新日本プロレスがダブルドーム明けの大田区大会を6日に開催した。

　前夜に2冠王座奪取直後の内藤哲也を襲撃したKENTAは、この日のメインで内藤とタッグ対決となった。登場と同時に大ブーイングを浴びたKENTAは、怒りを露にする観客をあざ笑い、悪態をつき続ける。「タイチは帰れ」コールの変化形としての「KENTAは帰れ」コールも急遽発生するが、KENTAはコールに合わせて踊り始めるから始末が悪い。

　内藤の方からゴングを待たずに突っかかり、試合自体はSANADAがジェイ・ホワイトをオコーナーブリッジで仕留めた。とはいえ、さんざん目立ったのはKENTAであり、試合後には椅子攻撃でKENTA&ジェイが内藤&SANADAをKOしてしまう。KENTAは「大田区にお集まりのお客様、昨日の東京ドームは楽しんでいただけましたでしょうか？」と内藤ばりの言いまわしでマイク。ブーイングと笑いが半ばすると、KENTAは「オレが何が言いたいかっていうと、この2本のベルト、いただいちゃうよってこと」と続けた。

　ドームでの前代未聞の暴挙が引き金となって、「何を見せてくれるんだ!?」という注目の中にKENTAは解き放たれた。さりとて、パフォーマンスのギアを1段上げたかのようなKENTAが面白すぎた。存在感も話題も2冠王者・内藤に圧勝で、バックステージでは内藤が対戦を受諾。このままKENTAの2冠挑戦が濃厚となっている。

 
■　新日本プロレス　NEW YEAR DASH!!
日時：1月6日（月）18:30
会場：東京・大田区総合体育館　観衆4,078人（札止め＝主催者発表）

＜試合前＞
獣神サンダー・ライガー引退セレモニー

＜第1試合＞
アレックス・コグリン
クラーク・コナーズ
〇カール・フレドリックス
　　10分40秒 　高角度逆片エビ固め
●上村 優也
辻 陽太
トーア・ヘナーレ

＜第2試合/4WAYタッグマッチ＞
●SHO
YOH
　　13分29秒　エル・エス・クレロ
金丸 義信
〇エル・デスペラード
※もう2チームは「高橋ヒロム&BUSHI」「石森太二&エル・ファンタズモ」

＜第3試合＞
〇飯伏 幸太
棚橋 弘至
デビッド・フィンレー
ジュース・ロビンソン
　　11分39秒　カミゴェ⇒片エビ固め
●チェーズ・オーエンズ
バッドラック・ファレ
タンガ・ロア
タマ・トンガ

＜第4試合＞
〇鷹木 信悟
EVIL
　　16分28秒　ラスト・オブ・ザ・ドラゴン⇒片エビ固め
石井 智宏
●後藤 洋央紀

＜第5試合＞
ロビー・イーグルス
ウィル・オスプレイ
YOSHI-HASHI
〇オカダ・カズチカ
　　15分27秒　反則
●タイチ
ランス・アーチャー
ザック・セイバーJr.
鈴木 みのる

＜第6試合＞
●ジェイ・ホワイト
KENTA
　　13分58秒　オコーナーブリッジ
〇SANADA
内藤 哲也

＜詳細レポートは2020年1月16日号（1月10日発売）に収録となります＞