1936年の2月26日早朝、皇道派の青年将校に率いられた反乱部隊1483名が都心を制圧した。世にいう2・26事件に際し、鎮圧部隊の拠点となった帝国ホテルはカレーの炊き出しを行ったという。
それから84年を経た2月26日の午後、帝国ホテル桃の間。超虎の肩が怒りに震えた…
リアルジャパン3・19後楽園『ストロングスタイルプロレスVol.5』の会見が2月26日、帝国ホテルで行われた。
会見にはまず、将軍岡本のアジアパシフィックヘビー級選手権に挑む、間下隼人が登場。
「前回、平井代表への直訴しましてこういうカードを頂きました。本来ならばですね、絶対負けないとか、ぶっ飛ばしてやるとかって言うのがセオリーなんでしょうけど、リアルジャパンっていうのはそういう団体ではないので、そういうのは求められてないと思っています。
入団して14年になります、リアルジャパンは15周年。正直、(この14年間)辛い事の方が多かったと思うんですけど、ここ(王者挑戦)に来るまで頑張ってきました。
人間には役割と順番があると思ってます。私はその役割を勘違いせず、しっかり理解して、来るべき出番に備えていたと思っています。
ですからしっかりと(試合に挑める事を)平井代表にも報告出来て、佐山総監、スーパー・タイガー、桜木師範にも『もう我慢する事はない』と言われました。新間会長にも『間下頼むぞ』と仰って頂きました。皆さんの応援があって、ここまで来れたと思ってるんで、しっかりと結果を残して、3月19日、リングに最後に立っていたいと思います。よろしくお願いします」
と、落ち着いた口調で述べた。
誰かが負けた時点で勝負が決する3WAYマッチという事で、
「結果を求めて岩崎考樹を狙うのか、あくまで現王者・将軍岡本からの奪取を狙うのか」
との質問には、
「そうですね…正直今、凄く練習を…かなりハードにしています。どちらも、(プロレス的な意味でなく)仕留める自信はあります。桜木師範が、『佐山総監の刀になる』と先日も言いましたけど、僕は鉄砲玉だと思ってるんで、トリガーを弾く準備は出来てるんでね、どちらも倒す自信はあります」
と、結果・内容を伴っての必勝を宣言した。
続いて、メインイベントのタッグマッチに出場する藤田和之、スーパー・タイガー、関本大介、立会人として、過激な仕掛け人・新間寿氏が登場。
会見に先立って前日、藤田和之エージェント(代理人/フロリダ在住)からは
「塩っぱいスーパー・タイガーとのシングルマッチでの再戦なんて認められません。
今時、公開練習なんてやるセンスが既に塩っぱい事に気づきましょう。
藤田さんは自宅に室内プールがあるのに、わざわざジムに行ってプールでウォーキングという、
猛特訓をやっているそうなので、次回の大会では関本大介との対戦を希望する所存でございます」
との申し入れがあり、これに対しスーパー・タイガーからは
「それなら関本大介選手とのタッグで良いので、藤田戦を組んで欲しいと、リアルジャパンプロレス平井代表に要望します。
藤田選手もパートナーを連れてきてください」
とのコメントが表されていた。
そしてこの日の会見となった訳だが、藤田和之は自らのパートナーとして、現在NOAHで共闘している杉浦軍の総帥・初代GHCナショナル選手権者でもあるNOAHの象徴、杉浦貴を呼び込む。
この状況でスーパー・タイガーは
「フロリダのエージェントから、塩っぱいスーパー・タイガーと言われました。塩分高めのスーパータイガーです。私の試合が塩分高めという事で、身内の間下隼人は通風を患うという…そして私の試合が寒いと平井代表から言われ、悪寒がすると風邪をひかれ、リアルジャパンの興行開催が危ぶまれるんじゃないかと…内から外から色々攻められてます。
そんな中で今回、藤田選手と、私はシングルマッチ、タイトルマッチをしたかったんですが、向こうサイド(フロリダの代理人)の意向で…私はそれを受ける立場であり…(それは叶わず)
今回、ミスターストロングBJ(大日本プロレス)関本選手と組んで…(闘う相手を聴いて)正直、驚きました、プロレスリングNOAHの象徴、杉浦先輩(が来るとは)。
今、ご紹介ありましたように、現在のプロレス界の中でも、藤田選手に次いで強さを持つ、本物のプロレスラー。
6年前、『プロレスリングNOAH』の東日本大震災チャリティー大会で岩手で、初代タイガーマスク、丸藤選手と組んで、杉浦先輩と闘わせて頂きました。それからまた機会があれば是非(闘いたい)、と思ってはいましたが、まさかこの状況で闘えるというのは…(驚きです)
藤田選手とシングルマッチ、やりたいと思ってましたが、今回さらに杉浦先輩とも闘えて…パートナーでもある関本選手(が居る中での)今の私。
ファンの人が見て、あるいは選手としても思うだろうし、関係者も思うでしょう…『(スーパー・タイガーが)総てに於いて喰われる』と…
