[ファイトクラブ]記者座談会:木村花さんの死を無駄にするな!

[週刊ファイト6月4日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼記者座談会
 木村花さんの死を無駄にするな!
・この“事件”について語り合うこととなった
・最近の『テラスハウス』には一部ヤラせもあったようだし
・母親以外で1番ショックを受けたのはロッシー小川さん
・とにかく木村花さんの死を無駄にしない手段を

 バッドニュースは新型コロナ関連だけで十分なのに突然、女子プロレス界のスター、木村花さん(スターダム)が自殺するという痛ましいニュースが飛び込んできた。当初、今号の記者座談会のテーマは、ようやく見えてきたプロレス興行の再開だったが、常連記者の強い要望もあって、この“事件”について語り合うこととなった。

(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)

A まずは木村花さんの自殺について、お2人の見解を聞かせて頂きたい。

B アメリカでは04~16年の間にリアリティー番組に出演した21人もの若者がやはり誹謗中傷を苦にして自殺してるし、韓国でも女優、歌手などが自らの命を絶っているじゃないですか。世の中、精神的に逞しい人間ばかりじゃない。弱い人間も大勢いる。だから、製作会社(株式会社イースト・エンタテインメント)側が海外における悲劇を教訓にして出演者のやり取りに細心の注意を払う必要があったと思います。まして最近の『テラスハウス』には一部ヤラせもあったようだし。

C もうひとつ納得できないのはフジテレビ側の発表では『テラスハウス』の放送・制作は中止となっているのに、企画そのものの消滅はまだ正式決定していない、と。フザケンな! と言いたい。もちろん、1番悪いのは酷いことを書き込んだ視聴者ですが。

A 「悪気はなかった」「まさか自殺に追い込むとは思わなかった」では済まされない問題でしょ?

B 結局、抑止力を高めるには法的に取り締まるしかない。例えば、街でよく見かける「タバコのポイ捨てはやめましょう」「犬のフンをここに放置しないで下さい」「鳩にエサを与えないで!」という貼り紙。一部の自治体が条例化している以外、何の罰則もないので改めない人の方が圧倒的に多い。ネット上の悪質な書き込みも一緒ですよ。

C この前、大阪府の吉村洋文知事に対し「チェーンソーで切り裂いてやる!」という書き込みがあって、警察が動いたら、すぐ犯人が捕まった。警察も誹謗中傷くらいでは動いてくれないけど、早急に今以上の強力な措置を講じないと忘れかけた頃に同じことが繰り返されるのは目に見えています。

A それに、木村花さんの死は女子マットにとっても大きな損失。

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