[ファイトクラブ]「止まらないRISE」推進力とブレーキの懸念材料

[週刊ファイト9月3日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼「止まらないRISE」推進力とブレーキの懸念材料
 Photo (C)RISE/週刊ファイト by こもとめいこ♂
・RIZIN9・27SAA、皇治vs.那須川天心決定の困惑
・コロナ禍後楽園600人超の誘因力
・止まらない! 止まれない? RISEの危険因子
・秀樹『RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント』当確の理由


 RIZIN 9・27 さいたまスーパーアリーナで皇治vs.那須川天心が決定した。那須川天心挑戦者決定トーナメントを闘う選手にしてみれば
「そりゃないよ」
であろう。
 興行存続の剣が峰に立たされているRIZIN榊原CEOとしては生き残りを賭けてなり振り構わず、持てる戦力は全部投入する総力戦を強いられている訳だが、
「11・1の裕樹はRISEへの貢献を考えても闘う事の異論は無いが、K-1の武尊ならともかく、皇治なら俺達を倒してから天心と闘え」
が、鈴木真彦、志郎の言い分だろうし、RISEファンが納得する正論でもある。

鈴木真彦

「団体を止めた人間が表紙」
はプロレスに限らずメディアの常道だが、今回の神童戦に関しては筆者としても首をひねる。地上波生中継に耐える神童の相手として皇治を担いだのだろうが、フジテレビが想定するマスの視聴者にヒットするか疑問だからだ。
 会見で哺乳瓶をプレゼントしたそうだが、スベり気味の感は拭えない。(もし既に年末のRISEvs.K-1全面対抗戦が決定していてその前フリと言うならば脱帽だが)
 RIZINの会場で騒いでDEEPの佐伯代表を激怒させた「イリエマン」の方が遙かに必死さが伝わってくるだろう。

『DEEP JEWELS25』別項:新エース朝倉未来が“格闘技界のジョーカー”イリエマンと初遭遇!RIZIN参戦嘆願書にも署名

 ホースト、シカティック、ミルコ、サップ…とスターが揃っていた90年代末~00年代初頭のK-1と今のK-1では、一般視聴者への知名度は比べるべくもない。
「天心と闘いたくてK-1を辞めてきた! 」
と言われても、
「K-1ってナニ? 」
という時代である事を自覚するべきだろう。
 これはK-1と皇治を馬鹿にしているのではなく、RENAのシュートボクシングも客入りは芳しくなかったし、朝倉未来のYouTube145万チャンネル登録は雲の上の数字だが、その全員が観たとしても地上波TVの視聴率では1%ちょっと。神童は知っていても、RISEは知らないし興味が無い、という視聴者が大半なのは間違いない。
 誰が良い悪いではなく、そういう時代だという事だ。

■ RISE 141(ライズ ハンドレッドフォーティワン)
日時:8月23日(日) 本戦開始18:00
会場:東京水道橋・後楽園ホール
観衆:未発表

<メインイベント ライト級(-63kg) 3分3R延長1R>
○秀樹(新宿レフティージム/同級1位、K-1 REVOLUTION FINAL-65㎏級世界王者)
 3R 1分18秒 KO
●麻原将平(パウンドフォーパウンド/同級4位、元HOOST CUPスーパーライト級王者)

<セミファイナル -64kg契約 3分3R延長1R>
○北井智大(チームドラゴン/ライト級3位)
 判定 3-0
●マサ佐藤(名護ムエタイスクール/英雄伝説64kg級アジア王者、西日本統一ライト級王者)

<第6試合 バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R>
○良星(平井道場/同級1位)
 判定 3-0
●戸井田大輝(戸井田道場/MAキックボクシング日本スーパーバンタム級王者)

<第5試合 -56.5kg契約 3分3R>
●知花デビット(エイワスポーツジム/元WMC日本フェザー級王者、元WMC日本バンタム級王者、元WBCムエタイ日本統一バンタム級王者)
 判定 0-3
○京谷祐希(山口道場)

 賞金を聞いて「那須川天心挑戦者決定トーナメント」に意欲をみせたという壊し屋。意外とこういうタイプが神童を止めるのかもしれない。

<第4試合 アトム級(-46kg) 3分3R>
●佐藤レイナ (team AKATSUKI/NJKFミネルヴァ アトム級3位)
 判定 0-3
○小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM/第38回全日本空手道選手権大会2019軽量級優勝)

<第3試合 ミニフライ級(-49kg) 3分3R>
●後藤まき(RIKIX)
 判定 0-2
○AKARI(TARGET/2018年KAMINARIMON全日本女子大会-52kg級優勝)

<第2試合 ミニフライ級(-49kg)3分3R>
●樋田智子(リアルディール)
 判定 0-3
○山本ユノカ(Kick Box/元WBA女子世界ライトミニマム王者、元OPBF女子東洋太平洋フライ級王者)


 
<第1試合 ライト級(-63kg)3分3R>
●久保田有哉(TARGET)
 3R 0分22秒 KO
○野口紘志(橋本プレボ)

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