UFCファイトナイト・ファイトアイランド1:メインイベントでケーターがイゲを蹴散らす


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 アラブ首長国連邦・アブダビのヤス島に特設されたUFCファイトアイランドにてUFCファイトナイト・ファイトアイランド1が開催され、メインイベントでカルヴィン・ケーターとダン・イゲが対戦したフェザー級マッチは、ケーターがユナニマス判定で勝利を挙げた。セミメインイベントとして行われたティム・エリオット対ライアン・ブノワのフライ級マッチはユナニマス判定でエリオットが白星を手に入れた。

■UFCファイトナイト・ファイトアイランド1:ケーター vs. イゲ
日時:現地時間2020年7月11日(土)、日本時間12日(日)
会場:UFCファイトアイランド(アラブ首長国連邦・アブダビ)

【メインイベント】
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○カルヴィン・ケーター
判定3-0(49-46、49-46、48-47)
●ダン・イゲ
カルヴィン・ケーター

「いい機会だったし、チームと一緒に試合に臨み、やっとメインイベントで勝利できてうれしい。しかも、アブダビのファイトアイランドなんて、これ以上いい場所はないね。いつでもどこでも、それが俺のやり方だ。俺たちはただ、チャンスが転がっているところに行く。アブダビでは大きなチャンスがあったし、それを生かせたことが本当にうれしい。俺にとってもチームにとっても最高のチェックポイントだ。気分はいいよ。肺も問題ないし、カーディオもバッチリ。試合に出て5ラウンドできたのはよかった。俺たちはあのベルトを狙っているし、5ラウンド戦の準備は万端だってことになるからね。イゲのようないい相手と5ラウンドを戦う必要があったし、勢いを止めないといけなかったから、もしかしたらみんなにとっては長い夜になったかもしれない。とにかく試合に臨んで早々に勢いに乗り、それをできるだけ、可能なら試合中ずっと維持できるようにと思っていた。ジャブにこだわって、セコンドの声に耳を傾け、それで仕事を果たせたんだ。あいつの右はすごい。それで俺の鼻がやられてしまった。25分の試合で、あんなヤバいのを何発も食らうんだ。ただ、俺の方が多く食らわせたと思うし、あと数ラウンドあれば、もしかしたら俺がフィニッシュしていたかもな。でも、ああいうヤツを相手にしたら死闘になる。タフなファイターだし、6連勝は伊達じゃない」

セミメインイベントとして行われたティム・エリオット対ライアン・ブノワのフライ級マッチはユナニマス判定でエリオットが白星を手に入れた。

【セミメインイベント】
<フラ級マッチ 5分3ラウンド>
○ティム・エリオット
判定3-0(29-28、29-28、29-28)
●ライアン・ブノワ
ティム・エリオット

「勝利街道に戻ってこられてうれしいよ。勝ち以上に、楽しめたのがよかった。久々だったし、ロバート・フォリスが亡くなってからは沈みっぱなしで、穴を這い上がってきたような感じ。やっと地上に出られて、また楽しめた。とにかく恵まれている。このスポーツに恵まれていると思う。まわりにいるのは本当に素晴らしい人たちばかりで、こんなに素敵な人たちに囲まれているのに、調子が良かったり悪かったり、きつかったけど、やっと、コーチたちのレベルに上がれてうれしい。ルーツに戻るだけじゃなく、このスポーツを楽しまないと。これを仕事のように考え始めていた。ビジネスで、金を生むものだって。少し金は稼いだけど、でもそれじゃ足りなかった。楽しみたい。こんなにワクワクする試合は楽しまないとね。デイナ・ホワイトを見て、彼が頭を振りながら、こいつの試合を見たいと思ってもらえるように。俺が楽しめられたら、誰にだって勝てる。試合中、相手に2回も決められそうになったし、ニーバーも狙われた。タップしようと手が出たくらいだ。膝が破裂しそうでやばかったんだけど、それ以上いかないポイントがくるからそこまでいけば、と思っていた。それで足が折れたらそれはそれだって。骨折した足だろうが試合には勝てると思っていたし、スコアカードも俺が上回っている自信があった。ときには何だってやらないといけないし、できると思わないこともやらないといけない。人間の体というのはすごいもんで、とにかく自分を信じ、コーチを信じる。今日はそれができた」

【セミメインイベント】
<フラ級マッチ 5分3ラウンド>
○ティム・エリオット
判定3-0(29-28、29-28、29-28)
●ライアン・ブノワ
ティム・エリオット

