拳王「赤いベルトが泣いてる」久々にタイトル戦線 中嶋勝彦とのナショナル王座戦8・4後楽園が決定 ノア7・19後楽園

 ノアの有観客大会は後楽園ホール2連戦によって再開。2日目となった19日、ソーシャルディスタンス座席に487人が詰めかけた。

 メインはノア主力勢vs.金剛の12人タッグマッチだ。金剛が連続エルボードロップの連係リレーをみせれば、潮崎豪&中嶋勝彦は逆水平とミドルキックを交互に放つエンドレスラブを披露。いくつもの得意ムーブが、有観客再開で生き生きと飛び出す。中でも熱くなったのが、中嶋と拳王の顔合わせだ。かつてのシングルマッチを彷彿させるエンドレスキック合戦にファンも熱狂する。

 前夜のメインで沈んだ潮崎が剛腕ラリアットで有観客初勝利を飾ると、中嶋が引き揚げようとする金剛の拳王を呼び止める。「お前も最近くすぶってるからさ。このベルト、ほしくないか?」。なおも執拗に迫る中嶋に対して、拳王が再リングインだ。「お前の持ってるこの赤いベルトに魅力がないから、みんな挑戦しねえんだよ。このベルトは会社、いや親会社、いや元親会社のリデットエンターテインメントがつくったベルトだ。ほしいに決まってるだろ。8月4日、ここ後楽園ホールでこのかわいそうなベルトをダイヤモンドのように輝かしてやるからな」と対戦要求を受諾した。バックステージでも「あの赤いベルトが泣いてるぞ!!」とベルトへの同情を口にしている。

 中嶋がズバリ「くすぶってる」と言い放ったが、昨年11月2日の両国国技館大会で清宮海斗とのGHCヘビー級戦に敗れてから拳王は表舞台から遠ざかっている。ユニットこそ勢力拡大中で24日には後楽園での金剛興行も控える。拳王は勲章を得て、金剛ファンの溜飲を下げることができるか。

 
■ ノア STAY TOGETHER FOREVER! Day2
日時:7月19日(日)11:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆487人(主催者発表)

<シングルマッチ>
●井上雅央
  9分59秒 キン肉バスター⇒片エビ固め
〇モハメド ヨネ

<熊野準休業前ラストマッチ>
●熊野準
杉浦貴
  18分22秒 真・虎王⇒体固め
岡田欣也
〇丸藤正道

<GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合>
[挑戦者]
タダスケ
●原田大輔
  23分11秒 ヘデック⇒体固め
〇HAYATA
小川良成
[第40代選手権者]
※第40代選手権者・小川良成&HAYATA組が初防衛に成功

<GHCジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
●YO-HEY
  16分48秒 レクイエム⇒エビ固め
〇鈴木鼓太郎
[第42代選手権者]
※第42代選手権者・鈴木鼓太郎が3度目の防衛に成功

<12人タッグマッチ>
仁王
覇王
征矢学
●稲村愛輝
マサ北宮
拳王
  21分05秒 豪腕ラリアット⇒片エビ固め
大原はじめ
小峠篤司
谷口周平
清宮海斗
中嶋勝彦
〇潮崎豪

<大会詳細レポートは週刊ファイト7月30日号(7月24日発売)に収録されます>