アレナ・グアダラハラ火曜定期戦でつくしがCMLLでのデビュー2連勝の快挙

(c) CMLLレディースリング

■ CMLL メキシコ・アレナグアダラハラ火曜定期戦
日時:2月11日(現地時間)

<タッグマッチ時間無制限3本勝負>
つくし&サネリイ&アビスパドラダ
(2-1)
ラ・コマンダンテ&メタリカ&ティファニー


 つくしのCMLLにおける第2戦(ERLLを入れて第3戦め)はサネリイ&ドラダとの新世代タッグ。つくしは日の丸国旗とベルトを手にリングイン。ティファニーが早くもつくしの前に立ち、身長差を小バカにするような挑発を見せる。

 キャプテンはサネリイとメタリカ。先発はつくしとティファニー。まずはアームホイップを見舞い先制ヒット。ここで髪をつかまれ、メタリカにスイッチされる。メタリカに対して、ティヘラからドロップキック。さらにトップロープからの飛びつき式コルバタを決めた。
 1本目からルチャのムーブを次々と披露し、観客からの大声援を浴びるつくし。最後はサネリイがメタリカをとらえている間につくしがティファニーをエビ固め、ドラダもコマンダンテをエビ固めにとらえてまずは1本先取。

 1本目はメタリカとつくしでスタート。まずは、何回転もしてのティヘラを華麗に決めたつくしだが、ティファニーとコマンダンテがつくしをヘアホイップ。さらにルーダの3人がかりでトリプルキックを決め、つくしは場外転落。
 その後、再びティファニーがつくしをリングに連れ込むと、コマンダンテがジャイアントスイングからのメタリカがドロップキックの合体プレー。ルーダ軍がテクニカの3人をこの流れで仕留めて1対1のイーブンに。

 3本目、ルーダ軍は完全につくしへ攻撃目標を定める。メタリカがバックブリーカーでつくしを攻撃。さらにメタリカ&ティファニーの合体ドロップキック。ここにコマンダンテがボディプレスで降ってくる。
 その後、6人が入り乱れ、コーナーでの攻防が続くなか、つくしとドラダがメタリカへダブルのキック。場外へ落ちたメタリカにつくしが華麗にプランチャで飛んだ。

 さらにドラダもトぺコンで続く。その間につくしとメタリカがリング上に。つくしはミサイルキックでチャンスをつかむと、直伝式のラ・マヒストラルが飛び出した。もちろん、体重を乗せて右手で押し込む改良式だ。これにはメタリカも返せずカウント3。決勝フォールをまたもつくしが奪い取った。


 CMLLでのデビュー2連勝は2009年の栗原あゆみからはじまった日本人女子選手のCMLL遠征の中でもちょっと記憶にない画期的な出来事。つくしはネグロ・カサス直伝のマヒストラルに、より精度を磨き、この日はナショナル王者のメタリカをフォールするという金星を残した。内容と結果が伴い続ける今回の遠征。つくしも
「はじめてこの二人と組みましたが、意外にも連携もできて、はじめてにしてはいいチームになったんじゃないかと思います」と満足気。
 サネリイも「初めて組んだけど、とてもいい選手。日本でもつくしとタッグを組んで新しいテクニカを見せたいし、組む機会があればつくしをもっとサポートしたい」といえば、ドラダも「私も彼女とのタッグは楽しかった。次に組むことがあれば日本で実現させたい」と同調した。

 実り多きアレナグアダラハラ大会となったが、次はいよいよ14日アレナメヒコ金曜定期戦が控えている。CMLL日本女子王者であるダリスに再びマヒストラルでの完全勝利を目ざすつくし。もし3連勝を飾るとなれば快挙達成となり、CMLL女子にその名を残すことは間違いない。「ダリスも当然、対策を練ってくるでしょうし、自分はその上を行って必ずダリスから取ります」というつくしが有終の美を飾れるか。