、デイナ・ホワイトとショーン・シェルビーが明日にでも連絡してくれれば、俺はいくよ。ベストな人とやりたいし、ベストな人とトレーニングしている。俺は世界王者たちと練習しているんだ。世界チャンピオンと練習すると、自分もいつか世界チャンピオンになる。隔離された状態で練習しているから、UFCからいつ声がかかってもいいように、ラスベガスに引っ越してこようと思っている」

<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○アンドレ・ムニス
 1ラウンド(2分42秒)サブミッション(アームバー)
●バルトス・ファビンスキ

アンドレ・ムニス
「このパンデミックの中、ここで大きな勝利を得て、自分の柔術やチームのバックグラウンドを示すことができて本当にうれしいよ。今日は良い戦いをするためにできる限りのことをしたし、今日、こんなにも最高の試合ができたことが本当にうれしい。ギロチンはかなりタイトだったと思う。ハンド・トゥ・ハンドで調整しようとしたけれど、相手が良いディフェンスをしてこのポジションから逃れたから攻撃を変えたんだ。俺はUFCのために働いている。UFCが俺に与えた相手なら、それが誰であろうと戦うつもりだ。でもオマリ(アフメドフ)と対戦したいね。彼はクリス・ワイドマンと戦ったけど、面白い試合になると思う」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ブライアン・ケレハー
 1ラウンド(0分39秒)サブミッション(ギロチンチョーク)
●レイ・ロドリゲス

ブライアン・ケレハー
「未知の状況やら、いろいろあって、この試合に対する緊張はかなり強まっていた。レイが引き受けてくれて、試合するチャンスをもらった上に快勝できてとにかくうれしい。最高の気分だ。観衆は最後に戦った試合でしか覚えてくれない。常勝街道に戻ってきた。前回のコーディ戦後で気分がいい。がんばったけど、あと少しだった。今年は4戦中3勝だ。フィニッシュを決めて勝つことが大事だね。ファンは分かっていると思うよ。俺はノックアウトやサブミッションが多い。誰とでも戦うつもりだ。リッキー・サイモンやケビンと試合をしたし、試合前日に全く知らない相手と対戦することになったこともある。ランキングを上げようとしているんだ。ペドロ・ムニョスがギロチンバトルをやりたいならば、それは面白いだろうね」

<女子フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○ビビアン・アラウジョ
 判定3-0(29-28、30-27、30-27)
●モンタナ・デ・ラ・ロサ

ビビアン・アラウジョ
「戦略はすべてのラウンドで勝つこと。相手とスタンディングで戦っていた時は最高に調子が良かった。立った状態だとすべてが思い通りに進んでいたし、グラウンドになれば勝てるのは分かっていたしね。相手が強力なのも自分の戦いに自信を持っているだろうことも分かっていたわ。次の試合の相手は考えていない。このまま練習に取り組んで、11月か12月には新たな対戦相手に挑戦する準備を整えていたい」

<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○ハンター・アジュール
 判定3-0(28-29、28-29、28-29)
●コール・スミス

ハンター・アジュール
「俺にとっては本当に重要だった。ファイトキャンプに参加する唯一の関心は勝利をあげることだ。どうやってそれを獲得するかは気にしていなかった。手を上げられることだけに集中していた。前回のときだって同じくらい良かったんだ。でも、俺が負けて去っていくことになった。戻ってきて今回の勝利を得たことは自分にとって大きな一歩だ。今後も成長し続けたい。予想した通り、相手は全てをぶつけてきた。彼は長いけど、俺の後ろには素晴らしいチームがいる。この試合のために、ものすごくしっかり準備をしてくれた。試合に出れば出るほど心地よく感じる。今日はさらに落ち着いていた。自分がそこにいるべき気がした。オクタゴンに入ってからはすべてが落ち着いてリラックスしていた。その瞬間は最高の気分だったよ」