SmackDownロイヤルランブル仕込み!市長ケイン、レインズxコービン形式

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 毎回記していることの繰り返しになるが、現地では「水曜生TV戦争」であっても日本からのWWEネットワーク視聴が金曜になるため、ハッシュタグ「#土曜の朝はWWE」になるSmackDownはAEWとNXTの戦争のあとにJ sportsで見る順番になる。このことが大きく影響するのだろうが、NXTの凄いハイレベルなレスリングの記憶がまだ頭に残っているため、一般向きのスマックダウンはどうしても炭酸の抜けたソーダを飲まされているようなかったるい印象になる日本のユニバースは少なくないのではないか?


 今回は市長になられたケインが、またダニエル・ブライアンとの共闘路線に戻って、今度は”フィーンド”ブレイ・ワイアットの方が、リングに開いた穴に埋め込まれてドレッドヘアーがむしられるというスキッドからなんだが・・・。なんか「子供だましのセグメント」やなぁと。ああ、そもそもファイアフライ・ファンハウスは子供向けの番組だったか(笑)。それにしてもWWEネットワークをつけてると、勝手に次の番組が始まるから、素顔のケイン市長がスティーブ・オースチンの番組に出ている回のも繰り返しやっているというのに、これじゃ漫画なんじゃないかと。


 スキッドというのは、リアルを応用した台本のもあれば、RAWでやってるルセフ-ラナ-ボビー・ラシュリーの離婚、ドタバタ結婚式、リブ・モーガンとのレズ熱愛のような完全なお芝居もある。どっちがいい悪いはなく、面白ければ、視聴率が取れれば文句はないのだが、ルセフの離婚騒動は本誌は即刻「なんじゃこれは!」と断罪を活字にするだけでなく、後出しジャンケン組も批判が多いようなんだが、同じくファンタジー劇のオーティスと女神マンディ・ローズのスキッドは、これはありだろうと楽しめている。重ねてお芝居が悪い訳ではない。

 事実、その「水曜生TV戦争」AEWが平均視聴者940,000、NXTは内容最高のレスリングだったが700,000なのであった。AEWはエリート軍の面子からしても、「WWEに対抗して日本流のストロング・スタイルをやる」ということだったんだが、かといってスポンサー様のCM時間もあるお茶の間向け番組制作となると、プロモ時間もスキッドのセグメントもありで、どちらかといえばRAWやSmackDownに対抗する番組構成にしている。NXTだけが差別化の必要もあるから小会場の常連客が大合唱を起こす濃密な試合をじっくり提供するスタイルの図式である。難しいものだ。いざ番組プロデュースお前がやれとなれば、ライト層に合わせないとマニアックなのをやっても数字が取れないからだ。
 しかし、ラナの顔がケーキでぐちゃぐちゃにされ、白のパンツ丸見えで暴れても、あまり面白いとは思えないんだが・・・。それなら『FANTASTICA MANIA』のお約束で、下田美馬の黒パンツという時間の尺ちょこっとにして、「ちょっとだけよ!」に留めるなら笑えるからいいんだが、WWEはしつこく何度も映像流すからなぁ・・・。もっとも、AEWだってブランディ・ローズのNightmare Collectiveセグメントが酷評されているとか、hit and missの言い回し通りで全部がいいとは思わない。やはり番組作りは難しいのである。

 もっとも、そのオーティスと女神マンディ・ローズのスキッドのせいで、実際に試合やったのはソーニャ・デヴィルとアレクサ・ブリスなのに、誰も覚えてないのかも。だいたいまたソーニャはDown役で、Fire & Desireのチームは解体の方向なのだろうか? 一方で、リバイバルもお仕事役なんだが、バックステージのセグメントで「changeが必要だ」とかやらしていたから、これはむしろ噂のAEW行きにはならず、実際は残留するという隠れたメッセージなのかも知れない。
 女子では、レイシー・エバンスのプッシュが続いていて、しかしサーシャ・バンクスは恐らく試合許可が出なかったと推測するが、またバックステージ登場だけ。結局はベイリーを右パンチ一発で倒すのをやっていたんだが、これも「NXT女子を見たあとでこれをやられてもなぁ」というのが正直なところか。

