NJKF 2・16後楽園全カード決定! ダブルメインは王座決定戦&タイトルマッチ!!

 NJKF(ニュージャパンキックボクシング連盟)2・16後楽園ホール大会『NJKF 2020 1st』の全カードが決定、ダブルメインで対戦する4選手のインタビューが到着したので、合わせてお届けする。

 まず、ダブルメインⅡでは、前田浩喜(CORE)とオリビア・ロベルト(イタリア)によるISKAムエタイインターコンチネンタルフェザー級王座決定戦が行われる。
 負傷箇所の治療に戦線を離れ、これが1年8ヵ月ぶりの試合となる前田だが、
「まだまだ強くなっている」
とモチベーションに衰えはない。長身(177㎝)で左右に構えをスイッチし、アグレッシブなファイターであるオリビアを相手に、そのサウスポーからの攻撃で王座奪取はなるか?が注目ポイント。

◎前田浩喜インタビュー

――試合が18年6月の久保田雄太戦(NJKFバンタム級タイトルマッチでドロー防衛)からしばらく空きました。この期間のことを教えてください。
前田 もともと首や腕、足と怪我している場所がいろいろあって、完全に治らないまま試合を続けていたんです。それが一気に爆発して、ちょっと試合ができる感じじゃなかったので、次の9月の試合をキャンセルして治療に集中することにしたんです。試合をキャンセルしたのはその時が初めてでしたが、あの時はちょっと試合ができる感じじゃなかったので、1回完全に休んで、という感じでした。

――その治療・回復に1年8ヵ月を要したのでしょうか。
前田 本格的なスパーリングはいろんな場所が完全に治って、半年後ぐらいから始めました。試合はなるべく早くやりたかったんですけど、去年の6月、NJKFのベルト防衛期限があるのでそこで試合ができるかを聞かれて、でもちょっとまだその段階では難しかったので返上という形になりました。それで以前からできれば世界戦をしたい、やらせてほしいとNJKFの坂上理事長には言っていて、それで過去の実績や、NJKFのベルトを2階級で獲って防衛もしているというところを認めてもらって、今回の試合を組んで頂きました。今回はインターコンチネンタル王座ですけど、このまま世界を獲りたいです。

――対戦相手、オリビア・ロベルト選手の映像はご覧になりましたか?
前田 長身(177㎝)で手足が長く、ヨーロッパ系のガンガンアグレッシブに攻めてくる選手ですね。年齢もまだ19歳か20歳ぐらいで若くて。構えを左右にスイッチするのも最近ヨーロッパの選手はよくやっていますよね。まぁ当然その攻撃に巻き込まれたら危ないですけど、逆にいうと隙も多いのかなと思うので、自分としては意外にやりやすいんじゃないかなと思っています。なのでとにかく早い段階で相手を混乱させるじゃないですけど困らせたいです。

――久しぶりの試合へ向け調子はいかがでしょう?
前田 今38歳なんですけど、自分だけじゃなく周りのトレーナーとかにも「今が1番強い」と言われています。勤め先が下北沢のShimokita GYM(下北ジム)というところなんですけどタイ人のトレーナーが2人いて、その人たちにも教えてもらったりして技術的にも体力的にもすごく伸びているので、久しぶりなんですけど自分でも楽しみです。

――練習環境は充実しているようですね。
前田 そうですね、前からボクシングのトレーナーもいるし、OGUNI-GYMにも出稽古させて頂いていて、自分の兄がパーソナルトレーナーをやっているので見てくれています。フィジカルは数値がどんどん上がっていて、むしろ「伸びしろがある」ぐらいのことを言われています(笑)。だから環境は全部揃っている感じで、すごく充実しています。これで負けたらもうしょうがないなぐらいの感じなので、あとはやるだけです。

――前田選手は3月で39歳となりますが、今も強くなっている実感があると。
前田 そうですね、それがなかったら辞めようと思ってます。ボロボロになって、弱くなっているのにやりたくはないですし。今の自分と20代で初めてベルトを取った時とを比べたら、たぶん1、2RでKOできると思います(笑)。

――前田選手は2004年のデビューで昨年キャリア15年となりましたが、今も強くなっている実感やマンネリに陥らず新鮮な気持ちがあるのですね。
前田 飽きるってないですね。タイ人の人と接していると新しいことを教えてもらったり、まだこんな技術があるんだって思うことがあるし、面白いですよね。もし辞めたらすごく人生がつまらなくなっちゃうと思います。

