ベッキーxアスカ魅了!エッジ復帰!シャーロット、Dマッキンタイア優勝ロイヤルランブル6時間

photo by George Napolitano


 終わったあとに速報をレポートするとなると、どうしてもまた「長い!」というのが第一声になってしまうのではないか。WWEネットワーク視聴組にせよ、そりゃレイシー・エバンスおばさんの入場音楽が鳴った途端、まだ朝シャワーというか昼シャワーも浴びてないのでいったん画面離れて(笑)はあったが、続くザ・フィーンドのカードは、ダニエル・ブライアンの白い肌がストラップで叩かれて真っ赤になる都合上明るい照明でやってくれて、あの赤い画面映像にしなかったのでまぁいいかと。

 男女のランブルは恐らくシナリオ班が10名くらいで会議して、ああでもない、こうでもないと考えに考え抜いた構成にしてあり、そうか、そうきたかぁと、良く練られていて掛け値なしに面白かったと思う。女子のは、順番といい緻密に計算されたものに違いなく、まぁシャーロットが場外に逃げて(トップロープから落ちないと退場にはならない)、シェイナ・ベイズラーが最後に登場して、まずはそのリング下にいるシャーロットを階段ステップに掘り投げた時点でケツは読めたとは思うが、非常に良く出来ていたし、選手たちもよく任務を遂行したと思う。NXTの選手が大挙出ることは人数面からも当然なのだが、事前の「出ます!」宣言やらずサプライズにしたのも良かったかと。

 男子のも、ポール・ヘイマン代理人のスポイラー(ネタバレ)が外れになり、最初は次々に短時間で出てくる選手を掘り投げていたブロック・レスナーが中盤で消える構成はうまくいったかも。また、やはりエッジはWWEだったかという隠し玉も用意されていて、うまく練られていた。最後の4名になった時点で、実況が「この中でロイヤルランブル優勝してないのはドリュー・マッキンタイア」と言って、大人のファンは「なるほど」と思ったことだろう。大変よくできました。

 ちゃんとしたレスリングの試合を求める客に提供されたのが、セミに組まれた女子王座戦というのは凄いことかと。1年越しのリベンジ大河ドラマになったが、それはアスカが首脳陣からもトップだと認められていることに他ならない。ベッキーがCallしていたが、説得力のある充実の試合内容で魅せてくれた。正月からマジック番組が再放送含めて増える時期でもあるが、あれは録画番組。実際の聖なるLIVE空間のステージではミスも結構あることを思えば、ベッキーとアスカのタイミングの魔術は素晴らしかったのだ。

 ヒューストンでの連戦、前日のWorlds Collideトヨタ・センターは旧サミット、メジャーリーグはアストロズの本拠地球場も名称は何度か変わっているが、現在はオレンジジュースのブランド名がミニッツメイドである。観衆42,715人はテイラー・スイフト公演の記録を抜いたんだそうだが、確かに天井桟敷席までぎっしり埋まっていた。

■ WWE ROYAL RUMBLE
日時:1月26日(現地時間)
会場:米テキサス州ヒューストン ミニッツメイド・パーク 観衆42,715人(=主催者発表)

<Kick offショー第1試合>
●ショーティG(チャド・ゲイブル)
 12分35秒 ブローグキック
○シェイマス

<Kick offショー第2試合 US王座戦>
[王者]○アンドラデ w/ゼリーナ・ベガ
 14分20秒 丸め込み
[挑戦者]●ウンベルト・カリーヨ

<会場30分休憩>
勘弁してくれ~

<本戦第1試合 エニウィアフォールマッチ>
○ローマン・レインズ
 21分20秒 球場3塁線高台でのスピアー
●”キング”バロン・コービン

<第2試合 女子30人ロイヤルランブル戦>
○シャーロット・フレアー
 54分20秒 トップロープ落とし
●シェイナ・ベイズラー

◆“女王”シャーロット・フレアーが女子ロイヤルランブル戦で優勝

 PPV「ロイヤルランブル」で30人が競い合う女子ロイヤルランブル戦が行なわれた。1番目に登場したアレクサ・ブリスと2番目のビアンカ・ブレアで試合がスタートすると、その後に登場した因縁のラナとリブ・モーガンが落とし合いを展開して2人共に脱落。11番目にカイリ・セインが登場すると、アレクサとニッキー・クロスにスピアーを叩き込み、ソーニャ・デヴィルにはハリケーン・ラナ、マンディ・ローズにはブロックバスターを決めて攻め込んだ。しかし、カイリはアレクサとのコーナー上の攻防で平手打ちを食らうとそのまま脱落。但し、女神マンディが脱落しそうになると、オーティスが身体でマンディの足がリング外に着地しないようにするという記憶に残る場面を演出していた。これは最後の男子ランブルで、セス・ロリンズが落ちそうになるとAOP軍が受け止めるspotの布石になっている。

