ペットパノムルン4度目の防衛!『GLORY 75: Utrecht』オランダ・ユトレヒト大会!

(C)GLORY

 2月29日(土・現地時間)オランダ・ユトレヒト州ユトレヒトのセントラル・スタジオで開催された『GLORY 75: Utrecht』。
グローリーは、ヨーロッパのキックボクシング団体。2011年のFEGの経営悪化によるK-1の活動休止に伴い、世界的に大規模なキックボクシング団体がなくなったため、ピーター・アーツやクリス・ナギンビ、ムラット・ディレッキーらは引退、タイロン・スポーンやグーカン・サキらは総合格闘技またはプロボクシングへの転向を表明するなど、キックボクシング界の人材流出が顕著になっていった。そこで、K-1を買収するつもりだったバス・ブーンと、ブーンに協力していた大手独立系スポーツ・マーケティング広告代理店トータル・スポーツ・アジア(TSA)、石油系ヘッジファンド『BlueGold』の運営で財を成した投資家のピエール・アンデュランド(Pierre Andurand)らが改めて結託し、ピエールとTSAが合わせて総額3000万ドル(約23億円)以上の出資をして、ゴールデン・グローリージムとは独立した興行の運営母体としてグローリー・スポーツ・インターナショナル(Glory Sports International Pte LTD.)を設立(略称はGSI)。2012年3月23日のモスクワ大会で事実上旗揚げした。但し、巨額の損失からバス・ブーンらは追われてしまう。何度かの組織変更の末、北米を照準にして2016年2月、UFCファイトパスでの配信を開始した。
 メインはムエタイのトップ選手からGLORYを主戦に世界フェザー級(65kg)王座を獲得したペットパノムルン(タイ)がセルゲイ・アダムチャック(ウクライナ)に各ジャッジが4ポイント差をつける完勝で4度目の防衛を果たした。

■『GLORY 75: Utrecht』
日程:2020年2月29日(土・現地時間)
会場:オランダ・ユトレヒト州ユトレヒト セントラル・スタジオ

<メインイベント GLORY世界フェザー級(65㎏)タイトルマッチ 3分5R>
○ペットパノムルン・キャットムーカオ(24=タイ/王者)
 判定5-0(49-45、49-45、49-45、49-45、49-45)
●セルゲイ・アダムチャック(30=ウクライナ/同級1位/挑戦者)
※ペットパノムルンが4度目の防衛に成功

<Featured Fight GLORYミドル級(85㎏) 3分3R>
○ユースリー・ベルガロイ(27=チュニジア/同級2位)
 2RTKO 1分02秒 ※ダウン後カットによりドクターストップ
●ヤコブ・シュトゥーベン(28=ドイツ/同級6位)

<Featured Fight GLORYライト級(70㎏) 3分3R>
○ティジャニ・ベズタティ(22=モロッコ/同級2位)
 2RTKO 3分00秒 ※腕の負傷の為
●ミカエル・パランドレ(27=フランス/同級10位)

<Featured Fight GLORYウェルター級(77㎏) 3分3R>
●ハルート・グレゴリアン(30=アルメニア/同級2位)
 判定0-5(28-29、28-29、27-30、27-30、27-30)
○ジェイミー・ベイツ(30=イングランド/同級9位)

<Super Fight GLORYライトヘビー級(95㎏) 3分3R>
○セルゲイ・マスロボエフ(32=リトアニア/同級10位)
 1RTKO 1分48秒 ※パンチ連打により2度目のダウン
●ロエル・マナート(26=オランダ)

<Super Fight GLORYライト級(70㎏) 3分3R>
●モハメド・ヘンドゥーフ(29=モロッコ)
 判定2-3(28-29、28-29、29-28、29-28、28-29)
○ブルーノ・ガザーニ(34=ブラジル)

<Super Fight GLORY女子スーパーバンタム級(55.3㎏) 3分3R>
○アニッサ・メクセン(31=フランス/同級1位)
 2R終了後TKO 3分00秒 ※足の負傷により棄権
●イ・ジウォン(22=韓国)

<Super Fight GLORYライト級(70㎏) 3分3R>
○ゲーリック・ビイェ(23=フランス)
 判定5-0(29-27、30-26、30-26、30-26、30-26)
●アルター・サラディアック(28=ポーランド)



判定有ラウェイWLC前ライトミドル級(67-71㎏)王者アルター・サラディアックは判定敗

<Super Fight GLORYライト級(70㎏) 3分3R>
●モハメド・ヘンドゥーフ(29=モロッコ)
 判定2-3(28-29、28-29、29-28、29-28、28-29)
○ブルーノ・ガザーニ(34=ブラジル)

<Super Fight GLORYフェザー級(65㎏) 3分3R>
○ヴィンセント・フォシアーニ(31=ドイツ)
 判定5-0(29-27、28-27、28-27、28-27、28-27)
●ジン・シジュン(29=韓国)



日本のキックボクシング大会にも度々参戦しているジン・シジュン(韓国)はダウンの応酬の激戦を展開するが惜敗

<PRELIMS Fight GLORYフェザー級(65㎏) 3分3R>
●ボウイ・ゾンネフェルト(オランダ)
 判定0-5(27-30、27-30、27-30、27-30、27-30)
○アントニオ・カンポイ(スペイン)

<PRELIMS Fight GLORY女子スーパーバンタム級(55.3㎏) 3分3R>
○ロレーナ・クライン(32=オランダ)
 判定5-0(29-28、30-27、30-27、30-27、30-27)
●アルミーラ・ティンチュリーナ(30=ロシア)