「勝利街道に戻ってこられてうれしいよ。勝ち以上に、楽しめたのがよかった。久々だったし、ロバート・フォリスが亡くなってからは沈みっぱなしで、穴を這い上がってきたような感じ。やっと地上に出られて、また楽しめた。とにかく恵まれている。このスポーツに恵まれていると思う。まわりにいるのは本当に素晴らしい人たちばかりで、こんなに素敵な人たちに囲まれているのに、調子が良かったり悪かったり、きつかったけど、やっと、コーチたちのレベルに上がれてうれしい。ルーツに戻るだけじゃなく、このスポーツを楽しまないと。これを仕事のように考え始めていた。ビジネスで、金を生むものだって。少し金は稼いだけど、でもそれじゃ足りなかった。楽しみたい。こんなにワクワクする試合は楽しまないとね。デイナ・ホワイトを見て、彼が頭を振りながら、こいつの試合を見たいと思ってもらえるように。俺が楽しめられたら、誰にだって勝てる。試合中、相手に2回も決められそうになったし、ニーバーも狙われた。タップしようと手が出たくらいだ。膝が破裂しそうでやばかったんだけど、それ以上いかないポイントがくるからそこまでいけば、と思っていた。それで足が折れたらそれはそれだって。骨折した足だろうが試合には勝てると思っていたし、スコアカードも俺が上回っている自信があった。ときには何だってやらないといけないし、できると思わないこともやらないといけない。人間の体というのはすごいもんで、とにかく自分を信じ、コーチを信じる。今日はそれができた」

【メインカード】
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ジミー・リベラ
判定3-0(29-28、30-27、30-27)
●コーディ・ステーマン
ジミー・リベラ

「俺は完璧主義者だからね。大事なときには自分に厳しくいくんだ。これまでに勝った試合でも、常に頭の中ではもっとやれる、もっとできると思っていた。3日前のオファーを受けるのはきつかったし、カーディオ的には自分の望んでいる状態ではなかったけれど、チャンスだったから受けるしかない。UFCに聞かれて戻ってきた。聞いてもらえてよかったし、チャンスをもらえてうれしかった。1年も離れていたし、いろいろとありすぎた。2月に戦うはずが、首の椎間板ヘルニアで腕の神経が圧迫されていたから、そこから回復するのが大変だった。3月は、3月末にCOVID(COVID-19/新型コロナウイルス)にかかって、妻は5月にかかって、他にもプライベートではいろんなことがあったから、2020年は最悪の1年になっていた。今日でちょっとマシになったかな。もちろん、もっといいパフォーマンスを見せたかったけど、戻ってきたばかりでつかみたいチャンスをつかめたから、チャンスを与えてくれたUFCに感謝している。すごすぎるよ、隔離生活で、太陽すら見ていない。今日やっと太陽を見た。トイレが外にあるからね、それでやっと見れた。それ以外は毎朝9時に寝ていたから。ベッドに入る前にカーテンをしめるから、まったく日光を浴びないし、邪魔になることもない。ずっとニューヨーク時間、(ニュー)ジャージー時間で過ごしていた。朝の9時に眠りについて、午後の7時に起きる。だから日光を浴びない。これでやっと外に出て少しは太陽を拝めるからワクワクするぜ。戻りのフライトもヤバいからね。ベガスまで15時間、そこからジャージーまで6時間だ。長時間だし、コロナ関連のいろいろに対応しないといけないけど、ひとつだけ言えることがある。UFCもアブダビも、僕らを迎えてちゃんとやっている。先週だけで4回も検査があって、すべて陰性、彼らは全員を検査しているし、距離を保って本当にプロとしてすべてをやってくれているから、UFCの悪口を言っているヤツラを見るのは頭にくる。すべて適切に対応しているし、本当にしっかり対策されているから、俺はすごくいいと思うし、UFCの一員でいられてうれしい。今回のイベントに出られたことも喜んでいる」

<女子フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○タイラ・サントス
判定3-0(26-30、27-30、27-30)
●モリー・マッキャン
タイラ・サントス

「UFC初勝利、本当にうれしい。最初の試合はうまくいかなかったけど、今日は最高の試合ができた。集中したし、試合に勝った。私のルーツはムエタイだけど、彼女はきっとグラウンドで戦いにくるだろうと予想していたの。最高のグラップラーたちとトレーニングしてきたから、ちゃんと準備はできていた。父とトレーニングを始めたから、きっと今はとても喜んでくれていると思うわ」

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ムニール・ラズィーズ
判定3-0(27-30、28-29、27-30)
●アブドゥル・ラザク・アルハサン
ムニール・ラズィーズ

「下馬評で不利な状態で、俺のスキルを見せつけてやれるのはいいもんだぜ。今日はまさにそれができた。アンダードッグだったから勝利がうれしい。最初のラウンドでケージ際に追い込まれたときに、“なんだよ、これがお前の全部か?”と言ってやったんだ。俺にはまだまだ武器がたくさんあるし、徐々に相手を削っていった。ケリを入れたり、動き回ったり、ハイキックにローキック。レスリングやテイクダウンディフェンスも見せられた。今回の試合はいつもと一緒だと何度も何度も思い描いてきたし、自分自身にプレッシャーをかけず、とにかく楽しもうと思って。大好きなことだからね。つかまれて、相手の目の中に自分が映っている状態がいい。メンタルゲームさ。それが大好きなんだ。そういう深いところのやり合いが好きだ。俺の心理戦は、前にも言ったけど、もっとテクニカルにいけたり、パワフルにいけたりもするのかもしれないけど、俺は心理戦に持ち込みたいし、それができれば負けない。俺は健康だし、100%問題ない。2週間後にはいけると思うけど、ひとまずマネジメントにUFCと話してもらおう。相手が決まったらいつでも行く」