[ファイトクラブ]井上譲二の『週刊ファイト』メモリアル第70回 ファンを熱狂させた往年の名レスラーの本当の身長は・・・

[週刊ファイト5月7日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼井上譲二の『週刊ファイト』メモリアル第70回
 ファンを熱狂させた往年の名レスラーの本当の身長は・・・
・サバを読む日本人選手が数多くいたためファンが驚いた
・佐山は「その必要なし! 僕は試合内容で勝負する」とキッパリ断った
・すると猪木の当時の身長は188㌢くらい?
・日本人、外国人ともにレスラー自らサバを読んだとは言い切れない


「エッ、レスラーって意外と背が低いんだな。俺とほんとど変わらないじゃん」
 かつて私は試合会場でそんなファンの声をよく聞いた。自らの身長について5㌢以上、サバを読む日本人選手が数多くいたためファンが驚いたのは当然だが、一方で公称と実際の身長がほぼ同じという選手もいた。そこで、まずは身長をごまかさなかったレスラーの話から始め、その後に“暴露”しよう。


星野勘太郎、山本小鉄、獣神サンダー・ライガー、ドン荒川

 実際に目の前で見たファンならお分かりと思うが、G・馬場=209㌢、坂口征二=196㌢、J・鶴田=196㌢は本当の数字だろう。この3人にとってズバ抜けて背が高いことはある種のコンプレックスになっており、またレスラーとしても、それ以上に大きく見せる必要性がなかったわけだ。

 もし、「公称よりも少し低くかったのでは?」というご指摘があるのなら、それは年齢を重ねているうちに数㌢縮んだと考えて頂きたい。

 昭和のレスラーの大半が最低でも2、3㌢程度サバを読む中、公称通りの身長(171㌢)だったのが佐山聡こと初代タイガーマスク。あるとき、側近の1人が「175㌢くらいにしておきましょうか?」とお伺いを立てたところ、佐山は「その必要なし! 僕は試合内容で勝負する」とキッパリ断ったという。

 で、佐山が在籍していた新日本プロレスには明らかに佐山より背が低い選手が何人かいた。

 星野勘太郎(170㌢)、ドン荒川(170㌢)、山田恵一(173㌢)、グラン浜田(167㌢)らだ。山田は獣神サンダー・ライガーへの変身後、170㌢に“修正”しているが、この山田に加え、星野、荒川は160㌢台の後半。公称167㌢のG・浜田は165㌢にとどくかとどかないか。

 ただ、佐山を含む5人にはA・猪木や坂口を上回るスピリット(ド根性)があり、身長の足りないところを十二分に補っていたのは周知の通り。

 次に星野、山田らよりもサバを読んでいたのは、ライバル関係にあった藤波辰爾(185㌢)と長州力(184㌢)だ。藤波は高目に見て180㌢。その藤波よりもやや低い長州は177~78㌢くらいだろう。

 また、A・猪木の191㌢もバレバレである。196㌢の坂口と並ぶと7、8㌢は低い。すると猪木の当時の身長は188㌢くらい?


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