大合唱で晴れてロスインゴがビギニング! KENTAを破って2冠防衛の内藤哲也が高橋ヒロムとの師弟対決に合意

 9日、新日本プロレスは2020年初の大阪ビッグマッチを大阪城ホールで開催した。観衆は札止め。

 内藤哲也にとって年始のダブルドームは“悲願が半分しか実現しない”というスッキリしないものだった。2冠王座を奪取したまではよかったが、ファンと喜びを分かち合うキメ台詞大合唱が阻まれた。まさかのKENTA乱入により、内藤は東京ドームを笑顔なきままに退場していたのだ。KENTAはこの行為によりヒールとしてリボーンを果たし、前哨戦および舌戦で内藤と火花を散らしてきた。

 相手の攻撃をスカすのはもともと内藤のお家芸だったが、この日はKENTAが内藤に対してスカしを徹底だ。なかなか組み合わないKENTAに、内藤そしてファンのイライラが募るばかり。大阪城ホールにブーイングが充満する。内藤がペースをつかみかかると、KENTA側のジェイ・ホワイトが乱入。これは内藤側の高橋ヒロムが食い止めることで大事には至らず。剥き出しになったコーナー金具に激突させられ顔面を真っ赤に染めた内藤だったが、デスティーノでKENTAを沈めた。

 内藤は呼び寄せたヒロムとの同門対決(3・3大田区での旗揚げ記念日大会)に合意すると、東京ドームでかなわなかった大合唱に成功した。ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」としての新しい年がやっと切れたかのようなエンディングを迎えている。

 なお、現地時間8月22日(土)には『WRESTLE DYNASTY』マディソン・スクエア・ガーデン大会が開催されることが大会中に発表された。

 
■ 新日本プロレス THE NEW BEGINNING in OSAKA
日時:2月9日(日)16:00
会場:大阪・大阪城ホール 観衆11,411人(札止め=主催者発表)

<第1試合>
田口隆祐
トーア・ヘナーレ
●本間朋晃
真壁刀義
  7分09秒 ラリアット⇒片エビ固め
永田裕志
〇小島聡
天山広吉
中西学

<第2試合/IWGPジュニアタッグ選手権試合>
[挑戦者組]
●金丸義信
エル・デスペラード
  16分22秒 STRONG X⇒エビ固め
〇SHO
YOH
[第61代王者組]
※SHO&YOHが初防衛に成功

<第3試合>
チェーズ・オーエンズ
高橋裕二郎
●タンガ・ロア
タマ・トンガ
  10分50秒 横入り式エビ固め
飯伏幸太
〇棚橋弘至
デビッド・フィンレー
ジュース・ロビンソン

<第4試合>
ザック・セイバーJr.
●タイチ
  11分50秒 レインメーカー⇒片エビ固め
ウィル・オスプレイ
〇オカダ・カズチカ

<第5試合>
〇ジェイ・ホワイト
  21分52秒 ブレードランナー⇒片エビ固め
●SANADA

<第6試合/IWGPジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
●リュウ・リー
  23分54秒 TIME BOMB⇒片エビ固め
〇高橋ヒロム
[第85代王者]
※ヒロムが初防衛に成功

<第7試合/IWGP USヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
●鈴木みのる
  17分16秒 デスライダー⇒エビ固め
〇ジョン・モクスリー
[第7代王者]
※モクスリーが2度目の防衛に成功

<第8試合/IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタル ダブル選手権試合>
[挑戦者]
●KENTA
  35分50秒 デスティーノ⇒片エビ固め
〇内藤哲也
[第70代IWGPヘビー級王者/第24代王者IWGPインターコンチネンタル王者]
※内藤がIWGPヘビー級王座初防衛ならびにインターコンチネンタル王座2度目防衛に成功

<詳細大会レポートは週刊ファイト2月20日号(2月14日発売分)に収録されます>