――では、今回は新しい階級で新しいベルトに挑み、新たなスタートを切るという思いでしょうか。
前田 本当にそんな感じです。もう相手がどうとかっていうより自分がどこまで強くなれるか。最近はもう自分自身との戦いみたいな感じで、あまり相手は関係なくて、試合は自分の成果を見せる場所っていう感じです。

――長く前田選手を惹きつけるキックの魅力、今も続ける理由は一体何でしょう?
前田 やっぱり好きだからっていうのと、自分の人生の中で成長していることが1番実感できるから、ですかね。だからだと思います。まだまだ強くなっていると思うので、試したいっていうのがあります。

――分かりました。それでは最後に改めて試合の意気込みとファンの方へのメッセージをお願いします。
前田 とにかく久しぶりの試合なので、今までの自分を知っている人も知らない人もいると思うんですけど、この一戦で“今の前田はこれぐらい強いんだな”っていうのを是非見てもらいたいです。もう自分の形・スタイルができているのでさすがに極端に変わることはないですけど、絶対にバージョンアップしているのは見せられると思うので、期待していてほしいです。

◎オリビア・“ブッチャー”・ロベルト インタビュー

――どのようにしてキックボクシングを始めたか教えてください。
オリビア 12歳の時に近所のスポーツジムでキックをスタートして、ペトロシアンの試合と活躍を見て“選手になりたい!”と本気になったんだ。

――どんなファイターであるか、自己紹介をお願いします。
オリビア 試合スタイルは全ての技を取り入れるようにしていて、パワーで倒すのではなくテクニックで倒したいと思っている。試合の時はあらゆる局面に対応できるよう深く作戦を考えて臨み、諦めず戦うのが自分の信条。冷静に考えながらも、強い気持ちを持って戦うよ。

――好きな選手を教えてください。
オリビア ペトロシアンと天心かな。天心のことは噂が大きいから知ってるよ

――日本についてはどんな印象を持っていますか?
オリビア 日本は戦争で何も無くなってしまったところから今ではあんな大きなカッコいい都市を作り上げてスゴいと思います。富士山も観たいと思っています。

――今回はどんな試合を見せてくれますか?
オリビア KOを早い回から狙っていくし、早ければ早いほどいい。判定になることはないと思う。必ず勝つからぜひ見てほしい。

――日本のファンへメッセージをお願いします。
オリビア メインイベントにふさわしい、この日一番エキサイティングな試合になると思うのでぜひ僕の試合を見てください。なぜ僕がイタリアで“ブッチャー=切り裂き人”と呼ばれているかが分かるはずです。

 ダブルメインⅠでは、現王者・畠山隼人と挑戦者・真吾YAMATOによるNJKFスーパーライト級タイトルマッチが行われる。
 1年8ヵ月前の2018年6月、王座決定戦で対戦した両者は序盤真吾がペースを取ったかに思えたが、畠山が剛腕左フックで初回KO勝ち。ベルトをものにした。
 そこから王者3人を降してきた畠山に対し、真吾も昨年は7戦を行い6勝1分と上り調子で再戦にしてリベンジ戦を迎える。
 ともに意気込み十分で臨む両者、今回もKO決着の予感が漂う。

◎畠山隼人インタビュー

――2019年を振り返っていかがですか?
畠山 せっかくのS1トーナメントのチャンスを頂いたのにも関わらず結果を出せずに負けたり勝ったりの悔いの残る一年でした。

――昨年1年で変わったこと・成長した点を教えてください。
畠山 練習への取り組み方、肉体的には強くなってると思います。

――前回18年6月の対戦を振り返っていかがですか?
畠山 タイトルマッチで1ラウンドKO勝ちだったので最高でした!

――1度対戦して、そしてその後の試合を見て真吾選手の印象をお願いします。
畠山 やっぱりデカいですね。リーチが長いです。あとヒジですね。

――前回対戦した時の自分と比べ、今はどんなところが違うか教えてください。
畠山 前に比べて全体的にオフェンス、ディフェンスとも上がっています。

――今回はどんな試合を見せてくれますか?
畠山 前回がラッキーではないこと、自分の成長の方が伸びていることをアピールするためにも倒す試合を見せたい思います!

――今回の試合へ向け、周りの方からはどんなことを言われていますか?
畠山「豪快に倒すところを見たい」とよく言われます。

――ファンの方へのメッセージをお願いします。
畠山 “八潮のロッキー”畠山隼人はまだ健在です! 応援お願いします!

