内藤哲也「2本のベルトでワンセット? 打破するのも俺の役目」 8・29神宮球場EVILとの2冠戦に向けた新たなプランに言及

 新日本プロレスが前夜に続く後楽園ホール2連戦を開催した27日、ソーシャルディスタンスながら札止め観衆が集結した。

 引き続きロスインゴとバレットクラブのユニット抗争となったメイン。IWGPジュニア王座への挑戦を迫っていた石森太二は、序盤の攻防の中で高橋ヒロムの左肩を破壊する。絶叫しながら悶絶したヒロムは戦線離脱。いきなり暗雲が垂れ込めるが、有観客再開以来の“全大会バッドエンド”が続いている状況から抜け出すべく内藤が感情を露にした。7・12大阪城で2冠ベルトを強奪したEVILと髪を掴みあっての意地の張り合い。その間に回復したことをヒロムがアピールして交代するも、コーナーマットが外された剥き出しになった金具にホイップされる。またもや悶絶したヒロムは続けて石森のYes Lockで捕獲され、無念のギブアップとなった。

 石森はマイクを握ると、ジュニア王座挑戦を再アピール。わずか10分のメイン決着は、バレットクラブの勢いをますます印象づける。有観客再開以来の“全大会バッドエンド”は実に6大会にまで更新され、コロナ状況下での大声禁止ルールを忘れるほどに観客は言葉を失った。

 バックスステージでEVILが「神宮でもどこでもやってやるよ」と口にし、8・29神宮球場大会での2冠戦が改めて決定的に。一方で、EVILへのリベンジ戦への意欲を見せていた内藤も、新たなプランに言及する。「2冠王座・・・俺はインターコンチネンタル王座を保持しながらIWGPヘビー級王座を獲りたかった、それだけなんだ。2本のベルトでワンセットみたいになってるけど、俺が目指したのはこれじゃない。原因をつくったのが俺なら、打破するのも俺の役目かな。前にも言ったけど、特別な機会を除いて別々で防衛戦をやっていきたいので、そういう方向にもっていく」。果たして内藤は、新型コロナから一向に“明けない”事態を止められるか。

■新日本プロレス SUMMER STRUGGLE 2020
日時:7月27日(月)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆482人(札止め=主催者発表)

<第1試合>
小島聡
真壁刀義
○田口隆祐
  9分33秒 どどん⇒エビ固め
●ゲイブリエル・キッド
石井智宏
後藤洋央紀

<第2試合>
鷹木信悟
○BUSHI
  7分44秒 片エビ固め
●矢野通
YOSHI-HASHI

<第3試合>
鈴木みのる
○エル・デスペラード
  11分28秒 ピンチェ・ロコ⇒体固め
●上村優也
永田裕志

<第4試合>
マスター・ワト
天山広吉
棚橋弘至
○飯伏幸太
  12分08秒 カミゴェ⇒片エビ固め
●DOUKI
金丸義信
ザック・セイバーJr.
タイチ

<第5試合>
外道
○高橋裕二郎
  10分15秒 ピンプジュース⇒体固め
●SHO
オカダ・カズチカ

<第6試合>
ディック東郷
EVIL
○石森太二
  10分40秒 Yes Lock
●高橋ヒロム
SANADA
内藤哲也