3日、年始恒例の全日本プロレス後楽園ホール2連戦が最終日を迎えた。超満員マークがついた初日をさらに上回る動員となり、バルコニー席までもが開放された。
メインはジェイク・リーが王者・宮原健斗に挑戦となる“30歳ライバル対決”。この顔合わせによる三冠戦は昨年10月にも行われたため、ジェイクは連続挑戦となった。宮原がシャットダウンスープレックスとブラックアウトなら、ジェイクはバックドロップとジャイアントキリング。これらを頂点にしつつ展開される試合は、アウトラインとしてブレることがない。それでいて、手の内を知り尽くした者同士が周辺技でお互いの裏をかくため、目が離せない大熱狂を生んだ。多くの観客の脳裏に宮原陥落がよぎるほどのジェイクの追い込みだったが、宮原がブラックアウトからのシャットダウンで制した。
試合後に波乱。昨年末の世界最強タッグ決定リーグ戦で宮原のパートナーを務めていた青柳優馬が宮原の腰に“ベルトを巻く”と見せかけての投げっぱなしジャーマン! サプライズからの三冠挑戦を青柳にアピールされ、宮原はこれを受諾。「いいことだ。若き挑戦者が現れることは」と強がったが、「人望ないなぁ!」と自嘲した。それでもタイトルマッチ次戦は最多防衛タイ記録がかかるだけに「お前に(次戦開催時の)宮原健斗12周年ならびにV10のプレッシャーを与えてやろう」と、人望をさらに下げんばかりのナルシストぶりを重ねていた。
■ 全日本プロレス 2020 NEW YEAR WARS
日時:1月3日(金)11:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆1604人(超満員札止め=主催者発表)
<第1試合>
三富政行
●田村男児
6分40秒 バズソーキック⇒片エビ固め
UTAMARO
〇イザナギ
<第2試合>
●SUSHI
青柳亮生
大森北斗
大森隆男
10分26秒 首固め
ライジングHAYATO
西村修
〇渕正信
秋山準
<第3試合>
ダニー・ジョーンズ
吉田綾斗
崔領二
〇青柳優馬
11分25秒 エンドゲーム
KAI
ヨシタツ
野村直矢
●ゼウス
<第4試合>
高梨将弘
Kagetora
●ブラックめんそーれ
9分32秒 Yutaka⇒片エビ固め
〇フランシスコ・アキラ
阿部史典
岩本煌史
<第5試合>
〇ルーカス・スティール
入江茂弘
10分57秒 トールハンマー⇒片エビ固め
●岡田佑介
石川修司
<第6試合 世界ジュニアヘビー級王座決定トーナメント決勝戦>
〇横須賀ススム
19分50秒 ジャンボの勝ち!⇒体固め
●佐藤光留
※横須賀が第52代世界ジュニアヘビー級王者となる
<第7試合 三冠ヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
●ジェイク・リー
31分03秒 シャットダウンスープレックスホールド
〇宮原健斗
[第62代王者]
※宮原が9度目の防衛に成功