◎真吾YAMATO インタビュー

――2019年を振り返っていかがでしたか?
真吾 7試合して年末の試合はドローでしたが、それまでは連勝で負け無しの1年でした。

――昨年1年の戦いで成長できた点を教えてください。
真吾 技一つ一つのパワーやスピードもそうですが、多くのことが成長しました。

――残念な結果となってしまいましたが、前回18年6月の対戦を振り返っていかがですか。
真吾 自分自身が本当に未熟で気持ちも弱く、弱い自分が出たダメな試合でした。

――前回畠山選手と対戦しての印象をお願いします。
真吾 パンチ力あるなーと。

――前回対戦時と比べ、今の自分ははどんなところが違うか教えてください。
真吾 全てが違います。

――では、今回はどんな試合を見せてくれますか?
真吾 完全に真吾YAMATOの勝ちだと思わせるような、相手に何もさせない試合をします。

――周りの方からは今回の試合へどんなことを言われていますか?
真吾 楽しみ、今度こそチャンピオンベルト巻いた姿見せてよ! など、チャンピオンベルトへの気持ちが強く込められたことを周りの方から言われています。

――ではご自身も強い気持ちのこもった試合へ向け、ファンの方へのメッセージをお願いします。
真吾 今回3度目のチャンピオンベルトへの挑戦です。2度ベルトを巻けなかった理由は分かってます。その理由を全て改善してきました。明らかに違う成長した真吾YAMATOを、後楽園ホールでお魅せします。みなさま応援よろしくお願いします!

■ NJKF 2020 1st
日時:2月16日(日) 開始16:45 開場17:00
会場:東京・後楽園ホール

<メインイベントⅡ ISKAムエタイ インターコンチネンタル フェザー級王座決定戦 3分5R>
前田浩喜 (CORE/元NJKFスーパーバンタム級王者)
 vs.
オリビア・ロベルト (イタリア ISKAイタリア/フェザー級8位)

<メインイベントⅠ NJKFスーパーライト級タイトルマッチ 3分5R>
畠山隼人(E.S.G/NJKFスーパーライト級王者)
 vs.
真吾YAMATO(大和/NJKFスーパーライト級1位)

<セミファイナルⅡ 日泰国際戦 56.5kg契約 3分3R>
波賀宙也(立川KBA/IBFムエタイ世界ジュニアフェザー級王者)
 vs.
フアサン・オーユッタチャイ(タイ)

<セミファイナルⅠ 日泰国際戦 55.5kg契約 3分3R>
大田拓真(新興ムエタイ/WBCムエタイ日本統一フェザー級/S1ジャパン55kg級王者)
 vs.
バンラングーン・オーユッタチャイ(タイ)

<第7試合 交流戦 59kg契約 3分3R>
梅沢武彦(東京町田金子/NJKFスーパーフェザー級4位/WMC同級王者)
 vs.
一仁 (真樹ジムAICHI/J-NETWORKフェザー級王者)

<第6試合 NJKF 60kg契約 3分3R>
山浦俊一(新興ムエタイ/NJKFスーパーフェザー級王者)
 vs.
羅向(ZERO/NJKFライト級6位)

<第5試合 NJKFフライ級 3分3R>
EIJI(E.S.G)
 vs.
優心(京都野口)

<第4試合 交流戦 フェザー級 3分3R>
向後宏昭(キング)
 vs.
島尻忠哉(DROP)

<第3試合 NJKFウェルター級 3分3R>
渡邊知久(Bombo Freely)
 vs.
宗方888(キング)

<第2試合 ミネルヴァ アトム級 2分3R>
亜美(OGUNI)
 vs.
ねこ太(トイカツ道場)

<第1試合 NJKFフライ級 3分3R>
悠(GRABS)
 vs.
晴之(新興ムエタイ)

《チケット料金 》
VIP席 15,000円 (パンフレット付)
RS席  10,000円
S席   7,000円
A席   5,000円
B席   4,000円
※当日500円UP
小中学生専用立見席 1,000円(当日販売)

《チケット販売所》
Yahoo!チケット:https://ticket.yahoo.co.jp/tour/00004794/
ぴあ:TEL 03-5237-9999、0570-02-9999(全国共通) http://t.pia.jp/
e+ (イープラス):http://eplus.jp/njkf/ ファミリーマート店内Famiポート
後楽園ホール:TEL 03-5800-9999
出場選手所属ジム
NJKF事務局:http://www.njkf.info/ (加盟ジム一覧参照)

《問い合わせ》
ニュージャパンキックボクシング連盟 事務局 
TEL 046-205-9350
FAX 046-210-3083
E-Mail:njkf2019@gmail.com