 その後、29番目に女装したサンティーノ・マレラ(昨年8月DDTに来襲)が登場するも、ベス・フェニックスとナタリアに睨まれて自ら脱落すると、30番目に登場したシェイナ・ベイズラーが次々と8人を脱落させて大暴れ。しかし、最後まで残ったシェイナとシャーロット・フレアーが一騎打ちとなると、エプロンにいたシャーロットが足で捕まえたベイズラーを脱落させて見事ロイヤルランブル戦を制覇。
 この優勝でシャーロットはレッスルマニアでの王座挑戦権を獲得した。シャーロットが王座に挑戦するPPV「レッスルマニア36」は日本時間4月6日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)でライブ配信される。

<第3試合 SmackDown女子王座戦>
[王者]○ベイリー
 9分20秒 丸め込み
[挑戦者]●レイシー・エバンス

<第4試合 ユニバーサル王座ストラップマッチ>
[王者]○“ザ・フィーンド”ブレイ・ワイアット
 17分35秒 マンディブル・クロー
[挑戦者]●ダニエル・ブライアン

<第5試合 RAW女子王座戦>
[王者]○ベッキー・リンチ
 16分25秒 ディスアーマー
[挑戦者]●アスカ

◆アスカ、毒霧噴射に失敗してベッキーに屈辱のタップ負け

 WWE女子タッグ王者アスカ(withカイリ・セイン)が王者ベッキー・リンチとRAW女子王座をかけて対戦した。2冠を狙うアスカは序盤ベッキーに攻撃をかわされると、ロープを使ったディスアーマーを決められて劣勢の展開。しかし、アスカがミサイルドロップキックやシャイニング・ウィザードを決めて反撃すると、エプロンの攻防では「行くぞコラ! みとけよ」とベッキーをターンバックルに強打し、顔面へのダブル・ニーやアーム・バーを決めて攻め込んだ。

 続けてアスカは「この野郎! しばくぞ」とジャーマン・スープレックスから顔面を蹴り上げてベッキーをダウンさせるも、レフェリーチェックに邪魔されてチャンスを逃してしまう。さらにアスカはベッキーの蹴りを食らって毒霧噴射を相手の顔面でなく空中に吐いてしまい失敗すると、最後はベッキーのディスアーマーに捕まってタップ負け。アスカはベッキーを追い詰めるも勝利には届かず、ベッキーが王座防衛に成功した。

<第6試合 男子30人ロイヤルランブル戦>
○ドリュー・マッキンタイア
 1時間0分50秒 クレイモアキックに落とす
●ローマン・レインズ

◆マッキンタイアが男子ロイヤルランブル戦で優勝

 PPV「ロイヤルランブル」で30人が競い合う男子ロイヤルランブル戦が行なわれた。宣言通り1番目に登場したブロック・レスナーは2番目から14番目までの13人連続で脱落させてリングを占拠。11番目に登場した中邑真輔はヒザ攻撃からのスピニング・ヒールキックでレスナーをダウンさせたが、その後レスナーに捕まって場外に脱落させられた。中盤まで相手を圧倒していたレスナーだったが、因縁リコシェのローブローを食らって怯むと、ドリュー・マッキンタイアのクレイモアで吹き飛ばされて脱落。さらに21番目にAEW行きをちらつかせて9年ぶりに復帰したエッジがサプライズで登場してリング登場を果たすと、ランディ・オートンと共謀してThe OCのメンバーを脱落させた。

Broことマット・リドルも抜擢されたのがミソかも。

 試合終盤には30番目に登場したセス・ロリンズがバディ・マーフィーとAOP軍を従えて暴れまわるも、マッキンタイアが再びクレイモアでロリンズを沈めて脱落させると、エッジも裏切る素振りをみせたオートンを背後から投げ飛ばして脱落させたが、レインズとのエプロンの攻防に敗れて脱落。最後まで残ったレインズとマッキンタイアが一騎打ちとなると、クレイモアを決めたマッキンタイアがレインズを場外に投げ飛ばして優勝。マッキンタイアがレスナー、ロリンズ、レインズと強豪たちを撃破する活躍で、見事レッスルマニアでの王座挑戦権を獲得した。
 マッキンタイアが王座に挑戦するPPV「レッスルマニア36」は日本時間4月6日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)でライブ配信される。


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▼レッスルマニア計画:ようやく明かされたDマッキンタイヤ優勝のRランブル+ノア売却

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