 番組トリはエースのローマン・レインズに、薬物違反30日謹慎が解けて、やや肉体が萎んでいるロバート・ルードとのテーブル戦。勝った方が『ロイヤルランブル』のコービン戦の試合形式を決める権利主張とかやっていたが、誰も真面目に受け取らないというか、ワクワクさせてないと思うのだが・・・。PPVでのコービン戦にレインズは“フォールズ・カウント・エニウェア”を選ぶというオチであった。

■ WWE SmackDown 
日時:1月17日(現地時間)
会場:米ノースカロライナ州グリーンズボロ グリーンズボロコロシアム

◆ブライアンが“ザ・フィーンド”ワイアットを襲撃してストラップ戦を要求

 “赤い処刑マシーン”ケインが番組オープニングに登場すると、「ロイヤルランブル9日前だ。レッスルマニアへ出場するチャンスだが、その夢を悪夢に変えるのが楽しかった」と過去を振り返った。すると突如ブレイ・ワイアットが会場ビジョンに姿を現して、壁に飾ったケインの写真を指差しながら「俺はお前をゆるさないぞ。そして彼もな」と言い放つと会場が暗転。“ザ・フィーンド”ワイアットがリングの底から登場してケイン襲撃を狙った。しかし、そこで待ち伏せしていたダニエル・ブライアンが “ザ・フィーンド”ワイアットにランニング・ニーで奇襲。不意を突かれた“ザ・フィーンド”ワイアットはリングの底に退避したが、ブライアンは乱闘で引きちぎった “ザ・フィーンド”ワイアットの髪の毛を掲げながらケインや会場のファンと“イエス”チャントを連呼した。
 さらにブライアンはバックステージで「すぐに消えてしまう相手と闘うにはストラップ戦だ。ワイアットは俺を変えたが、俺もワイアットを変えて、そしてユニバーサル王座を勝ち取る」と勝利宣言すると、お互いを縛るストラップ戦が決定した。“ザ・フィーン”ワイアット対ブライアンのユニバーサル王座をかけたストラップ戦がおこなわれるPPV「ロイヤルランブル」は日本時間1月27日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)でライブ配信される。

◆ロッキー・ジョンソン追悼ビデオ流れる!

◆中邑とストローマンが男子30人ロイヤルランブル戦に出場決定!

 IC王者中邑真輔と“巨獣”ブラウン・ストローマンが男子30人ロイヤルランブル戦に出場することが決定した。バックステージでインタビューに答えたストローマンは男子30人ロイヤルランブル戦への出場を宣言すると、さらに「いつでもどこでもいいからIC王座に挑戦させろ」と王者中邑との王座戦を要求した。続けてリングでアライアスがギターを片手に歌っていると、中邑&サミ・ゼイン&セザーロが歌を遮るように登場。ゼインは「ストローマンがIC王座戦を要求だって? それはない。決定権を持つのは俺たちだ」と否定すると、今度はアライアスが中邑やゼインを馬鹿にした歌「シンスケ、サックス!」コーラス箇所を合唱しろとお客を煽り、即興を披露し始めたため、中邑らは3人がかりで暴行を加えた。すると3対1の状況に突如ストローマンが現れると、ショルダータックルで中邑&セザーロを吹き飛ばしてアライアスを救出している。

 その後、ストローマンとの因縁が激化する中邑のロイヤルランブル戦の出場が発表された。中邑やストローマンが出場する男子30人ロイヤルランブル戦がおこなわるPPV「ロイヤルランブル」は日本時間1月27日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)でライブ配信される。


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’20年01月30日新日AEW極秘ジェリコ主催船上 FantasticaManiaスターダム札止め UFC