そういった(自分に対する評価の)部分をしっかりと覆す、私はそういった信念を持って、2020年、リアルジャパンプロレスの15周年、1年間しっかりと走っていきたい。」
とコメント。
公開練習で
「骨と骨が軋み合う闘いの出来る相手」
と、藤田和之との闘いを評していたスーパー・タイガーは、杉浦貴に対しても
「杉浦先輩」
と呼びかけ、三顧の礼を尽くしたと言える。
だがこの真摯な態度に対し、杉浦貴、藤田和之はスーパー・タイガーを完全に無視。コメントはもっぱら関本大介に対して向けられ、挙げ句の果てに東スポの記者を巻き込んで、(フロリダの代理人)から平井代表に『壊れかけのレディオ』を唄う様再三迫って
「リアルジャパンでそれは出来ません」
と頭を下げさせるなど茶化し、やりたい放題。
この狼藉に対し、スーパー・タイガーは
「ああ、そういう事かと、そういう態度でくるかと…ちょっと、この大人気ない態度、私自身、思うところあるんで、この怒りはリング上でしっかりぶつけたいと思います」
と、怒りを押し殺し、絞り出す様に述べた。
虎の尾を踏みにじった藤田和之&杉浦貴に対して、プロレスラーの仮面を脱ぎ捨て、キラー・スーパー・タイガーが荒れ狂う予感を漂わせ、会見は終了となった。
また、会見の中で新間寿氏は、コロナウィルス対策で後手に回った政府による「自粛の強要」に疑問を投げかけ、
「ウィルスなんか吹っ飛ばして、日本を元気にする興行にして欲しい」
と、平井代表に要請。これを平井代表も快諾、不退転の決意で3・19後楽園大会に挑む事となった。
体力のある団体、企業、そこに所属する社員は数週間の自粛によるイベントや興行の延期、中止にも耐えられるだろうが、中小の団体や企業、出来高で報酬を得るフリーランスの人間にとっては死活問題でもある。
重篤な肺炎はなるほど生命の危険かもしれないが、経済の停滞はより多くの人間に生死の縁を彷徨わせる事になる。
封じ込めに成功している他国では、経済的な支援も手厚い。
感染拡大に失敗して場当たり的な自粛を半ば強制する一方、その経済的損失に何の支援も打ち出さない、
「今だけ、金だけ、自分だけ」
の現政権に対する鉄槌の意味でも、リアルジャパン3・19後楽園には是非とも成功して貰いたい。
■ 初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.5
日時:3月19日(木) 開場17:30 開始18:30
会場:東京水道橋・後楽園ホール
<メインイベントタッグマッチ>
藤田和之(はぐれIGFインターナショナル) 杉浦貴(プロレスリングNOAH)
vs.
関本大介(大日本プロレス) スーパー・タイガー(リアルジャパンプロレス)
<UWA アジアパシフィックヘビー級選手権 3WAYマッチ>
[王者]
将軍岡本
vs.
[挑戦者]
間下隼人
vs.
[挑戦者]
岩崎孝樹
<一般社団法人国家資格対策センターPresents タッグマッチ30分1本勝負>
朱里(MAKAI) 安納サオリ(フリー)
vs.
松本都(崖のふち女子プロレス) 彩羽匠(Marvelous)
【他出場選手】
船木誠勝(フリー)
アレクサンダー大塚(AO/DC)
タカ・クノウ(フリー)
日高郁人(ZERO1)
タカ・クノウ(フリー)
鈴木秀樹(フリー)
ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)
関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)他。
主催:ストロングスタイルプロレス実行委員会
問合せ:ユーレカ事務局03(3833)3662
席種・料金:VIP席(特典付):12,000円/RS席:8.000円 /A席:6.000円
B席5.000円/トライアルシート:3,000円
◎スーパー・タイガー&間下隼人出場大会情報
■ キャプチャー・インターナショナル Capture International DUNGEON FIGHT東京大会
日時:3月11日(水) 開場19:00 開始19:30
会場:東京北区・王子ベースメントモンスター
◎席種・料金:フェンスサイドA席(1ドリンク付)6.000円/ステージ上席(1ドリンク付)6.000円/自由席(1ドリンク付)5.000円
主催:Capture International
出場予定選手:スーパー・タイガー、間下隼人
対戦カード:
<セミファイナル タッグマッチ60分1本勝負>
青柳優馬(全日本プロレス) 渡瀬瑞基(DDT)
vs.
スーパー・タイガー 不動力也(フリー)
<第2試合 ボクシンググローブマッチ3分5R>
ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)
vs.
間下隼人
■申し込み:
⇒ e+(イープラス)https://eplus.jp/sf/word/0000138507
(PC&スマートフォン)
⇒ ファミリーマート店内Famiポート