[ファイトクラブ]コロナ禍で混沌…3・19リアルジャパンから女子プロレス界再編を読み解く!!
Photo & Text by こもとめいこ♂
・15周年リアルジャパン初の女子プロレス大成功
・松本都ベストバウト発言の真意
・コロナ禍で暗転のプロレス界
・女子プロレス再編へのキーマンの証言
リアルジャパンプロレス3・19後楽園『ストロングスタイルプロレスVol.5』で、15年目にして初めての女子選手の試合が行われた。
<第2試合 一般社団法人国家資格対策センターPresents タッグマッチ30分1本勝負>
○朱里(MAKAI) 安納サオリ(フリー)
13分37秒 朱雀⇒レフェリーストップ
●松本都(崖のふち女子プロレス) 彩羽匠(Marvelous)
リアルファイトのUFCからMAKAIまで幅広く闘ってきた朱里、長与千種の秘蔵っ子として武闘派女子プロレスラーの流れを組む彩羽匠はストロングスタイルと聞いて違和感は無かったが、自ら
「私にストロングスタイルは無い」
と吐露した安納サオリ、そして何より松本都にはファンとしてもどうなるか不安が大きかったと言うのが正直な所ではあった。
しかし蓋を開けてみれば、リアルジャパンでは余りないハイスポットの試合だった事もあって客席は大きく沸き、大成功だったと言える。
◎朱里&安納サオリコメント
朱里
「(初参戦の感想は)スゴい楽しかったのと、お客さんもスゴい盛り上がってくれて、嬉しかったです。(試合が決まって)最初はやっぱり不安もあって…初めて(自分達を)見るお客さんも多いだろうなって思って。
でも、スゴい盛り上がったし、結果、勝ったし。いいんじゃない?(安納サオリに)」
安納サオリ
「良い日でした。勝ったのも勿論、会場に来て下さる(リアルジャパンのファンが)初めて見る私達の事を見て、女子プロレスに興味もってもらったり、大好きになってくれたら良いな…と思って、今日このリングに立ったので(反応が良かったので)。
まあ、何人かは(私達を)好きになってもらってるんじゃないかなって、思いません(朱里に)?」
朱里
「思います」
安納サオリ
「じゃあ、(新たなファン)GETです」
朱里
「今後、もしリアルジャパンさんで、女子とかまた試合をやってもらえたら凄く嬉しいなって思うし、その時はまた参戦したいなって思います。ベルトとか作られた時には、絶対取りたい! って密かに思ってます」
安納サオリ
「朱里さんカッコイイっすね」
朱里
「褒めじょうす〜スゴい頼もしかったです。安納さん色気もヤバい、女子でも惚れちゃう」
Q
「ストロングスタイルプロレスという事で、いつもと変えたりした事はありますか」
朱里
「あんまり変えてはないですね、自分のスタイルはやっぱり、キック、関節…バチバチしたのがスゴい好きなんで、そんなに変えたりっていう風にはやってないです。(ストロングスタイルは)自分にベストなスタイルだと思います」
安納サオリ
「全く変えてないですね、いつも通り。私には『ストロングスタイル』は無いんですけど、ある意味、『女の強さ』っていう所は見せれたんじゃ無いかって思います」
◎松本都&彩羽匠コメント
松本都
「リアルジャパン15周年で初めての女子の試合…初めてのリング、リアルジャパン立った女が…彩羽ちゃん、もっと頑張ってくれないと…
でも、多分…(今日)私がマッチメークしたんですけど、自分が(普段)組んだ時を超える、凄い盛り上がりがあって…(リアルジャパンで)女子ってちょっとアウェーなんじゃないかと思ったんですけど、今日の(興行で)多分、ベストバウトなんじゃないかと(自分達の試合が)…(未だやってない)メインより、一番良い試合だったと(彩羽匠もメディアも苦笑)…思います(笑)
勝てれば、勝てればね、本当に最高だったけど」
彩羽匠
「今日見てくださった皆様、これが女子プロレスです。
華やかさもあり、強さもあり、しっかりストロングスタイルは、(女子プロレスで)自分達でも創りあげてると思ってるので、
それを今回、見せる場を作って下さったリアルジャパンさん、本当にありがとうございました」
松本都
「リアルジャパンさんと、松本都さんありがとうございました」
彩羽匠
「今度からは(松本都は)無しで大丈夫です」
松本都
「次もね…これを機会に、(リアルジャパンで)毎回女子の試合を是非組みましょう! まだまだ私、ネットワーク持ってるんで、彩羽ちゃんは次居なくても良いですけど、私は窓口を務めます。リアルジャパンさんとの」
彩羽匠
「お客さん(松本都と自分と)どっちを見たいかな?」
松本都
「(彩羽匠は)次からはセコンドとかで…」
彩羽匠
「(次の試合始まってるのに)喋りすぎ! 」
松本都
「ね、もういいや、次は長与さんとやりましょう…質問無かったら終わります」
会場の湧き方に、ご意見番、新間寿会長は
「見事だった」
とご満悦だったし、平井代表は
「男子もうかうかしてられないでしょう」
と、興行のプロモーターとしての冷静な評価をくだしていた。