マテウス・ガムロ王座防衛!元ボクサーがMMAデビュー初勝利! KSW54

(C)KSW/Polsat

 8月29日(現地時間)にポーランド共和国ワルシャワで『KSW 54: Gamrot vs. Ziółkowski』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。

 今大会のメインではライト級・フェザー級の二冠王であるマテウス・ガムロがライト級王座戦を行った。当初は挑戦者にシャミール・ムサエフが用意されていたが、負傷欠場となり、代わりにマリアン・ジュコフスキに変更。代打という事もあり下馬評は圧倒的にガムロとなっている。試合はじわじわと王者ガムロがペースを握り、テイクダウンからグランドでも極め技を仕掛けるなど有利に試合を進める。その後も王者が圧倒的にリードするが、KOや一本までは至らず判定で王者ガムロが勝利し、王座防衛となった。

 そしてセミファイナルではなんとポーランド(帰化しているアフリカ系)のプロボクサー、イズガベ・ウゴノウがMMAデビュー戦を行った。ヘビー級ボクサーの有望株で地区王座にもなっており、更にキックボクサーの実績もあるウゴノウが、同じくキックボクサーでもあるケンチン・ドミンゴスと対戦。下馬評は期待もあってウゴノウがリードしている。試合は、スタンドの攻防から、ドミンゴスが突っ込むようにテイクダウンするも、すぐに切り返したウゴノウが逆にグランドで上を奪いパンチ連打で攻め立てた。するとドミンゴスが脚を負傷したようでレフェリーがストップ。ウゴノウがTKOでMMA初勝利となった。

■ KSW 54: Gamrot vs. Ziółkowski
日時:2020年8月29日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ワルシャワ

<ライト級王座タイトルマッチ>
○マテウス・ガムロ(ポーランド/王者)
 判定 3-0
●マリアン・ジュコフスキ(ポーランド/挑戦者)

<ヘビー級>
○イズガベ・ウゴノウ(ポーランド/ナイジェリア)
 1R 2分22秒 TKO
●ケンチン・ドミンゴス(ポルトガル)

<ヘビー級>
○ミハウ・キタ(ポーランド)
 1R 2分59秒
●ミハウ・アンドレシャク(ポーランド)

<ライト級>
○マチェイ・カジェスコ(ポーランド)
 3R 4分30秒 TKO
●カルロ・キャプット(クロアチア)

<バンタム級>
○パウェウ・ポリティウォ(ポーランド)
 判定 3-0
●ボグダン・バルブ(ルーマニア)

<ライト級>
○ルカス・ライエウスキ(ポーランド)
 判定 2-1
●バルトミ・コペラ(ポーランド)