UFCファイトナイト・ラスベガス 2:カルビーヨがアイに完勝


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 日本時間6月14日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにてUFCファイトナイト・ラスベガス 2が開催され、女子フライ級のジェシカ・アイとシンシア・カルビーヨが対戦したメインイベントはフルラウンドの接戦の末、ユナニマス判定でカルビーヨに軍配が上がった。セミメインイベントとして行われたカール・ロバーソンとマービン・ヴェットーリによるミドル級マッチはヴェットーリが一本勝ちを収めた。

■ UFCファイトナイト・ラスベガス 2:アイ vs. カルビーヨ
日時:現地時間2020年6月13日(土)、日本時間14日(日)
会場:UFC APEX(アメリカ・ネバダ州ラスベガス)

【メインイベント】
<女子フライ級マッチ 5分5ラウンド>
○シンシア・カルビーヨ
 判定3-0(46-47、47-48、46-49)
●ジェシカ・アイ

シンシア・カルビーヨ
「最高の気分よ。短いトレーニングキャンプでこれだけのパフォーマンスができたんだからね。フィニッシュできなかったことがちょっとがっかりだけど、勝ったのは私。それには満足すべきね。(第2ラウンドで)ペースをつかみにいかないといけないと思っていた。5ラウンドの試合に挑むのは今回が初めてだったから、リズムに乗るには時間がかかるだろうと思っていたの。最初のラウンドをウオームアップに使った。気分は最高。さっきも言ったけど、5ラウンド戦は初めてだったから。もっと試合を重ねていけばさらにエネルギッシュにいけると確信している。大きなレッスンだったけど、自分のことをたくさん学べた。私は真のファイターだから、試合に出てちゃんとやるべきことをやる。ここが私の居場所だと思っている。誰でもいつでも戦うわ。この2年はスローだった。思っているほど試合ができなかったから、とにかく戦いたい。完璧な試合を待つつもりはないの。とにかく戦い続けたい」

【セミメインイベント】
<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○マービン・ヴェットーリ
 1ラウンド(4分17秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●カール・ロバーソン
マービン・ヴェットーリ

「これが6カ月のハードワークさ。1月からビールだって飲んでいないんだ。とにかく必死にやってきたご褒美。試合前にテンションが上がりすぎて泣きたくなった。自分が愛してやまないことだからね。とにかく戦いたかったんだ。俺には課せられたミッションがあるし、このまま突き進みたい。ちゃんと試合に出て結果も出した。それがすべてだ。これぞプロだろ。俺はいつだって準備万端。向こうは自分の方がグラップリングは得意だと言っていたけど、それは俺がテイクダウンするのを恐れるように仕向けていただけ。でも、俺は自分のグラップリングの方が上回っていると分かっていた。自分が世界一だと思っている。誰も彼もが俺を避けようとしている。それはもう分かりきったこと。やろうぜ。名を挙げたいんだ。アデサニヤとのリマッチがしたくてがんばっている。もう一度、やらないといけない。誰と戦おうが気にしていないけど、駆け上がっていくためにはランカーとやらないといけない。俺はそれにふさわしいと思うし、きっとそうなるとも思っている。俺を避けようとするやつが多い。誰も俺は超えられないし、すぐにかき回す存在になってやる」

【メインカード】
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○チャールズ・ローザ
 判定2-1(29-28、29-28、28-29)
●ケビン・アギラー
チャールズ・ローザ

「とにかくフィニッシュするために戦っていた。ケビンには脱帽だよ。彼はめちゃくちゃタフな相手だった。ぶっ倒そうと思っていたのに、最後まで倒れてくれなかった。でも勝利は俺のもんだ。それが今日の任務だったし、任務完了だ。ケビンはパワーがあるから、レンジを使って距離感をつかんでいかないといけなかった。打撃が当たり始めたらスキが多くなってさらに攻めていけたし、勝てて本当にうれしい。スプリット判定だと聞いたときは一瞬ヒヤッとしたけどね。ヤイール・ロドリゲスと戦ったときは、勝ったと思っていたのにスプリット判定で負けたから、今日は勝ててうれしい。いずれ、もう一度、ブライス・ミッチェルと戦いたい。でも、それに値するくらい活躍しないといけないと思っている。今日は世界のトップファイターを相手に勝った。また試合に出てショーを見せる準備はバッチリさ」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド> 
○アンドレ・フィリ
 判定2-1(29-28、29-28、28-29)
●シャルル・ジョーデイン
アンドレ・フィリ

「神様に願っていた。だって(スプリット判定は)納得いかないだろ。でも、思い通りに自分の力を発揮できたとは思っていない。自分に厳しいからな。ただ、向こうに判定をつけた人は誰の試合を見ていたんだろうなとは思う。ジョーデインには敬意を払うけど、彼だって俺の勝ちだと言っていたくらいだ。試合を楽しみながら、コーチたちの言うことも聞いてバランスを取っていた。スマートに戦うことと、楽しむことのさじ加減が大事なのさ。攻防戦は好きじゃない。みんなを驚かせたいし、相手を圧倒したい。今日の相手は本当にすごかった。俺は、シャルル・ジョーデインが総合格闘技で活躍する選手だと本気で思っている。次はビッグネームと戦いたい。もう自分が普通のUFCファイターのように見られるのは懲りごりだ。次はビッグネームと戦いたい。戻ってチームと話し合うよ。マイクを持って指名する人もいるけど、それは俺のスタイルじゃないからね」

<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○ジョーダン・エスピノーサ
 判定3-0(30-27、30-27、30-26)
●マーク・デ・ラ・ロサ
ジョーダン・エスピノーサ

「最高さ。過去2試合とも2分半くらいで負けてしまったからね。俺には、今日みたいに3ラウンドを戦い抜けるかどうか、そういう試合が必要だったと思う。やっとだよ。1年以上勝てていなかったからね。最高の気分だ。今日はいろんな技も見せられた。早いタイミングでジャブが効いていることに気づいたんだ。3ラウンド目に相手がペースを上げてきたんだけど、向こうはアグレッシブになりすぎていたから、そのチャンスを生かしてテイクダウンを狙った。俺はただ、うまくいっていることにこだわっただけ。今日はオクタゴンにあがっても、全然緊張していなかったから不思議な気持ちだったよ。デイナ・ホワイトのコンテンダーズシリーズで戦ったことが役に立った気がする。ファイトアイランドにどうにか食い込めないかと思っている。海外で戦ったことがないんだ。タイソン・ナムが今日KOで勝っていたから、彼と戦いたいね」

<女子フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○マリヤ・アガポバ
 1ラウンド(2分42秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●ハンナ・シファーズ
マリヤ・アガポバ

「素晴らしい気分だわ。最高だったし、とてもうれしい。夢がかなった。デイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズで負けてから、私はアメリカに残って、夢を実現させるために必死に努力した。そして、私は今、UFCで戦っている。シャナ・ドブソン、逃げてばっかりいないで、ここで戦うわよ」