ヒョードル弟がTKO負けで敗れる!ACA 107


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 7月24日(現地時間)にロシア連邦ソチで『ACA 107』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会はあのヒョードル弟ことエメリヤーエンコ・アレキサンダーがメインに登場した。ACAの前身であるアフマットには参戦していたが、ACAとなってからは初登場になる。しかし、対戦相手がなんとミドル級のマゴメド・イスマイロフとなっており、イスマイロフは現在九連勝ではあるが、なにせ二階級も違い、体重差は二十二キロ。そして、身長差もかなりあるが、アレキサンダーはムラのあるところがあるので、イスマイロフとしてはそこに勝機を見出したいところだ。試合はそれが的中。公開計量から、アレキサンダーに対し自信をもった態度で接していたイスマイロフは、試合が始まっても体格差のあるアレキサンダーに対し前に出てテイクダウン。そしてグランドで上を奪ってパウンド連打で追い詰めていったのだった。一ラウンドはラウンド終了時間で無ければストップされていたほどアレキサンダーはTKO寸前まで追い込まれる。更に二ラウンド、三ラウンドもイスマイロフがグランドで上を奪って殴り続ける。特に三ラウンドはタックルをがぶったアレキサンダーを逆に持ち上げてテイクダウンするイスマイロフの良い場面が目立ち、最後は流血するアレキサンダーを見て、遂にレフェリーがストップ。イスマイロフが階級差を克服し、大物ヒョードル弟から堂々のTKO勝利を勝ち取った。

■ ACA 107
日時:2020年7月24日(現地時間)
会場:ロシア連邦ソチ

<ヘビー級>
○マゴメド・イスマイロフ(ロシア)
 3R TKO
●エメリヤーエンコ・アレキサンダー(ロシア)

<78.5ポンド契約>
○アブバカル・バガエフ(ロシア)
 判定 3-0
●ガジムラッド・ヒラマゴメドフ(ロシア)

<バンタム級>
○マゴメド・ビブラトフ(ロシア)
 1R TKO
●ニキータ・チシャコフ(ロシア)

<ライトヘビー級>
○ナスルディン・ナスルディノフ(ロシア)
 3R TKO
●エウゲニ・エギムベルディエフ(カザフスタン)

<バンタム級>
○ナシュコ・ガラエフ(ロシア)
 判定 2-1
●オレッグ・ボリソフ(ロシア)

<バンタム級>
○ハイシン・シェイカエフ(ロシア)
 1R 0分32秒 ギロチンチョーク
●アスラン・ショゴフ(ロシア)