34年ぶり金曜夜8時生中継はまさかの「大会の途中で放送終了」 収まらなかったメインはオカダがヒロムを沈めてニュージャパンカップ決勝進出

 テレビ朝日からBS朝日にスライドしたものの、ワールドプロレスリング金曜夜8時枠での生中継が実に34年ぶりに実現。新日本プロレスのニュージャパンカップ準決勝が3日、非公開会場・無観客試合にて開催された。

 ロスインゴ対決となった準決勝1試合目はEVILvs.SANADA。場外でのパイプイス利用の鉄柱攻撃、レフェリーとの“連係”攻撃というダーティファイトでEVILが本領を発揮する。スカルエンドで力が抜けたEVILにSANADAはラウンディング・ボディプレスを発射するが、EVILはヒザ立てで阻止。急所ハンマーからのイス攻撃で畳みかけると、さらに急所踏み付けでパートナー相手に容赦なし。悪の限りを尽くしたうえでのフィニッシュEVILでSANADAをマットに沈めて決勝進出を果たした。

 準決勝2試合目はオカダ・カズチカvs.高橋ヒロム。確かに「大会の途中で放送終了する可能性があります」ではあったが、無情にもメインは金曜夜8時枠に収まらず。無料開放された新日本プロレスワールドにはアクセスが集中し、しばらくつながらない事態となる。タイムボム2狙いのヒロムをオカダがツームストンで切り返しての変形コブラクラッチ。グッタリしたヒロムにオカダはレインメーカー2発から再度の変形コブラクラッチで畳みかけ。レフェリーが試合を止めた21:05にオカダの決勝進出が決まった。

 まさかの事態とはなったが、Twitterでは「#金8はプロレス」がトレンド入りを果たす。

 なお、「グランドマスター」として予告が重ねられていた新登場選手として海外修行に出ていた川人拓来が入場。宣戦布告するも、DOUKIの襲撃を受けたことで遺恨が勃発している。

■新日本プロレス NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020
日時:7月3日(金)19:00開始
会場:非公開(無観客)

<第1試合>
●ゲイブリエル・キッド
永田裕志
飯伏幸太
棚橋弘至
  12分14秒 ピンチェ・ロコ⇒体固め
〇エル・デスペラード
鈴木みのる
ザック・セイバーJr.
タイチ

<第2試合>
〇SHO
石井智宏
後藤洋央紀
  ショックアロー⇒片エビ固め
●BUSHI
鷹木信悟
内藤哲也

▼「NEW JAPAN CUP 2020」準決勝戦
<第3試合>
●SANADA
  20分13秒 EVIL⇒片エビ固め
〇EVIL
※EVILが「NEW JAPAN CUP 2020」決勝戦進出

<第4試合>
●高橋ヒロム
  27分00秒 レフェリーストップ
〇オカダ・カズチカ
※オカダが「NEW JAPAN CUP 2020」決勝戦進出


 詳細レポートが週刊ファイト7月16日号としてアップされました。

[ファイトクラブ]34年ぶり金曜夜8時は猪木流か 無観客最終戦に「時間切れ」という記憶