UFCファイトナイト・ラスベガス:新星バーンズが元王者ウッドリーに勝利


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 日本時間5月31日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにてUFCファイトナイト・ラスベガスが開催され、メインイベントでタイロン・ウッドリーとギルバート・バーンズによるウェルター級マッチが行われた。
 試合は5ラウンド終了までもつれ込んだものの、全体を通してバーンズが優勢に試合を運び、ユナニマス判定で勝利を挙げている。
 セミメインイベントではブラゴイ・イワノフとアウグスト・サカイが対戦したヘビー級マッチは勝負の行方がジャッジの手に委ねられ、結果、スプリット判定でサカイに軍配が上がった。

■UFCファイトナイト・ラスベガス:ウッドリー vs. バーンズ
日時:現地時間2020年5月30日(土)、日本時間31日(日)
会場:UFC APEX(アメリカ・ネバダ州ラスベガス)

【メインイベント】
<ウェルター級マッチ 5分5ラウンド>
○ギルバート・バーンズ
 判定3-0(44-50、44-50、45-50)
●タイロン・ウッドリー

ギルバート・バーンズ
「すべての階級に対して次にタイトルを狙うのは俺なんだと存在感を示せたと思う。貪欲だし、6月や7月に戦えるとも言った。試合を組んでくれ。タイトルをかけて戦いたい。もしタイトル戦でないのなら、もし誰か別のやつにやらせるのなら、トップコンテンダーのコルビー・コビントンやレオン・エドワーズとやらせてほしい。彼らがタイトルに挑戦しないのなら俺とやらせてくれ。マスビダルでも誰でもいい。とにかく忙しくしていたい。勝利のレシピはトレーニングに勝負、勝負、勝負ときて戦い続けることさ。元チャンピオンを打ち負かしたんだ。存在感は十分だろう。俺の勝ち方もそうだし、下馬評では不利だと言われ、“ウッドリーが試合に臨めば”なんて言われた。それに、向こうはやる気もあった。乱暴だったし、いろいろ言っていたけど、俺はただ試合に臨んだだけだ。これが俺のベストパフォーマンスというわけではないから、次の試合は満足できるだろう。パフォーマンスには満足しているけどね。このために必死にがんばってきたんだ。落ち着いていけたし、リラックスもできていた。自分がトレーニングしてきたすべてを実行に移す覚悟だった。とにかく攻めてプレッシャーをかけ、テイクダウンしてパンチもキックも織り交ぜながら激しく打ち込み、フェイクもたくさんやりたかった。それがすべてできたんだ。トレーニングしてきたことをすべて発揮できたから、パフォーマンスには満足している」
【セミメインイベント】
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○アウグスト・サカイ
 判定2-1(28-29、30-27、28-29)
●ブラゴイ・イワノフ

アウグスト・サカイ
「ランキングのトップ10に入ること、これを待ち望んでいたんだ。これで前に進める。今回の世界的大流行中は本当にトレーニングが厳しかったけど、うまくアジャストできたと思う。俺はマジで必死だし、意志力は誰にも負けない。俺ならやり遂げられると思ってもいる。2ラウンドを俺が制したと確信していたからスプリット判定になるとはまったく思っていなかった。ジャッジのミスなんじゃないか。次に誰と戦いたいかは分からない。それを考えるのは俺の仕事じゃない。これから家に戻って休むけど、トップ10の誰が相手でも戦うつもりだ」

【メインカード】
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ビリー・クアランティーロ
 判定3-0(29-28、29-28、29-28)
●スパイク・カーライル

ビリー・クアランティーロ
「ダメージに関しては自信があった。ラウンド別ではないとしたら、俺が向こうにやられたよりも向こうに与えたダメージの方がでかいと思っていたからね。こっちはもう少しでフィニッシュできそうな場面が何度かあったし、チョークを決められそうなときもあったけど、向こうが俺をフィニッシュできそうなタイミングはなかった。何回か結構きついパンチが飛んできたけど、別にどうってことはない。ラウンドごとに、どこをどう見られるのか分からなくなってくる。マウントを取っている相手を見ているのか、関節技を仕掛けている俺のことを見ているのか? ジャッジが何を考えているかは分かりようがない。だから勝負の行方をジャッジの手に委ねるのは嫌いなんだ。“ジャッジはいらない”が俺のあだ名さ。次はこれまで以上にフィニッシュを狙う。戻ったらコーチと一緒にじっくりと今日の試合を研究するよ」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○ルーズベルト・ロバーツ
 2ラウンド(3分26秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●ブロク・ウィーバー

ルーズベルト・ロバーツ
「俺こそがホンモノさ。ライト級にいる全員が相手だ。いつでも俺が相手になってやる。挑んできたいヤツがいたら契約書にサインして送ってこい。すぐにサインしてやる。気分がいいね。COIVD-19(新型コロナウイルス)でいろいろあって、いつ試合ができるか分からなかった。デイナのおかげで実現したから、ここに戻ってこられてうれしいし、やっとフィニッシュできて連勝をキープできたのは気分がいい。ソーシャルメディアはあまり使わないし、おしゃべりもほとんどしないけど、俺の出番は戦うときだってこと。これからも戦い続けるし、自分の力をすべて発揮していくつもりだ」

<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
○マッケンジー・ダーン
 1ラウンド(2分36秒)サブミッション(ニーバー)
●ハンナ・シファーズ

マッケンジー・ダーン
「これがはじまり、ってところかしら。歴史を築く中でいい前進になったと思う。自分のポテンシャルを見せられたしね。願った通りよ。UFCデビュー戦はアシュリー・ヨーダーが相手で、本当にタフな子だったし、サウスポーで、3ラウンドを戦って判定になった。みんなが彼女はゴリ押しされているって言っていたし、彼女は柔術をやってきていたけど、MMAとなれば顔にパンチを食らうんだから状況は変わるのよ。アマンダ・クーパー戦はいい試合だったけど、私の減量に問題があった。出産から復帰してアマンダ・リバスと戦ったんだけど、全然自分らしさを見せられなくて、あの日はアマンダの方が私より上手(うわて)だったから、誰もやったことのない関節技を決める以上に素晴らしいことはないと思ったの。柔術の得意な私がここにいるってこと、UFCにいるんだってことを証明して、ベルトを狙っているってことを分かってもらえればそれでいいと思った」