無観客ニュージャパンカップで炎上した「永田裕志vs.鈴木みのる」35年闘争 有観客でリベンジしたみのる「俺は次にいくぞ・・・内緒」 新日本7・31後楽園

 無観客で開催されたニュージャパンカップの1回戦では、永田裕志の軍門に下った鈴木みのる。有観客再開となってからも2人の火花はタッグ対決で消えることなく、ついには31日、後楽園ホール大会メインでシングル対決となった。

 まるで有観客後に繰り広げられてきたバレットクラブの真逆を行くように、そこにあったのは力と力による真っ向勝負。延々と続くエルボー合戦は、大声禁止による後楽園ホールの静寂を打ち破り続ける。さらにはドヨメキの漏れが止まらない。頭突きによる意地の張り合いともなるが、ここでもゴーンという音が会場全体に伝わった。力尽きるまでの打撃合戦で上回った時点で、みのるはゴッチ式パイルドライバーを敢行。永田は抵抗することなく食らうと3カウントを聞くしかなかった。

 みのるは次の展望をマイクで予告。「お前と初めてやりあってから35年だぞ。今まで俺と何回闘った? 永田よ・・・今日のお前の攻撃はな・・・ハハハッ、ひとつも痛くねぇんだよ、バカ!! オイッ、俺にはやることがあるんだよ。俺は次にいくぞ・・・(その中身は)内緒」。お楽しみは先送りといったところだろう。

 なお、セミファイナルではロスインゴとバレットクラブのタッグ対決が行われ、8・29神宮球場ダブルタイトル戦となるEVILと内藤哲也の前哨戦ともなる。直接対決でこそEVILがBUSHIをサソリ固めで下したものだったが、内藤はバレットクラブの悪の連係で場外に沈む。神宮球場でのリターンマッチに暗雲が垂れ込めた。

 
■新日本プロレス SUMMER STRUGGLE 2020
日時:7月31日(金)
会場:東京・後楽園ホール 観衆482人(札止め=主催者発表)

<第1試合>
YOSHI-HASHI
〇矢野通
石井智宏
後藤洋央紀
  9分59秒 横入り式エビ固め
ゲイブリエル・キッド
●辻陽太
田口隆祐
小島聡

<第2試合>
〇SANADA
鷹木信悟
  10分57秒 Skull End
●本間朋晃
真壁刀義

<第3試合>
DOUKI
金丸義信
〇エル・デスペラード
ザック・セイバーJr.
タイチ
  14分11秒 ピンチェ・ロコ⇒体固め
●上村優也
マスター・ワト
天山広吉
飯伏幸太
棚橋弘至

<第4試合>
●外道
高橋裕二郎
  10分38秒 腕ひしぎ十字固め
〇SHO
オカダ・カズチカ

<第5試合>
石森太二
〇EVIL
  9分53秒 Scorpion Deathlock
●BUSHI
内藤哲也

<第6試合>
〇鈴木みのる
  20分36秒 ゴッチ式パイルドライバー⇒体固め
●永田裕志